アイコン パナソニックの労災隠し

投稿者=使い捨てられた労働者

「パナソニックの労災隠し」

京都府向日市に住むD.M氏は、

昨年10月1日からパナソニックの茨木工場(大阪府)解体の現場に勤務していたという。

解体業務に携わることになった経緯は、知人のMさんからパナソニック茨木工場解体の現場を請け負っていた京都府亀岡市の株式会社I.P.Cを紹介され、株式会社I.P.Cに日雇い労働者として雇用されてい  たというものである。

解体業務に携わるようになった後の10月22日午後、

現場ボイラー室のポンプを解体しろとの業務命令にMさんと共に着手していたD.M氏は、ポンプと配管の接続部分であるフランジを外したところで【配管内に残っていた液体が右足の甲に付着するという事故に遭ってしまう。】D . M氏によれば「安全靴の上からなので現場では気づかず作業を終えたのですが、帰宅時に痛みを発症し、その夜は一睡も出来ないくらいに痛みました。私は少量だったのですが、同じ場所で作業をしていたMさんは左足の膝から下に大量の液体を浴びたんです。量が多かったMさんは30分後くらいから痛みを発症していました。」

D.M氏は〝数時間すれば治まるだろう〟と翌日もI.P.Cの作業依頼に従って現場に勤務する予定だったというが、【その期待もむなしく翌朝には水ぶくれにより靴もはけないほど足の甲が腫れ上がってしまう。】到底勤務などできない状態だったことから、D .M氏は朝6時に架電し、欠勤の旨を伝えた。

ここから元請の『パナソニック環境エンジニアリング』および直接の雇用主である株式会社I.P.Cからの想像を絶するパワハラを受けることになるのだ。

再びD.M氏にご登場願おう。「I.P.C社長はいくら怪我の状態を伝えたところで〝欠員を出すわけにはいかない。もし欠勤するのであれば二度と仕事を渡さない〟と私を脅すばかりでした。私は元請のパナソニック環境エンジニアリングの事務所まで出向いたのですが、I.P.Cの親請けである株式会社伊藤重量の社長からは〝不要な発言はするな〟などといわれ、I.P.Cの社長からは〝現場に2日後から復帰したことにしてくれ〟〝朝に出勤のサインだけをしにきてくれ〟と要求される始末です。しかも、その理由は元請であるパナソニック環境エンジニアリングから労災隠しを要請されたという呆れたものでした。」

つまり今回の事件はパナソニックの工場解体現場で起こったというだけでなく、パナソニック環境エンジニアリングから下請けのI.P.Cに対して労災隠しを要請しているのであり、パナソニック本社の責任が問われるのは火をみるよりも明らかである。D.M氏は怪我の具合を尋ねられることはおろか謝罪されることもなく〝仕事を干す〟とまで通告され、労災という認められた権利を享受する事すら拒まれているのである。この様な事が、労働者の立場の弱さを利用した暴挙であるのは誰に聞くまでもないことであろう。
[ 2015年3月16日 ]
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