アイコン 南スーダンに第3民族が反政府組織結成

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南スーダン政府軍の元副参謀総長トマス・シリロ・スワカ(Thomas Cirillo Swaka)氏は6日、同国の政権打倒に向け新たな反政府組織を結成したと表明した。南スーダンでは3年以上にわたり内戦が続いている。

スワカ氏は3月6日、2月辞任したばかりだが、「部族的に仕組まれた戦争」を引き起こしているとして、サルバ・キール(Salva Kiir)政権を激しく非難し、反政府組織「救国戦線(NAS)」の結成を宣言し、南スーダンの国民に対し「キール政権を打倒するため立ち上がる」よう呼び掛けた。

 スワカ氏は声明で、「救国戦線は、わが国の健全性を取り戻し正常な状態にするためキール政権は退陣すべきという結論に至った。彼は、さらなる流血の事態を起こさずに大統領の座を明け渡すべきだ」と述べた。

 政府軍であるスーダン人民解放軍(SPLA)のルル・ルアイ・コアング(Lul Ruai Koang)報道官(准将)は、新しい反政府勢力について「日の目を見ることがない武装勢力がまた一つ誕生しただけ」と一蹴した。

 かつて平穏だったスワカ氏の出身地エクアトリア(Equatoria、旧赤道州、南スーダン東南部)地方は、数ヶ月前から政府軍の攻撃を受けている。

スワカ氏が、南スーダンの国内外から政治的・軍事的にどの程度の支持を受けているのかは不透明。
救国戦線結成を宣言する17ページの文書に署名したのはスワカ氏1人だけで、同氏がキール大統領に対抗する幅広い動きを起こせるのか疑問視されている。
以上、AFP

2011年に独立を果たした南スーダン、
2013年12月14日、首都ジュバにおいてスーダン人民解放軍の一部と大統領警護隊と衝突。衝突は、武力を背景にした政治闘争にとどまらず、サルバ・キール大統領の出身部族であるディンカ族とマシャール前副大統領の出身部族であるヌエル族の対立として表面化して、対立する部族間で住民が殺害される状況も生まれた。12月16日にサルバ・キール大統領は、衝突が同年7月に解任したマシャール前副大統領によるクーデターであったことを公表した。

その後、マシャール前副大統領派は、南スーダンの原油地帯を奪取したいスーダンの軍事支援を受け、キール大統領派と武力衝突を繰り返している。

こうした混沌とした状況に南スーダン各地の部族などが武装化を進め、さらに治安は悪化している。

<民族間の内戦の様相>
南スーダンの民族は、
サルバ・キール大統領の出身部族であるディンカ族が1番多く、南スーダンのナイル川流域のバハル・アルガザール地方を中心に居住している。
(南スーダンの原油利権は中国が持つ)

次にマシャール前副大統領の出身部族であるヌエル族が2番目に多く、南スーダンのナイル川支流バハル・アルガザール川、およびソバト川近辺に居住する民族。言語はディンカ族に近いとされる。
(マシャールをスーダンのバシル大統領が支援、バシルを中国が支援、スーダン南部の原油地帯の原油利権は中国が持つ)

今回救国戦線を結成したスワカ元軍副参謀総長の出身部族はアザンデ族で3番目に多い部族(約170万人)、南スーダン南西部に居住している。

国連PKO部隊は、難民キャンプ設営・警護が主目的であり、民族間の軋轢は強まるばかりとなっている。南スーダンでは民族間のジョノサイドの様相がさらに強くなってきている。

南スーダンは、政府軍が反政府軍の民族の難民キャンプを襲い、強姦しまくっている。一方で、反政府軍は政府軍系の難民キャンプを襲撃して強姦しまくっている。
現実、政府軍とは名ばかりの様相を示している。
 

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[ 2017年3月 8日 ]

 

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