アイコン 2017年就航の韓国自動車運搬船転覆 全員救助 米湾口

 

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韓国の現代グループの大型自動車用貨物船、ゴールデン・レイ(Golden Ray)は、車両を積みボルティモアへ向かい米ジョージア州ブランズウィック港を出港したばかりの同港沖合で8日の午前1時40分ころ転覆した。
出港したばかりのゴールデンレイ号は、港から12.6キロメートル離れた水深11メートルの海上で船体が左に傾き出し転覆した。

乗っていた24人のうち、20人は事故発生の当日のうちに救助され、残りの4人も翌日中に助け出された。当時、貨物船は同グループの自動車約4000台を積んでいた。

現地米メディアは「ゴールデンレイが出港した時、ちょうど1隻の船が接近し、その後転覆した」と目撃者の話を掲載している。
世界中の船の現在地をリアルタイムで提供するマリントラフィック(Marine Traffic)のサイトでは、事故発生前に1隻の船がゴールデンレイに向かって進んでおり、ゴールデンレイは急に方向を変えて転覆していた。ただ、2隻の距離は最も近い時で250メートルほどだったとしている。

中央日報やSBSといった複数の韓国メディアは、「船が急に方向転換したことが原因となった可能性がある」としている。

<コールデンレイ号>出港運行中、転覆した韓国船
ゴールデンレイ号は、マーシャル諸島船籍、現代自動車グループの現代モービス所有。総トン数は7万1,178トン、貨物積載重量2万0,995トン、全長199.95m、全幅25.4m、最大7,000台搭載可。2017年に就航したばかり。
ジョージア州には現代自動車傘下の起亜自動車の工場があり、西隣のアラバマ州には現代自動車の工場がある。

<エメラルドエース号>入港運行中の日本船
入港体制の日本船は、商船三井O.S.K社所有の「エメラルド エース(Emerald Ace)」号は、2012年就航、三菱重工業が建造した世界初のハイブリッド車輸送用船舶でトヨタ車を主に運んでいる。同船は、マーシャル諸島船籍、総トン数6万0,154トン、積載重量1万8,334トン、長さ199.99メートル、幅32.26メートル、6400台ほどの車両を一度に輸送でき、太陽エネルギーなどを利用した「排気ガス ゼロ」船舶として知られている。
現在、ブランズウィック港に停泊中。
両船は250メートル離れていた。
以上、

船は右側通行、ゴールデン号は湾内の複雑な地形沿いに右側から出口に向け、角度をつけ航行しており、出口のところでオーバーランし、外洋からまっすぐ右側通行で入ってきたエメラルド号に気づくのが遅れ、右に急旋回して、左側に傾いたものと見られる。
船長にとって船舶の出港、入港は一番神経を使う時、夜間出港であり、レーダーを監視していれば、対抗船舶(入港する船舶)が映し出されているものと見られるが・・・。ちゃんと監視していれば、スピードを落とすなりできたはずだが・・・。

バランスを取るバラスト水を入れていたのか、横倒しの船体を見る限り、船底は少しかすれた傷しか見当たらず、バランスを崩したものと見られる。(バラスト水を少なくすると燃費効率がよくなるが、バランスは非常に悪くなる。)


<自動車運搬船の安全性>船体重量と比較して、喫水が高く、横風の影響を受けやすい。重心の調節のためにバラスト水を注排水するが、それでも台風などによって流されて座礁などの海難事故を起こしやすい。車両積載デッキは、一つの大きな空間となっており、ここに浸水すると沈没を避ける手段がなく、浸水に対しても弱い構造となっている。

<航行ルール>
●横切船の航法
 2隻が互いに進路を横切り、衝突のおそれがあるときは、相手船を右げん側(船の右側)に見る方の船が相手船を避ける。
●行き合い船の航法
 2隻の船が真向かいに行き会う場合で衝突のおそれがあるときは、互いに相手船の左げん側(船の左側)を通過する。

何より、全員助かってよかった。

今後は航行の問題や環境問題もあり、燃料油の抜き取り作業など行われようが、船体が大きくそのまま曳航することもできず、船体を浮かせ、サルベージ船で移動させるものと見られる。大変な作業になるだろう。
当港湾は、出口の南北突端に巨大信号を付けるか、湾外に完全に出るまで、タグボートなどパイロット船の誘導か、管制官の誘導が必要だろう。
エメラルド号のコメントは何も発表されていない。
今後、米国家運輸安全委員会などが調査するものと見られる。

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航跡は韓国紙が書いたもので正式ではない。
 

[ 2019年9月11日 ]

 

 

 

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