アイコン 地球上を闊歩しだしたポピュリズム 米国で、韓国で・・・

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眼下、世界中に拡っているポピュリズム、ブルームバーグが次のとおり、掲載している。洗脳され、先導され、扇動する韓国のポピュリズムを想定しながら読んでみた。

以下、ブルームバーグより
 
「ポピュリズム」ほど、ここ数年で突如として再び目につくようになった言葉は他にほとんどない。
 
米国のドナルド・トランプ大統領や英国のナイジェル・ファラージ氏、フランス極右政党のマリーヌ・ルペン党首、イタリアのコメディアンで「五つ星運動」党のベッペ・グリッロ党首といった政治家が勢力を増すという、先進国に出現した現象を表現する言葉として日々使用されている。
 
これらの政治家は、過去の著名なポピュリストがそうだったように、それぞれ異なる政治目標を掲げている。彼らの共通項となっているのは、その政治スタイルだ。
1、ポピュリストとは?
ソーシャリズム(社会主義)やファシズム、リベラリズム(自由主義)、イスラミズム(イスラム主義)およびその他ほぼすべての『ズム(主義)』が付く政治用語とは異なり、
ポピュリズムには内容がほとんどない
ジョージア大学のカス・ムッデ准教授はこれを「無垢(むく)」な人々と腐敗したエリートに宿る「浅薄」なイデオロギーと説明する。
 
ポピュリズムを道具箱ととらえて、そこからどんな種類の政治も行うことができると考えると、理解しやすいかもしれない。
 
例えば、急進的社会主義者であったベネズエラのポピュリスト、故ウゴ・チャベス元大統領と、経済政策ではマーガレット・サッチャー元英首相の保守主義に傾倒する英国のナイジェル・ファラージ氏をつなぐものはほとんどない。
 
2、どのように見分けるか?
スウェーデンのウプサラ大学政治学部フェロー、ベンジャミン・モフィット氏は、過去の28人のポピュリストを研究した結果、次の3つの中核要件を特定した:
 
(1)エリートの対極に位置する者としての「大衆」に訴える
(2)ポピュリストのリーダーが自身をエリートと区別し、「大衆」を導いているとの立場を確立するためにあえて衝撃的な言い回しを使うということを、モッフィト流に控えめに表現した「不作法さ」を備えている
(3)体制に対抗する理由を正当化するために、危機的状況を利用する、またはそれを生み出す
 
3、政治家は「大衆」に訴えるのが常では?
そうではあるが、ポピュリストは非難されるエリート以外を訴える対象とすることで、
自分たちだけが一般大衆すべての意思を代表しているとの印象を言葉巧みに与える。
そして、競争相手を「大衆」に背く人々と位置付け、それゆえに非民主的で違法であるとの理論を展開する。ポピュリストがとりわけ強い二極化要因であるのはこのためである。
 
4、有権者はなぜ「不作法」を容認するのか?
オランダでは、極右・自由党のヘルト・ウィルダース党首がコーランをイスラム版の「わが闘争」
と評した。
彼の性格を認める支持者はほとんどいなくても、その言動は、リベラルな体制に揺さぶりをかけ、移民を問題として取り扱うよう求めるものであり、自分たちの側に立った政治家であることを印象づける。
同様に、米国のトランプ大統領もある普通の政治家のキャリアを台無しにするような発言をすれば激励される。
「エリート」が、その偏見や性差別に満ちた発言を非難すれば、それは単に大統領が「大衆」の一人であることを確認する結果となるにすぎない。
 
5、危機的状況が必要な理由は?
危機的感覚は、「エリート」とそれが象徴するすべてを打倒する革命の本質的な理由を正当化する。
歴史学者のニーアル・ファーガソン氏らは、ポピュリズムの動きを招く要因の一つに金融危機を挙げる。
ファーガソンは、2008年の金融危機が多くの米国人に「政府組織と大企業、そしてメディアの間には不健全でおそらく腐敗した関係」があり、切り崩す必要があることを納得させたと記している。
ポピュリストは、代償が大きいとの印象を生み出すために状況を誇張することが多い。
 
トランプ大統領が、大統領就任演説で米国の現状を「大虐殺」という言葉で言い表した理由も、これかもしれない。
 
6、人気(ポピュラリティー)とポピュリズムの関係は?
ポピュリストが成功するためには、他の政治家以上に人気を集める必要がある。
選挙に勝つことは重要ながら、得票数や取り込むことのできる大衆の数、ツイッターのフォロワー数も勝利に匹敵するほど重要である。
これらの要素は、大衆の意思を代表しているとのポピュリストの主張を裏付けるものとなるからだ。こう考えると、トランプ政権が最初の数日間に、大統領就任式への参加者数を異常に誇張したことや昨年11月の一般投票での敗北について熱心に異議を唱えていた理由が理解できる。
 
ただ、当然ながら例外もあり、ファラージ氏が率いていた英独立党は、議会で1議席以上を獲得したことがないにもかかわらず、欧州連合からの離脱の是非を問う国民投票の実施を実現させていた。
 
7、民主主義にとってポピュリストは善、または悪?
いずれとも言えない。
一部の政治学者は、ポピュリズムが、民主主義から発展すると同時にそれを破壊することができるものであるため、民主主義の病的状態と言い表す。
 
民主主義にとって代わるものとして、ポピュリズムが台頭する傾向があるのには理由がある。
大衆を代表するパワーを失った民主主義を是正する手段との印象を与えるからだ。
「大衆」の意向を代表すると主張することで、ポピュリストは、彼らの心に訴える再出発を約束することができる。
 
8、ポピュリストが政権についたらどうなるのか?
ポピュリストは、社会を揺さぶる気前の良い約束をするため、政府の能力を制限するために設置された民主主義的な抑制と均衡、特に司法機関やメディアと即座に衝突する。
 
そうなると、次に打つ手はこれらを大衆の意向を阻止するエリートの謀議に加担する機関であると宣言し、潰そうと試みることになる。
 
9、実例を挙げると?
例えば、ポーランドでは2015年に「法と正義」党が政権をとった後、旧共産党エリートの腐敗を主張し、それを一掃することを約束した。
新政権の採択した法律を、同国の憲法裁判所が取り消す動きに出ると、政府は裁判官をパルチザンと判断し、判決を無視して裁判所の権限を弱める法律を制定した。
 
ハンガリーでは、ポピュリストのビクトル・オルバン首相が、ポーランドのケース同様に彼に対抗する同国の憲法裁判所の独立性をおとしめたとして欧州連合(EU)から厳しい非難を浴びた。
 
また、米国のトランプ大統領は、就任後1ヶカ月内に、難民およびイスラム圏国家7ヶ国の国民の米国入国を制限する大統領令を連邦地裁判事が差し止めたことに対し、彼を「いわゆる判事」と軽んじて非難した。トランプ大統領はまた、メディアを「米国民の敵」と批判している。
 
以上、
韓国では、大統領弾劾を求めたろうそくデモ、政権交代を目指す文在寅らポピュリストが牽引し、弾劾を実現させ、さらに反日(親日・慰安婦像、竹島)へ、そして、THAAD配備問題へ、その欲求の矛先を昇華させることに躍起になっている。
彼ら大統領候補たちのアジテーションが過激になるほど吸引力を強めるポピュリズム、しかし、大統領になって、中国や北朝鮮寄りにシフトし、中国の貿易制裁を煽って見たところで、朝鮮戦争後、連綿と続いた米国の保護下での自由を満足させることは到底できず、再びポピュリズムにより同じ運命を辿ることが見て取れるか、過去の大統領のように自滅する。
 
韓国では1993年2月に初めて文民大統領が誕生。それまでは軍人が政権を担ってきていた。文民の初の金泳三大統領(次男と親族逮捕)、それに続く金大中大統領(息子3人賄賂逮捕)、盧武鉉大統領(取り巻き逮捕、奥さん、本人に嫌疑、自殺)、李明博大統領(取り巻きや実兄逮捕、本人も不動産払い下げで嫌疑)、朴大統領(崔順実ゲート事件)という文民大統領の誕生来、取り巻きや家族・親族が銭に群がり、文民の5人とも政権末期にはいずれもレイムダック状態に陥っている。
大統領といえど韓国人であり、この性から抜け出すことは容易ではない。
 
ましてや、ポピュリズムを煽り、ポピュリズムを民主主義の証とする韓国マスコミは、現実の韓国をどうしたいのか、どうありたいのかも示さない。マスコミはその後をどう評価し、それまでをどう総括するのであろうか。
 
人の欠点を探すことや、人を批判すること・政治や行政を批判することはいとも簡単なこと、どうしたいのか、どうするのかが問われている。
 
<↓ 韓国のろうそくデモ>
ロウソクデモ

 

[ 2017年3月27日 ]
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