アイコン 文大統領「中国の安保上の利益を侵害せぬよう留意」と国賓訪問前に

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韓国の文在寅大統領は11日、13日から中国を国賓訪問するのに先立ち、中国国営の中国中央テレビ(CCTV)を通して11日に放送されたインタビューで次のように語った。

記者の「THAAD問題に関して、両国間の信頼回復のためどのような努力が必要か」という質問に対し、
文大統領は、「韓中両国は10月31日(3NO盟約)の両国間の協議発表文で、THAAD問題について、互いの立場を深く理解した。取りあえずはTHAAD問題に関して、お互いに相手の立場になって考慮しつつ、一気に解決できない問題は時間を置いて解決していくという、そうした知恵が必要」と語った。

 中国側の記者は、文大統領が言及した「相手の立場になって考慮する」という点に触れ、「中国は中国なりに、(THAADのせいで)戦略的な安全保障上の利益が損なわれると考えている。韓国側はどのように措置を取っていくのか」と再び尋ねた。

この質問に対し文大統領は、「北朝鮮がミサイル能力を極めて急速に高度化させているが、われわれ韓国は北朝鮮のミサイル、とりわけ高高度ミサイルに対して独自に防御できる手段を持っていない。THAADの配備は韓国の防衛目的で行ったのであって、決して中国の安全保障上の利益を害する、そうした意図は全くない」
「しかし、THAADが持っているレーダーの性能のせいで安全保障上の利益が侵害される恐れがあると中国が懸念していることに対し、韓国もまた、相手の立場になって考慮する必要があると思う。これからも、THAADが北朝鮮の核とミサイルに対する防衛という目的を超えて、中国の安全保障上の利益を侵害することがないよう、韓国は格別に留意する。そしてその点については、米国からもたびたび確約を得ている」と語った。
以上、

文大統領は、7月28日深夜、北朝鮮が火星14号弾頭ミサイル実験に行ったことに激怒して、THAAD追加配備(1セット6発射台のうち2台しか設置しておらず、残る4台を追加配備するもの)、を至急行うことを指示した(9月12日設置完了)。

これに対して、中国政府は、カンカンになり「(文大統領よ)初心に帰れ」と激怒した。(文在寅氏は、初心が何であったのか、大統領就任前にでも中国政府に伝えていたのだろう)

10月31日、中韓協議において、国家主権放棄の3NO宣言を中国側に対して行った。
(1)THAADの追加配備をしない。
(2)米国のミサイル防衛(MD)システムに参加しない。
(3)米日韓3ヶ国の軍事同盟を推進しない。

11月11日から日本海で行われた米空母3隻による米日韓軍事演習を米側に3NO宣言に基づき拒否、演習は米韓、米日と別々に行われた。中国はそれを高く評価した。

11月22日、韓国・康京和外交部長官と中国・王毅外相との会談で、王外相は3NO宣言について、「言必言、行必果」だと先生と生徒との関係かのように述べた。

12月13日、文大統領は国賓で中国訪問する。
(朴大統領のように舞い上がってしまう可能性が高い)

以上、
米トランプ大統領は、文大統領の中国での動きに神経を尖らせていると報道されている。

中国側は、THAAD配備につき、次の条件を韓国政府に突きつけている。
1、星州のTHAAD敷地の現地調査(米軍基地で不可)
2、技術的説明(駐留米軍のもので不可)、
3、THAADレーダーの性能を落とす技術的措置(米軍の所有物で運用管理しており不可)
4、THAADのXバンドレーダーの中国方向への遮断壁設置、常駐監視(不可不可不可)
(THAADは駐留米軍が設置したものであり、韓国軍は警備などを除けば一切管理・運用に関与していない)
以上、

現実どう留意するのだろう。極悪人李承晩が米軍に渡した戦時作戦統制権を、文政権は取り戻すことを決定し、遅くとも19年までには返還を受ける。しかし、駐留米軍が韓国軍の指揮下に入るなど歴史上なく、在日米軍のように米軍は米軍で動くことになろう。
そうすれば、韓国政府は現行28,500人の駐留米軍を大幅に減らさせ、THAADも撤退させることだろう。中国を喜ばすためだけに・・・。
しかし、北朝鮮の核ミサイル開発実験が、これで終わるとは到底考えられず、ロシアが報道している北朝鮮の人工衛星打ち上げですら、米国は認めないだろう。

 イラクのように偽せ情報の大量破壊兵器でもイラク攻撃するほど好戦的な米国共和党政権であり、ましてや、北朝鮮には世界に知らしめている大量破壊兵器が現実にあり、米の直接攻撃に対して時間的に戦時統制権の返還が間に合うのか、THAADは必要なくなっているのかを考慮した場合、行き当たりばったりのものになる。
言葉の駆け引きだけに終始する文政権は、中国とチチ繰り合う時間はないように思えるのであるが・・・。
だからこそ、王毅外相は「言必言、行必果」と康京和外相に釘を刺した。
3枚舌外交は通用しない。

 

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[ 2017年12月12日 ]

 

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