アイコン J&Jやロシア、豪など武漢コロナウイルスのワクチン開発へ 豪では培養に成功

 

 

中国・広東省の広州市にあるロシア領事館は29日、ロシアと中国が新型コロナウイルスのワクチンの開発に着手し、中国がウイルスのゲノムをロシアに引き渡したと発表した。

ロシア領事館はウェブサイトに掲載した声明で「ロシアと中国の専門家がワクチンの開発に着手した」と明らかにした。
領事館の声明は「中国側がウイルスのゲノムをロシア側に引き渡した。これでロシアの科学者らは発現検査を迅速に行うことができ、2時間以内に人体の中でウイルスを特定することが可能になる」と説明している。

新型肺炎による中国での死者は29日に132人に増え、確認された感染者数は6000人近くにのぼっている。
ロシアでは、新型コロナウイルスによる肺炎の感染者はこれまでのところ確認されていないが、衛生当局によると、28日以降、中国から帰国するすべてのロシア人旅行者を対象に検査を行っている。

<米国でも>
一方、米国でも米医薬品・日用品大手のJ&Jはエボラ出血熱のワクチン開発に利用した技術を応用してワクチン開発に当たる。
新型コロナウイルスへの対応策の研究のために、エイズ(後天性免疫不全症候群)を引き起こすヒト免疫不全ウイルス(HIV)感染症治療薬の「プレジコビックス」を中国に寄付することも明らかにした。

<オーストラリアでは>
また、ワクチン開発に必須の武漢コロナウイルスの培養にオーストラリアが成功した。
メルボルンにあるピーター・ドハーティー感染・免疫研究所は29日、中国で感染者が多発している新型コロナウイルスの培養に成功したと発表した。中国外の施設では初めてという。
新型ウイルスに関する正確な診断が可能になる。培養したウイルスは抗体検査向けに使われるほか、試験段階のワクチンの有効性の評価にも役立つという。

世界の科学者・医者たちが共同して開発に当たれば、早期にワクチン開発が可能と見られるが、企業の場合は商売もからんでいる。

あと10年・20年もすれば、AIと量子コンピュータにより、いくら変異しても包括的なワクチンが簡単に製造できる時代が来るかもしれない。


 

[ 2020年1月30日 ]

 

 

 


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