アイコン 2016年 格安スマホ88.5%増 国内携帯電話の出荷数▲3.0%減、スマホ1.5%増

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調査会社「MM総研」は9日、2016年の携帯電話端末の国内出荷台数を発表した。
■ 2016年1-12月期の総出荷台数は前年比3.0%減の3,606.1万台
■ スマホ出荷台数は前年比1.5%増の2,942.1万台で過去2番目の記録
■ Appleが前年比7.3%増の1,591万台(シェア44.1%)で5年連続1位と好調
■ フィーチャーフォン出荷台数は前年比18.9%減の664万台で過去最低を更新
■総務省推奨の格安スマホ=SIMフリースマ-は前年比88.5%増の266.1万台の大幅増
 
総出荷台数(従来型携帯電話【以下、フィーチャーフォン】及びスマートフォン)は前年比▲3.0%減の3,606.0万台となり、2012年から4年連続で減少した。
しかし、スマートフォン出荷台数は、2,942.1万台で2年連続の増加となり、2012年の3,042万台に次ぐ過去2番目の出荷実績となった。

スマートフォン出荷をMNO端末およびSIMフリー端末に分類すると、MNO向け出荷台数は2,676万台(前年比▲3.0%減)、SIMフリーは266.1万台(88.5%増)となった。
MNO端末は、キャリアによる販売インセンティブ施策の見直しにより当初から減少することが見込まれていたが、減少幅は予想よりも小さいものとなった。
一方、SIMフリースマートフォンは、前年比88.5%増の266.1万台となった。MNO市場の減少分を上回る増加により、スマートフォン出荷台数は2年連続の増加となった。

2016年の総出荷台数・スマートフォン出荷台数1位はApple
 2016年のメーカー別出荷台数シェア1位は、2012年以降5年連続でAppleとなった。
出荷台数は前年比7.3%増の1,591万台で2年振りに増加となった。
以下、2位はソニーモバイル(以下、ソニー)、3位:京セラ、4位:シャープ、5位:富士通の順となった。

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<スマホ市場>
スマートフォン市場におけるメーカー別出荷台数・シェアは、1位がAppleでシェア54.1%となった。
以下、2位:ソニー、3位:シャープ、4位:富士通、5位:京セラの順となった。
上位5メーカー以外の「その他計」は、前年比71.6%増の370.6万台を出荷。
SIMフリースマートフォン市場でシェア1位のASUSやFREETELブランドで、スマートフォンやMVNOサービスを展開するプラスワン・マーケティングなどの出荷台数が増加した。

<フィーチャーフォン市場>
 フィーチャーフォン出荷台数は▲18.9%減の664万台となった。
2015年は819万台で初めて1,000万台割れとなったが、2年連続の大幅減により2000年以降の出荷統計として過去最低を更新した。

 総出荷台数に占めるスマートフォン出荷台数比率は81.6%(前年比3.6%増)、フィーチャーフォンは18.4%(▲3.6%減)となった。
スマートフォン出荷台数に占めるSIMフリー比率は9.0%(前年比4.1%増)となった。

 MM総研では、2016年の携帯電話市場の特徴として、
1、 MNO市場でのiPhone好調
2、 サブブランドおよびMVNOサービスへのシフト拡大
の2点であると分析。
販売インセンティブ施策の見直しにより、ドコモ・au・ソフトバンクの大手3キャリア間でのMNP件数が減少。
一方、ソフトバンクとauのそれぞれのサブブランドとして積極的にプロモーション展開するワイモバイルとUQモバイルの注目度が急上昇した。
 KDDIグループのUQモバイルは、自社による3G/LTEネットワークを保有しない事業者としてMVNOに位置付けられる。
同じくソフトバンクのサブブランドとして存在感が増しているワイモバイルは、自社による3G/LTEネットワークを保有するMNOに位置付けられるが、2ブランドは並列に比較されることが多い。

2016年はフィーチャーフォン利用者を含めて、MNOからサブブランドやMVNOへの移行が増加した。結果として、MNOスマートフォンは微減したがSIMフリースマートフォンの好調により、スマートフォン市場全体としては堅調に推移した。

2017年は大手3キャリア vs サブブランド vs MVNOによる競争激化が必至
 2017年は3つの事業者分類として
1、 ドコモ・au・ソフトバンクの大手3キャリア 
2、 大手キャリアのサブブランド(ワイモバイル・UQモバイル)
3、 MVNO
による更なる競争化が必至。
競争環境の整備に向けた総務省政策も各社の戦略に大きく影響を与える可能性があり、今後の動向が注目される。

[ 2017年2月10日 ]
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