アイコン 12月交渉開始の韓国はワクチン接種計画を発表 7月開始の日本は未定のまま


12月にワクチン購入の交渉と購入契約を開始した韓国は、ワクチン確保遅滞を国民から猛批判を受け、12月28日、文在寅大統領自らモデルナ社のCEOに電話をかけ、4000万回分のワクチンを確保している(時差もあり、文氏が米時間に合わせて未明に電話している)。
菅首相は新コロナの防疫において、結果、何に汗をかいたのだろうか。

韓国政府のワクチン接種計画は
予防接種の順番について、
▲医療・防疫システムの維持、
▲重症化リスク、
▲新型コロナウイルスの感染拡大の特徴などを考慮して決めたという。
それによると、
1、まず2月下旬から医療スタッフ(約5万人)に行い(ワクチンはWHO主導のワクチン共同購入機構のCOVAXよりファイザーとアストラゼネカ製のワクチンを受給予定)
2、第1四半期(1~3月)高齢者療養施設などの入所者と従事者、
3、第2四半期(4~6月)65歳以上の高齢者など、
4、第3四半期(7~9月)に19歳から64歳までの成人
の順で全国民に対する1回目の接種を終え、
5、インフルエンザの流行が始まる前の第4四半期の11月までに集団免疫を獲得する計画。
ワクチン別に導入時期や物量などにちがいがあるため、医療スタッフを含め、すべての接種対象者はワクチンを選択することはできないとしている。
以上、

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日本は、ワクチン大臣によると
2月下旬から新コロナ対応の医療関係者にスタートさせるが、3月も医療関係者。
4月以降、高齢者・基礎疾患者などに対して実施のほかは、年内というだけでまだ何も決定していない。

これまで、厚労省が7月からアストラゼネカ、ファイザー、モデルナと交渉に当たり、購入契約を締結したはずだが、接種計画さえ立案できないでいる。
第3者がワクチン大臣になり、購入契約内容がボロボロだったことが発覚。その責任が田村厚労相に及ばないように河野行革担当大臣をワクチン大臣を兼務させたのかもしれない。すべての責任は厚労省の官僚らにある。何故かこうした事態でも責任問題にならないヒトにもウイルスにも優しい日本の政治。

アストラゼネカ製は、昨年8月の1.2億回分の契約時に兵庫県のJCRファーマが9000万回分のワクチンを製造するとし、3000万回分については第1四半期までに本体が供給する契約となっていた(アストラゼネカ社がリリースしている)。
ただ、日本ではまだ生産開始しておらず、問題が生じた場合は、供給が遅延することになる。そうなっても日本の委託生産会社の問題となり、供給遅れがアストラゼネカ社に直接及ばないことになる。(日本はワクチン生産については特に厳しい制限を設けているが、医薬品製造工場(ホルモン剤や希少医薬品の製造および開発/医薬品受託生産)であるが、厚労省が急遽ワクチン製造でも仮認可したのだろう・・・)

3000万回分(1500万人分)についてはアストラゼネカ本体が3月まで(第一四半期まで)に供給する内容となっている。しかし、それも定かではない。
何故なら、
同社製ワクチンは最大の製造国インドが自国用に回すべく1~2月の輸出を禁止にしており、輸出禁止措置がさらに延長されない保証はない。
また、同社は、欧州ではイギリスとオランダ・ベルギーに生産工場を有しているが、EU27ヶ国向けの供給が大幅に遅れており、EU委員長が域外輸出を禁止、足りない分はイギリスから補給するようにアストラゼネカ社に圧力を掛けている。

日本政府の2月下旬からスタートの根拠は、韓国のようにCOVAXから供給を受けるのだろうか。
(同社製ワクチンについては、有効性が70%とされているが、50%希釈ワクチンでは90%の有効性が示されており、どちらのワクチンを接種するのかもまだ明らかにされていない。身体的には希薄ワクチンが有効性も高く、副作用も少ないと見られる)

厚労省はワクチン3社と7月から購入交渉を開始して10月には契約を終了させていたものの、何で接種計画が立案できないのか、ファイザー社やモデルナ社との契約が如何に杜撰だったとしか言いようがない。

スピード感0になってしまったワクチン大臣は、購入契約会社と今だ供給交渉を行っており、接種計画を打ち出させる段階ではないようだ。すべては厚労省担当ド官僚の問題。

汗を流した菅首相のGoToトラベル事業、嵐山に殺到した観光客、新コロナの感染もすぐにはなく悠々自適だった京都だったが、遅れて感染急拡大、宣言府に認定された。感染拡大により11月24日札幌市のGoToトラベル外し、小樽市に観光客が殺到して12月下旬から感染急拡大、今だ感染拡大が続いている。

 

小樽市管内月別感染者数

 

感染者数

9

7

10

31

11

83

12

91

1

372

127日まで

1124日札幌GoToトラベル外し。

 

[ 2021年1月29日 ]

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