アイコン 仙台市長選の与党敗因は自民党支持層60%台の獲得率にあり

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NHKの出口調査では、自民党支持層が、自民党が支持した菅原氏に40%近い人たちが投票しなかった。(公明党は創価学会の組織票があり、支持層の80%半ばの人たちが、公明党・創価学会に対して忠実に投票していた)
 こうして見ると、票が読めない無党派層は別にしても、自民党支持層に、何か大きな異変が生じたようだ。

NHKは、投票日の23日、32の投票所で、投票を済ませた有権者4046人を対象に出口調査を行い、このうち約67%にあたる2700人余りから回答を得た。

それによると、投票した人の支持政党を見ると、自民党が31%、民進党が13%などとなっている。特に支持する政党を持たない、いわゆる無党派層は43%だった。

<自民支持層の4割が菅原候補に投票しなかった>
菅原氏は、自民党の支持層の60%台前半、公明党の支持層の80%台半ばから支持を得たほか、無党派層から20%台後半の支持を得た。

当選した郡氏は、民進党の支持層の80%台後半、共産党の支持層の約80%をそれぞれ固めたほか、無党派層から50%近い支持を得た。

勝敗を決定付けたのは無党派層だろうが、村井県知事や奥山恵美子市長も支援している中で、自民党の支持層が、菅原氏に対して、公明党支持層のような高い投票率をしていれば、無党派層もここまで郡氏に投票はしなかったものと見られる。
(奥山市長は、2009年7月、民主党と社民党の支援を受けて初当選した人物)

菅原氏は、与党内の分裂選挙になったわけではなく、地元の自民党など保守層から擁立され立候補した人物。
菅原氏は、自民党の支持層を取り込めず敗北したということになる。自民党支持層の票が郡氏に大きく動くわけでもなく、民進を脱党して立候補した林ひろき候補(元衆議、元キャスター)に流れたものとみられる・・・。
林ひろきの立候補は、民進支持層の切り崩しの役割を担っただろうが、実際は、保守層の受け皿になってしまった可能性が高い。

  菅原支援に自民党の大物が駆けつけなかったことも、また、駆けつける国政の状況でもなかったことも敗因とされているが、内閣から一歩引き、国政問題に直接関係ない人気者の小泉進二郎議員を菅原候補の応援で張り付けさせるくらいの動きが自民党に必要だったのではなかろうか。

(小泉進二郎議員は、地元、横須賀市長選で小泉家支援の上地パパを当選させ、負け続きの横須賀市長選で雪辱を果たした。しかし、かなりの借金を抱えたとされ、一部では借金返済のため8月3日の内閣改造で、入閣するのではと囁かれている。ただ、親父のアドバイスがあったのか、イメージチェンジ改造内閣の大目玉候補とされながら、今回も断ったとも報道されている。)
  小泉進二郎議員さえ、動かせない現在である。

<世代別に見ると>
年齢からは、自民公明支持の菅原氏が18~30代では、郡氏を大きく凌いでいるが、40代で拮抗、50代以上では郡氏が勝利している。
当然、30代までは無関心層が多く、投票した人の出口調査では菅原氏が獲得率で多いものの全体像を表しにくい。一方、50代や60代以上の高齢者は投票する人たちが多く、また人口構成比率も高く、今回の結果をもたらしたものと見られる。

自民党は、今回の選挙結果について、これまで御用聞きのマスコミに裏切られ、マスコミ報道に負けたと言うだろうが、仙台市長選の実際は、自民党が自民党層・保守層を固められなかったのが、最大の敗因と見られる。

巨額マネーが動いた復興支援資金も峠を越え、これまで政権にお世話になった利権派で選挙では集票マシンとして活躍する地場建設業界やゼネコンも強く動かなかったものと見られる。

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仙台市長選挙確定投票数
候補者
得票数
林ひろき
61,647
郡 和子
165,452
菅原ひろのり
148,993
大久保みよ
8,924
 
 
有効投票計
385,016
無効票
3,948
投票総数計
388,964
有権者数
873,635
投票率
44.5%
・仙台選挙管理委員会


 

[ 2017年7月24日 ]
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