アイコン 8月の世界自動車販売 現代自▲6.0%減、起亜自1.0%増

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韓国の現代自動車が1日に発表した8月の世界販売台数は33万6,625台で、前年同月比▲6.0%減少した。
8月の現代自動車の輸出台数は28万2,065台で、前年同月(31万6,140台)より▲10.8%減少した。
7月の世界販売台数は前年同月比▲1.8%減の33万3,180台。また、7月の輸出台数は29万1,538台で▲6.2%減少していた。

今年1~8月の累計輸出台数(240万9,325台)も、前年同期(265万909台)と比べ▲9.1%少ない。

現代関係者は「今後も先進国市場と新興市場のどちらも販売好調を見込めず、危機的な状況だ」とし、「さまざまな新車とスポーツタイプ多目的車(SUV)の供給拡大などによって製品競争力を強化し、地域ごとの自動車の需要変化に柔軟に対応する」と述べている。
<起亜>
現代自子会社の起亜自動車は、8月の世界販売台数(22万2,740台)は前年同月比で1.0%増加した(昨年同期は22万529台)。減少傾向からは脱したが、回復というには程遠い水準。
以上、韓国紙参照

米国では市場不振から、値下げ競争による販売台数確保の動きがメーカー間で顕著となっており、利益面も損なうものとなっている。現代+起亜も巻き込まれているものと見られる。

昨年9月完成させた年間生産キャパ40万台の起亜メキシコ工場、メキシコで販売台数を急増させているが、米国での販売不振(現代+起亜の1~7月は▲10.1%減の752,862台)もあり、メキシコ市場でのシェア拡大戦略の販売手法をとっているものと見られる(メキシコ市場:1~7月起亜66.5%増、現代20.6%増)。

韓国紙によると、現代自は9月に中国で大攻勢をかけるとしているが、8月末には納入業者に対し25%値引きしなければ支払わないとする合弁相手の北京自動車側に、納入業者が製品を納品せず、中国4ヶ所の全工場が操業中断に追い込まれるなど、北京自動車との関係も悪化している模様。
9月は新車投入もあり両社が、中国市場での大攻勢により、どこまで回復させることができるか注目される。

 

現代+起亜自動車 世界販売台数
 
 
2017
2016
前年比
8月
現代
336,625
358,447
-6.0%
起亜
222,740
220,529
1.0%
559,365
578,976
-3.4%
7月
現代
333,180
339,417
-1.8%
起亜
216,118
229,044
-5.6%
549,298
568,461
-3.4%
6月
現代
376,109
445,021
-15.5%
起亜
232,370
267,976
-13.3%
608,479
712,997
-14.7%
5月
現代
367,969
429,084
-14.2%
起亜
219,128
242,847
-9.8%
587,097
671,931
-12.6%
4月
現代
364,225
412,588
-11.7%
起亜
209,832
241,617
-13.2%
574,057
654,205
-12.3%
3月
現代
405,929
433,171
-6.3%
起亜
238,222
268,306
-11.2%
644,151
701,477
-8.2%
2月
現代
341,345
336,200
1.5%
起亜
227,823
223,175
2.1%
569,168
559,375
1.8%
1月
現代
342,607
338,291
1.3%
起亜
198,805
213,678
-7.0%
541,412
551,969
-1.9%
1~8月
合計
4,633,027
4,999,391
-7.4%
現代
2,867,989
3,092,219
-7.3%
起亜
1,765,038
1,907,172
-7.5%
 
<7月の減少幅は3~5月に比し、大幅に少なくなっている>
現代+起亜の販売台数
中国市場
2017年
販売台数
前年比
7月
70,000
-36.9%
6月
54,100
-61.9%
5月
52,500
-65.1%
4月
51,100
-65.2%
3月
72,000
-52.6%
2月
91,200
-1.7%
1月
110,100
-11.1%
1~7月
501,000
-45.5%
・工場出荷台数
・輸入車含まず

 

[ 2017年9月 2日 ]
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