アイコン GPIFと3共済が運用一元化 10月から  株よ天まで届け

厚生年金と国民年金の運用資産137兆円を抱える年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)と公務員や教職員らが加入する3つの共済年金は、10月1日からの運用一元化に向けて共有する資産構成の目標値を発表した。

GPIFと国家公務員共済組合連合会(KKR)、地方公務員共済組合連合会、日本私立学校振興・共済事業団の3共済が20日にウェブサイトに掲載した「モデルポートフォリオ」によると、

短期資産を含む積立金全体に対する各資産の目標値は、国内債券が35%、内外株式が25%ずつ、外国債券が15%。

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GRIFだけでも1%は1兆.37百億円に該当。10%(これまでの運用15%→25%)の13兆7千億円が国内株を買い支え、買い進んでいっている。当然株を上がるわぁ。

目標値の上下に設ける「中心値範囲」は、国内債が上下10%、国内株が同9%、外債が同4%、外国株が同8%とした。

モデルポートフォリオの目標値は、GPIFとKKRの資産構成と完全に一致。中心値範囲もGPIFの乖離許容幅と同水準。

公的年金制度は09年度以降、高齢化で膨張する給付額を保険料や税金などで賄い切れず、GPIFからの拠出金に依存。14年度は約5.5兆円となる見通し。

<GPIF>
公的年金の大半を占めるGPIFは、昨年10月末の資産構成の見直しで、今回発表のモデルポートフォリオと同じ水準に変更。従来は、国内債の目標値が60%、内外株式がそれぞれ12%(計24%)、外国債が11%だった。
GPIFは、10-12月期に国内債を約5.4兆円減らす一方、国内株は約3.5兆円、外国債は約2.3兆円、外国株は4.3兆円増やした。
年金特会の1.1兆円も加えた積立金全体に占める保有実勢は昨年末に、国内債が43.13%の約59.6兆円、国内株が19.80%の約27.4兆円、外国債が13.14%の約18.2兆円、外国株が19.64%の約27.1兆円だった。

<KKR>
国内債の割合がGPIFより高い3共済のうち、運用資産約7.3兆円のKKRは、2月25日に資産構成の目標値をGPIFと同水準に変更。それまでは国内債と不動産・貸付金が計78%、内外株式がそれぞれ8%、外国債が2%だった。

<地方公務員共済>
運用資産が約18.9兆円の地方公務員共済は、資産構成比率の目標値が国内債64%、国内株14%、外国債10%、外国株11%、短期資産1%。13年12月に国内債の乖離許容幅を上下10%に倍増。国内株と外国債、外国株はそれぞれ同5%。

<日本私立学校振興・共済事業団>
日本私立学校振興・共済事業団の運用資産は、約3.8兆円。昨年11月末に国内債と貸付金の目標値を計65%から56%に下げ、内外株式と外国債をそれぞれ10%から13%に引き上げた。短期資産は5%で据え置いた。国内債の乖離許容幅を上下9%から同15%に、内外株式と外国債は同3%から同5%に拡大した。

<過去最大の買い付け>
GPIFと3共済は、昨年10-12月期に、国債・財融債 を過去最大の5兆5605億円売り越す一方、日本株は1兆7281億円、海外の債券や株式の外国証券は過去最大の2兆3907億円買い越した。
日銀の統計によると、国債・財融債と国庫短期証券を合わせた「国債等」の残高は、昨年末に過去最大の1,023兆円。うち、公的年金は全体の5.6%に当たる約57兆円を保有している。3ヶ月間で約0.5%ポイント、約5兆円減っている。

以上、
こんな巨額な年金資金が株市場にジャガジャガ投入されており、外資ファンドが安心して日本株を買い進んでいる。株価が上がる間はみんなが儲かる計算となる。しかし、株はかりは上がり続けることはない。その極端な例が4万円直前までいったバブル崩壊だった。

 

[ 2015年3月21日 ]
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