北朝鮮ICBM・ミサイル発射 これまで最高の45分間飛翔 米の反応が心配
政府は、昨日(7月28日)午後11時42分ころ、北朝鮮北中部の慈江道付近から弾道ミサイルが発射され、45分以上飛翔、日本海の日本の排他的経済水域(EEZ)内に落下したとみられると発表した。
この間、北朝鮮は大きな記念日を含め前後の日に必ずミサイル実験を行っている。
7月27日は、朝鮮戦争でアメリカに勝利したという祖国解放戦争勝利記念日で、弾道ミサイルの発射が懸念されていた。
7月4日の北朝鮮の弾道ミサイル「火星14号」の発射では、ロフテッド軌道で高さ2800キロまで打ち上げ、29分間飛行させ、日本のEEZ(排他的経済水域)内に落下させた。当ミサイルの通常大気圏外での弾道では約5千キロ飛翔したとされ、米国・アラスカに届くか届かないかの距離とされた。(北朝鮮は米国本土到達ミサイルと発表)
今回のロフテッド軌道(高く飛ばして近距離に落下させる軌道)での45分以上の飛翔では、完全にアメリカ本土の西海岸が標的に入る。
北朝鮮の33歳の金坊やは、米国を射程とする大陸間弾道ミサイル(ICBM)の開発に燃えており、今回の発射実験は、完全に米国に対する一線を越えたものと見られる。
ただ、アメリカでは、核の小型化でも当該の弾頭ミサイルに搭載させる小型化技術と大気圏再突入技術・能力はまだ確立していないとの見方がなされている。
過去、アメリカは、内政が低迷した場合、戦争を仕掛けてきた中東に対する歴史があり、トランプ新政権は、オバマケアの代参案でも否決され、国境税の導入も見送られ、ロシアゲート事件では身内にも及び四面楚歌状態、北朝鮮攻撃はトランプにとって、一転突破全面展開の政治的な大チャンスとなる。
米国民は、米国を標的とする核攻撃用ミサイル開発を行い続ける北朝鮮への攻撃は、過半数以上が支持している好戦国民でもある。
韓国国防部は、前回(4日)の火星12号の射程距離は約5000キロの中距離弾道ミサイルで、新型の液体燃料エンジンを使用していると指摘している(エンジンの燃焼実験を繰り返し行っている)。
また、専門家によると、500kgの弾頭を載せた場合の射程は、約5000キロ、射程を犠牲にして攻撃力を重視し、1トンの弾頭を載せた場合の射程は約3,000キロであり、主エンジン1基と補助エンジン4基の構成、主エンジン4基の構成にすれば射程は約13,000キロまで延び、大陸間弾道ミサイル(ICBM)になるという。(補助エンジン付のミサイルは、北朝鮮ミサイルは衛星ロケットも含めまだ打ち上げられていない。高度な制御技術が必要)
平壌-アンカレッジ(アラスカ)=約6,000k
平壌-ロサンゼルス=約9,500k
平壌-ワシントン(首都:ホワイトハウス)=約11,000k
米韓は北朝鮮に対し、1年間合同軍事演習を控える条件に、核・ミサイル発射実験を停止させる交渉が必要だろう。米国は戦争したければ別だが・・・。
こうした中、北朝鮮ミサイルは韓国には関係ないとばかりに、文政権は年内のTHAADの追加配備を見送った。
当然、中国の経済制裁を緩和してもらいたい一心からであるが、昨晩のミサイル発射で、文政権は4基の追加配備の早期実現を検討するとも報道されている(文政権では無理)。
THAAD配備は、発射車両6台の6基で1セットとされ、現在配備されているのは2基だけ、残り4基は韓国の米軍基地内にあるものの、文政権は、1年以上かかる環境調査が必要だとして、星州への追加配備を保留させている。道路封鎖の反対運動を取り締まりもせず、高圧電線の建設もさせず、高圧電流を自家発電に依存し、その燃料をヘリで運び入れている始末。韓国の天下国家は反対運動・ろうそくデモ隊が牛耳っている。
文在寅氏も所詮韓国人、多血民族であり、北の金正恩から無視され続ければ、いずれ激情型に変身する可能性を秘める。
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