アイコン 韓国 米国の鉄鋼制裁に戦々恐々

 

 

韓国は中国とFTAを締結して大量に安価な中国産鉄鋼製品が流入している。その結果、もともと鉄鋼製品輸出国の韓国は、押し出し効果で韓国に流入した中国製品に押し出され、米国へ輸出されているという構図が成立する。中国産鉄鋼を韓国で加工して米国へ輸出されているのは全体量の2%に過ぎないという。

ベトナムにしても米国へ輸出しているのは韓国のポスコのベトナム工場産、同社は安価に生産したベトナム産(年産溶銑量:2000万トン)鉄鋼製品を韓国へ輸出しようとしたが、中国製品に市場を荒らされている韓国の鉄鋼業界から猛反対を受けていた。しかし、政治力を持つポスコは、大量にベトナム工場から韓国へ輸出している。ここでも、押し出し効果から米国へ輸出される原因の一つになっている。

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<本題>
米国・商務省の鉄鋼輸出国に対する第2制裁案は、中国と、米国の同盟国では唯一、韓国を明示した。
韓国の経済専門家は、中国が主眼となる米国の通商圧力強化だが、韓国は「中国産の鉄鋼のバイパス輸出国」と見なされ、巻き込まれたとの見方を示した。
米商務省が2月17日に発表した通商拡大法第232条に関する調査レポートには、鉄鋼輸出に関して「ブラジル、中国、コスタリカ、エジプト、インド、マレーシア、韓国、ロシア、南アフリカ、タイ、トルコ、ベトナムの12ヶ国に53%の関税を課する」と明示している。

(実際の商務省は上記案も含め3案をトランプへ提出、トランプは別案の「世界各国一律関税を適用し鉄鋼25%、アルミ10%関税をかける案」を採択、しかも3月8日には同盟国・友好国とそうでない国とでは、232条関税をなくしたり、少なくしたりすると発表、3月23日に発動するとしている)

 これに対して、文大統領は2月19日、世界貿易機関(WTO)に提訴し、米韓自由貿易協定(FTA)違反にあたるとみて対抗する姿勢を示した。

朝鮮日報によると、韓国の大統領府関係者は「WTO提訴で韓国が勝訴しても米国が判定結果を履行しなければ、米国側に報復関税を課す」ことも視野に入れているという。(WTOに提訴しても審決まで3年もかかる)

トランプ政権になり、韓国に対する貿易規制は、1月22日の韓国産(サムスン電子とLG電子製)の洗濯機と太陽光パネルへのセーフガード措置に続き、対象になり実施されれば2回目となる。

韓国内の専門家らは、今後の制裁対象は、自動車部品、半導体など主力製造品にまで拡大する可能性もあると懸念している。
 文在寅政権の、対米通商に対する認識不足も問題になっているという。

韓国・中央日報は2月20日、文大統領が大統領候補時代から通商に関しては無関心で、外交公約だけに重点を置いたと述べ、候補時から「FTAの廃棄」を主張してきたトランプ大統領と相反すると指摘した。
(文大統領は、中国・米国・北朝鮮を相手に外交がこんなに難しいとは思わなかったと吐露している)
 また、韓国政府関係者らが、トランプの強硬発言について「政治的な意図が込められた、でたらめな話」だと聞き流すなど、対米通商の文政権の安逸な態度が今回の事態を招いたと批判した。

「中国を主ターゲットとしながら韓国も巻き込まれた」
経済専門家らは、韓国が今回の鉄鋼輸入制裁国として上がった要因は、最終的に中国にあると分析した。
ジョン・ウンミ韓国産業研究院・研究本部長は2月20日、韓国日報で「米政府が(2015年から対中国貿易規制を本格化して)中国産鉄鋼のバイパス輸出国で、アジアに注目」していた背景を指摘した。
 実際に韓国貿易協会が2月19日発表した各国の対米輸出入統計によると、
2015年の中国の対米鉄鋼輸出額は18億6,400万ドルで前年同期比▲27.8%減少。
韓国は22億1,200万ドル、6%増、
日本は15億4,700万ドル、▲9.8%減。
と当3ヶ国は唯一韓国が上昇している。

ジョン氏は、この結果に対して「中国の対米鉄鋼輸出が減少してから、唯一韓国の輸出が増えたことを確認した米政府が、韓国を主な中国産鉄鋼のバイパス輸出国とみなしたのではないか」と説明している。
今回の制裁国に台湾は含まれていない。
制裁国の選定基準について専門家らは、「米国の鉄鋼輸出量比輸入量及び増加率」と「EU経済圏との摩擦を避ける方向」で選ばれたと分析する。

2017年の対米鉄鋼輸出が20.1%増の台湾が制裁国から除外されたのは、中国をけん制するために、米国の友好国であるという点を考慮したと分析されている。

 ジェ・ヒョンジョン韓国貿易協会通商支援団研究委員は2月20日、韓国日報のインタビューで、「今回の、米国の制裁国リストをよく見てみると、中国を主なターゲットとして狙っていて、韓国は巻き込こまれた点が明らかになる」と語り、韓国が対米輸出品目を中国と差別化しなければ、規制はさらに強まると警告した。
以上、

鉄鋼は世界で過剰生産に陥っており、世界の鉄鋼メーカーが高炉など生産施設を停止させる必要性があるにもかかわらず、韓国勢だけが韓国内やベトナム・インドネシアなどに高炉など生産施設を作り続けている。当然、増加分は中国勢のように世界中へ輸出されることになる。韓国勢に生産を抑制するという言葉そのものがない中国のように。

<同盟国扱い?>
米国時間3月8日、米トランプは5月までに金正恩と会談すると発表した。韓国が北朝鮮に派遣した特使が、その報告をするため、米国へ訪問していた。トランプが特使に会い、金正恩と会うと発言したもの。
旨くいけば、南北対談を実現させ、米朝会談の段取りを取ったご褒美に、韓国は米から鉄鋼の関税制裁を免れる可能性もある。

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[ 2018年3月 9日 ]

 

 

 

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