アイコン 致死率0.17% 中国から1億枚の注文も造れず断る 武漢新型コロナウイルス

 

 

中国の人口は14億人、新型コロナウイルスの感染拡大が続いている武漢は1100万人、属する湖北省は5900万人、さらに感染域は拡大して中国全行政区で感染が確認されている。特に広東省や浙江省、河南省などで感染者が多くなっている。

中国政府は今月2日まで春節休暇を延長しているが、湖北省出身者や出稼ぎ農民工らが春節で一旦帰省し、再び沿海部の工業都市に戻ってくることから、10日前後までまだ目が離せない状況が続く。
 
<湖北省を除けば0.17%の致死率>
ただ、感染力は強いものの、致死率は病院さえ整備されれば低い。
死亡率が異常に高い1100万都市の武漢の場合は、感染重症患者用のベッド数は市全体で110あまりしかなかったことから、感染拡大により、押し寄せる患者に対して、圧倒的に一般の入院ベッド数も少なく対応できず、さらに感染を拡大させ、重症患者を大量に出し続ける悪循環に陥り、薬剤も足りずなく、死亡させいているのが現実になっている。
 
こうした武漢には、中央政府が主導して体育館やホールを臨時病院に仕立て、また新規に10日あまりで2000床の病院を臨時建設しており、患者に対して薬剤が適時に投入できる体制は急速に整いつつある。
ただ、今回のコロナウイルスは感染力が強く、悪化させれば肺炎などで入院するしかなく、オフィス、商店、工場など稼動できなくなり、コロナウイルスの感染を撲滅するしかない。インフルエンザのように季節的なものと断定もできない未知の新型のコロナウイルスである。
(肺炎など発症した患者の完治(陰性化)には、かなり時間を要している。6日午前00時現在の治癒者は中国全体で1373人にとどまっている)
 
中国では湖北省以外でも温州市など感染の濃い地域都市では交通を遮断して防疫体制に入っている都市もある。
 
<マスク>
日本の通販サイトでは20枚入りマスクを1万7千円の高値で出品する例も見られる(1枚800円超)。
マスクやマスク製造装置を生産する京都市のニシガミでは、1月末から受注が殺到。同社は「中国企業から年間生産量を上回るマスク1億枚の注文があったが、到底無理だ」とし、新規受注は全て断っているという。
 
一方、感染者が発生した京都のヨドバシカメラマルチメディア京都では、空気清浄機や除菌用の空間清浄機の販売が前年同期を上回る伸びを見せているという。
日本チェーンドラッグストア協会府支部の藤田哲支部長(フジタ薬局代表)は、「府内加盟店の大半でマスクは品切れに近く、SARS(重症急性呼吸器症候群)以来の出来事だ」と話している。
地方にあってもマスクは濡れマスクしか販売していない。必要な人たちが困る異常さ、人の集団心理ほど恐ろしいものはないが、大量買占めで一儲け企む輩が多すぎる世も現実。
 
日常マスクをしているのは世界からして日本だけであるが、日本の家庭用マスクの年間数は42億枚、医療用は9億枚、合計で52億枚(2018年)。
生産になると日本製は11億枚、海外産が41億枚と日本企業が海外で生産している分や海外企業製の輸入マスクが主となっている。
医療用マスクは日本製ながらOEM生産により海外へ輸出されている分も多い。
 
ということで、日本は日常から流通量が多いことからといって、日本で生産されているとは限らず、日本で生産増強して生産量は限られ、今回のようなパニックになれば流通量は極端になくなる。オイルショックのトイレットペーパー、災害時のペットウォーターと同一の現象ともいえる。
 
武漢肺炎コロナウイルスは、医療を適切に受ければ重症化することも少なく、死亡に至るケースも少ない。
ただし、血液や内臓疾患などある人は、合併症を患う可能性があり、その限りではない。
それに感染力が強く、互いにマスクを使用するとか、擬似者とは2メートル以上離れるとか、それ以内ならば短時間にするとか、手を20秒ほど丁寧に頻繁に洗うとか、個々の対策が必要。
また、快眠快弁、適度の運動、健康状態を保つことも免疫力を高め対策となる。
 

 

中国の武漢肺炎・新型コロナウイルス感染状況
2月6日午前00時現在
地区
感染者数
前日数
死者数
前日数
致死率
湖北省
19,665
16,678
549
479
2.8%
  武漢
10,117
8,351
414
362
4.1%
  黄岡
1,807
1,645
29
25
1.6%
  考感
1,886
1,462
25
18
1.3%
広東省
895
895
 
 
0.0%
浙江省
895
895
 
 
0.0%
河南省
851
764
2
2
0.2%
湖南省
711
661
 
 
0.0%
江西省
548
548
 
 
0.0%
安微省
591
530
 
 
0.0%
重慶市
389
376
2
2
0.5%
江蘇省
341
341
 
 
0.0%
山東省
343
307
 
 
0.0%
四川省
301
301
1
1
0.3%
北京市
253
253
1
1
0.4%
上海市
254
243
1
1
0.4%
福建省
205
205
 
 
0.0%
黒竜江省
190
190
2
2
1.1%
陝西省
165
165
 
 
0.0%
広西チワン自治区
168
150
 
 
0.0%
河北省
157
135
1
1
0.6%
雲南省
128
124
 
 
0.0%
海南省
99
99
1
1
1.0%
遼寧省
89
89
 
 
0.0%
山西省
81
81
 
 
0.0%
天津市
69
69
1
1
1.4%
貴州省
64
64
1
1
1.6%
甘粛省
62
62
 
 
0.0%
吉林省
54
54
 
 
0.0%
内蒙古
42
42
 
 
0.0%
寧夏自治区
34
34
 
 
0.0%
新彊ウイグル
32
32
 
 
0.0%
青海省
17
17
 
 
0.0%
チベット自治区
1
1
 
 
0.0%
香港
21
21
1
1
4.8%
アモイ
10
10
 
 
0.0%
中国計
27,725
24,436
563
493
2.0%
湖北省を除く
8,060
 
14
 
0.17%

 

[ 2020年2月 7日 ]

 

 

 


HTML Comment Box is loading comments...



※記事の削除等は問合せにて。

関連記事

 

 



PICK UP


PICK UP - 倒産