アイコン 防衛省 ミサイル無力化装置=HPM・ECM・EMP兵器を開発・実践開発へ

 

 

防衛省は、・戦闘機・ミサイル・無人機(ドローン)よる攻撃を効果的に遮断できる最先端防衛兵器である高出力マイクロ波(High Power Microwave=HPM)兵器の開発に本格的に入る。早ければ2021年度予算化し、2026年度までに実戦配備する。
HPM兵器は、すでに中国とロシアが人工衛星を攻撃できるHPM兵器まで開発。米空軍は今年5月、20基以上のHPMミサイルを実戦配備したという。

主要国が先を競って開発中のHPMは、「戦闘の様相を変えることができる」決定的な兵器に挙げられている。
陸・海・空のどこでも配備可能で、敵のミサイル攻撃のほか作戦中の有人・無人機の機能を麻痺させて無力化できる。

マイクロ波の原理は日常でもよく接することができる。病院で医療機器の誤作動を引き起こすおそれがあるとして携帯電話使用の自制を求められるのが代表的な例。携帯電話の通信帯域がマイクロ波周波数帯域(0.3~300GHz)に該当し、各種電子機器の作動に影響を及ぼすことによるもの。

マイクロ波を軍事用として使用するには普通100MW以上の連続的な出力が必要だが、事実上不可能であり、主にパルス形態で使用される。

防衛省は、防衛装備庁電子装備研究所において、すでに2014年からHPM基礎研究を進め、2020年には研究と試験をすべて終える予定。

防衛省は今年5月と7月、HPM発射装置開発および製造、輸入に関する業務を担当する企業を選別するための手続きに入った。これに12社が応募している。
防衛省はHPM兵器導入時、陸上配備型と艦艇搭載用のほか戦闘機(F-2後継機)搭載も検討している。
以上、産経等参照

ミサイルや戦闘機に対してAESAレーダーで強力な電磁波を照射し、相手のレーダー等の正常な作動を困難にさせるHPM兵器。
ADD=E-爆弾と呼ばれるEMP兵器(電磁パルス兵器)は、2TWの電力を放射し、半径約300m以内のすべての電子製品を破壊する。

米国の対電子装置高出力マイクロ波発達型ミサイルプロジェクトCounter-electronics High-power Microwave Advanced Missile Project (CHAMP)では、HPM弾頭を搭載する。CHAMPの弾頭は、HE(高性能爆弾)が破裂すると強力なパルス状のマイクロ波を発生する。
EMP兵器は、その使用目的により、強力パルスを一回だけ発生させれば良いものと、ある時間パルスの発生を繰り返す必要のあるものがある。
砲弾などに組み込まれたEMP兵器は、もともとパルス発生の機会が一回に限られている。
このため炸薬を爆発させ強い磁界の中に磁性体を通過させたり、磁界を爆縮させるなどの方法で瞬間的に強い電磁波を発生させる。

すでに北朝鮮は韓国に対して、電磁波を照射し、通信系統=コンピューターなどが混乱に陥ったことがある。韓国も開発中のはずだ。韓国では電力系統をターゲットにし、破壊する爆弾も開発中であり、電力システムを破壊すれば、通信システムも破壊され、軍や兵器への通信指令システムが崩壊する(ただし、変圧器を狙ったもので、蓄電池や補助発電装置の破壊まではできないようだ)。
HPM・EMP兵器は、短中長距離ミサイルに搭載すれば攻撃兵器にもなる。日本はいつでもどこでも発射できる固体燃料式のイプシロンロケットをすでに保有し、各種兵器を取り付ければ地球全域を射程に攻撃できるミサイルに転用できる。
日本の固体燃料式ロケットはペンシル⇒ベビー⇒カッパ⇒ラムダ⇒イプシロンと開発も古い。

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[ 2019年11月18日 ]

 

 

 


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