アイコン 串崎風力発電所・JFEエンジニアリング(東京都)の現場力?

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今年、平成29年8月21日午後3時ごろ、佐賀県唐津市鎮西町串の串崎風力発電所(鎮西ウィンドパワー(株))の高さ60メートルの支柱に取り付けられた風車から出火し、支柱最上部の発電機付近や繊維強化プラスチック(FRP)製の羽が黒煙を上げて燃えた事故があったが、現場から海を挟んだ700~800メートル対岸には九州電力玄海原発(佐賀県玄海町)があることから、火災当時、事故はマスコミにも大きく取り上げられていた。



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その後、串崎風力発電所(鎮西ウィンドパワー(株))を実質的に運営するJFEエンジニアリング(東京都)は、子会社のJFEテクノス(株)に火災した風車の解体作業を発注したが、今度は9月28日に大型クレーン(550t)を使っての撤去作業中にクレーンの転倒事故を起こしている。

転倒事故の原因については現在警察を含めて労働基準局の方でも調査中のようだが、クレーンのオペレータが重症を負って入院、現在も自宅療養してることから、業務上過失傷害での捜査が行われている。

今日、12月27日(水)、昼から転倒したままになっていたクレーンの引き揚げ作業があるとの報せで事故現場に取材に行ってきたが、クレーンが転倒した足場の法面の崩壊状況を見ただけで地盤が軟弱だったことが分かる。

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クレーン作業を請け負っていた業者に確認したところ、重機のアウトリガーの下には鉄板を敷いて作業を行っていたことから、元請けであるJFEテクノス(株)が過去の実績を基に地盤が強固なものだと判断したヒューマンミスが今回の事故の大きな原因だと思われる。

それと、今回の事故を取材中にもうひとつ気になることがあった。たしかに、元請けはJFEテクノス(株)だが、一次下請けは長崎市に本社がある(株)高谷という会社で、二次下請けが(有)城南建設となっている。

今回、クレーン作業を請け負っていた業者は本誌の調査では3次下請けだが、きょうの引き揚げ作業にはJFEテクノス(株)も、2次下請けの(株)高谷(長崎市女の都4丁目6番12号)も、二次下請けの(有)城南建設(福岡市城南区七隈4丁目6-6)も最後まで現場に顔を出すことはなかった。

はっきり言って一次下請けの(株)高谷も、二次下請けの(有)城南建設も元請けとしてあまりにも不誠実である。

今回の事故の原因究明も大事だが、それよりも重大な建設業法違反の疑いが浮上してきている。(続く)

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[ 2017年12月28日 ]

 

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