今になって実感する事業仕分けの悪夢
民主党の素人集団による日本破壊政権の後遺症が今頃、形になって表面化している。
きょうは、上間裏 アキヒコさんの投稿を紹介します。
(上間裏 アキヒコ)
https://www.facebook.com/jyomaura?hc
【 今になって実感する事業仕分けの悪夢 】
日本のような地理的条件の国では、治水は一時も止めずに、続けなければならなかったのです。
これは何度も肝に銘じなければなりません。
ミンスの事業仕分けで、各地の公共事業が削られた結果が、今回の大被害に関連していると思われるからです。
「そんなのもう何年も昔の話だ」
「元に戻せばすむことだ。アベの怠慢だ」
なんて声もありますけど、現場レベルではそうはいかないようなのです。
日本中、各地にある中小の土建屋さんは、地元エリアの地形や地質を知り抜いていました。
あの山はどこが弱いか、堤防の地下はどうなっているか?
どのくらいの雨が降ると、どこが危なくなるか?
それらを知り尽くした人たちがたゆまぬメンテをして、日本中で水害への備えをしてきたのです。
ところが事業仕分けにより、公共事業が減らされ、そういう地方の中小の土建屋さんが潰れてしまった。
何も知らないアホどもが、専門家の意見を無視し、人気取りのためにデタラメに予算を削り、「日本を守ってきた人たち」の糧を奪ってしまった。
経営者が廃業したり転身したり、技術者もバラバラになり、機材もなくなった。
そんな状態からのリカバリーは、10年やそこらでは不可能なのですよ。
公共事業が再開され、予算がついたとしても、おカネがあれば何でも可能、というわけではない。
たとえば地元の堤防を知り抜いた技術者が、後進を育成することなく退いてしまった。
そういうのはリカバリー不可能なんです。
いちから調べて蓄積をするしかありません。
それは民主党政権がもたらした悪夢であり、アホに乗せられた国民の無知による悪夢でもあります。
そしていまでも同じ無知が横行しています。
だから「元に戻せばすむ」なんて妄言が出るのです。
あの悪夢で失われたものの中には、「元に戻せない」ものも多数含まれています。
私たちはそれを自覚するしかありません。
日本列島は確実に脆弱になってしまったのです。
民主主義とは何があろうと最終的に、有権者である国民が責任を負うという体制です。
だから民主党政権という判断の責任を、国民のすべてが負う羽目になったのです。
消えてしまったものを悔いても仕方ありません。
私たちにできることは「無知」を減らすこと。
そして二度と乗せられないこと。
二度と愚者に権力を握らせないことです。