アイコン 政治嫌悪の高まりを恐れよ(阿比留瑠比の極言御免)

 

 

7月20日、カジノを含む統合型リゾート(IR)実施法は夜の参院本会議で自民、公明両党と日本維新の会などの圧倒的賛成多数で可決、成立した。

安倍内閣不信任案、金田勝年(自民党)反対討論 辻本特定野党をボロクソ【国会中継 衆議院 本会議】平成30年7月20日
http://suitoutime.com/archives/41693

これに先立ち、立憲民主、国民民主、衆院会派「無所属の会」、共産、自由、社民の野党6党派は安倍内閣不信任決議案を提出したが、衆院本会議で与党など圧倒的反対多数で否決された。会期末を待たず事実上、7月22日、第196通常国会は閉会した。

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 日本の国がどうなろうが安倍政権を引きずりおろす事だけが目的の野党には、「政治嫌悪の高まりを恐れよ」と言ったところで、馬耳東風、馬の耳に念仏だ。
 
 今の日本の野党に国民のために政治をする気など全く感じられない。安倍政権を貶め日本の政治が停滞し、国際的信用を失墜させ、敵性国家を歓喜させればそれで良い、と思っているとしか思えない。
 
2ヶ月前の産経新聞、「阿比留瑠比の極言御免」を読んでみて、改めて今の野党の愚かしさには溜め息が出る思いである。

【阿比留瑠比の極言御免】
https://www.sankei.com/politics/news/180525/plt1805250001-n1.html

それはあまりに異様でグロテスクな光景だったが、現在の国会のあり方を象徴もしていた。22日に国会内で開かれた立憲民主党の代議士会での一場面である。

 辻元清美国対委員長「加計学園の問題で(愛媛県の新)文書が出てきたことは皆さんもご承知の通り。誰が嘘をついているのか。はい、誰でしょう?」

 党所属議員「(一斉に)総理!」

 辻元氏「だよねー」

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 振り付け通り、上手にお遊戯ができた幼稚園児たちを見守るかのように、薄い笑みを浮かべた辻元氏の表情が印象的だった。だが、いい大人が、それも国民の負託を受けた選良たちがこれでいいのだろうか。

 かと思うと、同党の福山哲郎幹事長も同日の記者会見でこう強調していた。

 「これまで国会で虚偽答弁を繰り返してきた安倍晋三首相が(平成27年2月25日に加計孝太郎理事長と)会ってないと言葉だけで言われても全く信用できない」

 安倍首相が国会で虚偽答弁を繰り返したと、いつ証明されたのだろうか。そこには、論理も条理もない。あるのは、とにかく政敵を悪と決めつけ、おとしめ、傷つけようという集団的な熱狂のみだと感じる。これが「言論の府」たる国会の悲惨な現状である。

筆者は、もう1年数カ月にわたって、贈収賄も何も出てこないモリ・カケ騒動に明け暮れる国会を見ていて、ある危惧を抱いている。国民の政治不信は昔からだが、このままではそれがさらに深まり、「政治嫌悪」「政治蔑視」へと向かうのではないかと。

 流動する国際情勢にも、少子高齢化など日本が直面する喫緊の問題にも目をつむり、ひたすら醜聞探しに没頭する野党も、有効な反撃ができずに立ち尽くす政府・与党もそうである。ともに、国民に考慮するに足りない存在だと思われ始めている。それは、民主政治の危機を招く。

 確かに立憲民主、国民民主、共産などの野党を中心とした安倍内閣の醜聞追及は一定の成果を挙げた。産経新聞社とFNN(フジニュースネットワーク)の19、20両日の合同世論調査でも内閣支持率は39.8%と4割に届かなかった。

 また、安倍首相の人柄を「評価しない」が45.2%と5割近くに上ることも、野党による「首相は嘘つき」とのイメージを植え付ける「印象操作戦術」が奏功している証左だろう。

 とはいえ、同じ調査で政党支持率をみると、野党5党を合わせても18.8%と2割に満たず、あれだけメディアに露出しても野党の評価は全く高まらない。


旧民進党と旧希望の党が合流して発足した国民民主党に至っては、合併前の合計政党支持率が2.9%だったものが、合併後は1%となる不人気ぶりだ。

 当たり前である。他者の足を引っ張って自分のところまで引きずり下ろしたとしても、自分自身が高みに上れるわけではない。野党がやっていることは、いわば「共倒れ作戦」であり、日本の政治全体の底を下げているだけではないか。

 「最高権力者が覚悟のうえで公然とウソ言った場合、そのウソを覆すことは簡単ではありません」

 立憲民主党最高顧問の菅直人元首相は22日付の自身のブログで、こう安倍首相をこき下ろした。だが、インターネット上の反応はとみると「それは菅氏自身のことだろう」と嘲笑する声が目立つ。政治と政治家が国民から心底バカにされるような国で、民主主義がきちんと機能するとは思えない。(論説委員兼政治部編集委員)

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[ 2018年7月23日 ]

 

 

 

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