アイコン 文政権の2股外交THAAD配備策・米中から批判 北朝鮮の脅威は眼中になし

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文政権は親中・親北である。そうした人物がTHAAD配備をどうして容認できようか。中国流に「北朝鮮の核・ミサイル開発は、北朝鮮と米国の2国間の問題だ」との確固たる認識の下に、閣僚人事も一貫して北朝鮮寄り、軍事面も(戦時作戦統制権を持つ米軍からの) 盧武鉉時代から一貫して軍事独立派を国防次官に登用している。

文政権が、高高度防衛迎撃ミサイル(THAAD)の追加配備を環境影響評価の後にするという方針に対し、米議会では不満と懸念の声が出ている。
文政権は、配備済みのTHAAD2基についてはそのまま運用、現地に運び込まれている4基については、環境調査を終えるまで(1~2年)配備を見送る。2基の運用に必要で、すでに設置されているXバンド探知レーダー(AN/TPY2)は維持することを決定している。
ただ、必要な高圧電線の工事も反対運動でできず、電源を非常用発電機に依存した状態が続き、燃料も空輸させている状態。

外交専門誌フォーリンポリシーは、「韓国政府の措置は、中国に対する譲歩であり、米国の北朝鮮ミサイルプログラム対応政策に対する直接的な無視だ」と評価した。
同誌は、「文在寅政権が対米関係を深刻に改編する意図はほとんどないとみられるが、長い韓米関係を傷つけ、中国に意味深長な勝利を抱かせる措置を取った」と分析した。

英フィナンシャルタイムズは、「米国の地域政策を挫折させるものだ」と評価した。

ニューヨークタイムズは、文大統領がTHAAD配備を一時中断させた翌日(8日)の北朝鮮のミサイル発射を取り上げながら、「米韓の対北朝鮮政策の重大な亀裂(break)」と報じた。
「日本とともに強く団結した態度を示そうとする米国の努力に打撃を加える」という点も指摘した。

先週来韓し、文在寅大統領と会談したディック・ダービン米民主党上院議員は7日(現地時間)、上院歳出委の陸軍予算公聴会で、「THAADは、明白に韓国国民と韓国にいる米軍を保護するためのものだ」とし、「韓国内の論争は理解できない」と批判した。
米国の国防予算の3分の1を握るというダービン議員が、この1週間の韓国政府のTHAAD政策過程を眺めた後、また直撃弾を飛ばした。
この日の委員会でダービン議員は、「9億2300万ドル(約1000億円、THAAD配備および運用費用)ミサイル防衛システム配備問題が、韓国で政治論争になるという事実に当惑する」とし、理解できないと述べた。
ダービン議員は、米保守系紙ワシントンエグザミナーにも、「私が間違っていれば幸いだが、(文大統領が)北朝鮮を抑止するために米国よりも中国と協力するのが良いと考えているようだ」と述べた。
ダービン議員は、文大統領との会談内容を紹介し、「文大統領が、私に『適切な過程を踏むことを望み、国会が同意すると考える』と述べたが、私は『配備の延期も、議会同意の必要性も理解できない』」と語った。
ダービン議員は、5月31日に文大統領と会った後のインタビューで、「我々は厳しい予算状況に直面し、多くのプログラムを削減しているが、韓国がTHAADを望まなければ我々は9億2300万ドルを別のところに使うことができると、文大統領に伝えた」と明らかにした。
同日、青瓦台はこうした報道を否認していた。

一方、中国の環球時報とグローバルタイムズ(環球時報の英語版)は、
「韓国が、THAAD問題を米中間で円滑に処理しようとする」と題した社評で、
「韓国が、THAAD配備の速度を遅らせようとしているが、こうした遅延と取り消さない点は、それぞれ中国と米国に見せるためのものだ」と非難した。
続いて「THAADの実質的な問題が解決されなければ、中韓関係の苦痛は消えず、苦痛の相当部分は韓国側が責任を負うことになるだろう」と警告した。

今月末の韓米首脳会談を控え、米国では韓米同盟の亀裂に対する懸念がすでに高まっている。トランプ氏も予測不可能だが、彼も、搬入されたTHAADを活用しようとしない韓国政府が理解できないだろう。
韓国政府側は、首脳会談の事前打ち合わせで「THAAD配備留保問題」に言及しないことをトランプ政権側に要請しているとも韓国で報道されている。

韓国政権のいつもの二股外交は、北朝鮮がミサイル開発を続け緊張状態が続く中、うまくいく保証は一切ない。

習朴蜜月時代を築き上げた朴槿恵大統領でさえ、北朝鮮が核・ミサイル開発を続けていることから、首脳会談で冷静なオバマからいつものになく叱咤され、帰国後、北朝鮮に対し強硬姿勢に転じ、開城工業団地を閉鎖させ、慰安婦問題も日本と合意した経緯がある。

韓国の左派と支持する8割以上の国民は、最悪駐留米軍撤退、開城工業団地再開など北朝鮮ににじり寄る結果、米欧からの貿易制裁を受けるまでの根性と対策はあるのだろうか。
駐留米軍がいない状態で、北朝鮮が進攻してきた場合、対応できると思っているのだろうか。その時々で思考の一貫性もなく、近視眼的なモノの見方しかせず、感情先出し丸出しになる国民性を制御できるのだろうか。ポピュリスターが主導するポピュリズムの危険性はそこにある。

[ 2017年6月10日 ]
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