米国 韓国に大きなリスクなしの軍事行動検討 限定攻撃論は可能か
米マティス国防長官(米軍最強の海兵隊元大将)は18日、北朝鮮を巡る危機に対応するにあたり、韓国を大きなリスクにさらさない方法での軍事行動の選択肢もあるとの考えを示唆したとロイターが報じた。
同長官は、韓国を深刻なリスクにさらすことなく、米国が北朝鮮に対してとれる軍事的な選択肢はあるかとの質問に対し、「そうした選択肢はある。ただ詳細については明らかにしない」と述べた。
ただ、外交努力と制裁措置が北朝鮮に圧力を掛ける上で効果を発揮しているとの考えも示した。
このほか、朝鮮半島に核兵器を再配備する案について韓国側と協議したことを確認した。ただ同案が検討事項となっているかについては明らかにしなかった。
いつもヒステリックなヘイリー米国連大使(女史)は17日、トランプ大統領がフェイクニュース社として一番嫌うCNNの番組で、国連安全保障理事会は北朝鮮抑止に向けた選択肢が尽きたと表明し、米国は北朝鮮問題を国防総省に委ねざるを得なくなるかもしれないとの見方を示した。
トランプ政権には、制裁履行のための海上封鎖、サイバー攻撃、新型兵器の韓国への配備など、様々な選択肢があるとみられている。
米軍は18日、B─1B爆撃機2機やF-35B戦闘機4機を朝鮮半島上空に展開させ、韓国軍4機とともに爆撃訓練を行ったことを明らかにしている。
以上、
以前から、限定攻撃論が米国にあり、それを踏襲したものと見られる。
戦争は相手あってのもの、被害を受けないはずが、受けることもある。
米軍の戦争能力は、イラクやアフガンを見る限り、ゲリラ戦には向いていない。あまりにも犠牲者が出ることから、本流を撤退させ、今や無人攻撃機ばかりを出動させ、米国から爆弾投下指示をゲームのように出しているほど。長期戦では役立とうが、限定戦は短期戦ではトップを殲滅しない限り役立たない。
北朝鮮の国境線沿いの砲門は数千門、山の北側斜面を掘り収納しているという。ゲリラと同じだ。
一時間内で核施設と各地のミサイル施設および国境沿いの数千の砲門を破壊することは不可能だろう。それにミサイルも火砲も移動式も多い。
北朝鮮の反撃ではソウルは大打撃を受ける。あまりに北朝鮮に近すぎる。
北朝鮮が大量のミサイルとともに核暖冬ミサイルを発射し、核を韓国上空50キロ・100キロで破裂させられたら、米韓両軍のすべての武器や通信網は破壊される。そうした攻撃に対応する韓国配備のPACもTHAADも大量ミサイルには対応できない。
その間に、ソウルは火の海になる。
それとも世界中の戦闘機やミサイルを黄海や日本海・日本に展開させるというのだろうか。
限定攻撃論は、米国土に関係ないことから可能とするもので危険だ。何年かかろうと、プレスと兵糧攻めしかない。
軍人は常に好戦的であらねばならぬが、米トランプまで感情的で好戦的ではどうにもならん・・・。