アイコン 新型空対艦ミサイル「XASM-3」を実戦配備へ予算 超低空マッハ3超 スペック

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政府は来年度から、防衛省技術開発本部が開発中の超音速新型空対艦ミサイル「XASM-3」を航空自衛隊のF2戦闘機に導入する方針を固めた。

2018年度の概算要求に数億円の調達費を計上し、量産体制に入る。国産の空対艦ミサイルとしては初の超音速で、迎撃されにくいのが特長。
東シナ海などで強引な活動が目立つ中国海軍をけん制する狙いがある。
導入済みの国産の空対艦ミサイルには、音速に近い「80式」と「93式」があるが、新型は飛行速度が93式の約3倍のマッハ3程度と、飛躍的に速くなる。速度の面では、海外の同種の最新鋭ミサイルと肩を並べる。
目標に命中するまでの時間が大幅に短くなるうえ、レーダーに捉えられにくい海面近くを低空飛行することもできるため、敵の艦船はミサイルを迎撃しにくい。射程も93式(百数十キロ)より長くなるという。

XASM-3 
2016年度開発完了予定の超音速空対艦ミサイル。
固体燃料ブースタとラムジェットを組み合わせた統合推進システム(IRR)を採用し、マッハ3以上(一部報道ではマッハ5)の超音速で目標に向け飛行できる。
また、ステルス性を考慮した弾体形状にすることで被探知性を低下させ、アクティブ・レーダー・ホーミング方式とパッシブ・レーダー・ホーミング方式の複合シーカー方式を採用し対電子・電磁波対策(ECCM)能力を向上させることで、敵艦艇をより確実に撃破出来るようになっている。
さらに、敵艦艇の艦対空ミサイルより長射程化させ敵の射程外から誘導弾を発射できるようにすることで、発射母機の安全性が高まっている。
XASM-3スペック
空対艦ミサイル
全長:5.52m
全幅: 1.19m
直径: 0.35m
最大速力:マッハ3以上(マッハ5の説もあり、防衛秘密事項)
射程距離:80nm(約150km)以上
重量:900kg
動力:インテグラル・ロケット・ラムジェット(ロケットとジェットを組み合わせたもの)
誘導方式:慣性/GPS誘導(中間段階) + アクティブ/パッシブ複合誘導(終末段階)
(自らのレーダー波によるGPS誘導および目標艦艇のレーダー波により誘導される複合式)

日本は英国と共同して長距離空対空ミサイル「JNAAM」(射程100キロ)を開発中。欧州で共同開発されたミサイルの改良型とされ、命中精度は非常に高いとされる。
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[ 2017年7月18日 ]

 

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