アイコン 前田道路 ライバルNIPPOと資本提携 前田建設に道路の抵抗沸騰中

 

 

前田建設工業が24.38%の株を持つグループ会社の前田道路を、賛同を得ないまま子会社(持株比率を51%にするTOB)にしようとしたところ前田道路が、資本解消の独立維持を申し立て対立している。

前田道路は27日、長年ライバルだった同業の「NIPPO」と資本提携することを明らかにした。両社は5%ずつ持ち合う。
提携理由としては、提携によってコスト削減などを進め、経営基盤の強化を目指すと屁理屈をつけている。
 
大株主でもある前田建設工業は、前田道路の過半数の株式を取得して子会社にしようとTOB=株式の公開買い付けを実施している。
前田道路はこれに反対し、今の株主に対して、通常の配当金とは別に特別な配当金を払ってTOBには応じないよう働きかけを強め、激しく対立している。
しかし、前田道路の株価は、特別配当を発表しても、建設の3950円の買収価格よりかなりの価格差があり、道路の経営陣の思惑通り行っていない。
 
前田道路の今枝良三社長は今回の資本提携について27日、「前田建設工業によるTOBとは関係がなく、企業価値の向上のためだ」と説明した。
ただ、長年ライバルだった同業他社と手を組む方針を打ち出したことについて、市場関係者などは前田建設工業に抵抗するねらいがあると受け止めている。
ともに前田の名前がつく企業どうしの対立は一段と激しくなっている。
前田建設も当時の株価の50%のプレミアム価格を付けており、道路の思惑通り行かないようだ。
ただ、株主も建設が全株子会社にするわけではないため、賛同しても購入してくれるかどうかもわからず、今のうちに株を売ってしまえと、じりじり値を下げている。

 

前田道路株価推移
日付
株価
備考
2月28日
3,200
 
2月27日
3,300
 
2月26日
3,345
 
2月25日
3,330
 
2月21日
3,390
 
2月20日
3,400
道路、1株 650 円剰余金配当(総額約 535 億円)を株主総会で提案いると発表
2月19日
3,710
 
2月18日
3,685
 
2月17日
3,730
 
2月14日
3,700
 
2月13日
3,700
 
2月12日
3,680
 
2月10日
3,670
 
2月7日
3,695
 
2月6日
3,690
 
2月5日
3,700
 
2月4日
3,725
 
2月3日
3,700
 
1月31日
3,720
 
1月30日
3,635
 
1月29日
3,620
 
1月28日
3,630
 
1月27日
3,630
 
1月24日
3,650
道路・反対表明
1月23日
3,620
 
1月22日
3,720
 
1月21日
3,835
 
1月20日
3,135
建設・道路のTOBを発表
1月17日
2,633
 
1月16日
2,636
 
1月15日
2,650
 
公開買付期間
1月21日~3月12日
買付株数
26.32%
買付価格
3,950

 

[ 2020年2月28日 ]

 

 

 


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