アイコン クルーズ船感染確率22.4% 感染者542人/検査2404人 異常・異常・異常

 

 

18日までに判明したクルーズ船の乗船者2404人の検査結果で、計542人の感染が確認され、クルーズ船隔離政策の結果の感染確率は22.4%及んでいる。発熱者でごった返していた当初の武漢の病院並みの感染率であろうか。

感染が確認された人のうち24人が重症で、集中治療室で治療を受けている人もいる。
また、別途、感染してないものの病気の重症者が1名いるという。
虚偽公表ではないのか
厚労相は16日、1日当たり1000人検査体制があり、今後、民間も含めて3000人の検査体制が出来上がると述べた。厚労省は18日には1800人検査ができるようになったとした。
あくまで、机上の全国の検査体制ではないのか。

<検査完了と・・・嘘だろう>
結果、クルーズ船では、
3711人-325人(感染者14人含む米国帰国者)=3386人-2404人=約1000人の検査がまだのようで、どうなっているのか。
しかし、クルーズ船の検査を完了したという。
検体を取得しただけで、日本の場合、検査結果が出るまでには最低1日~数日間かかるという(韓国の場合は6時間で結果が出ている)
厚労省は遅々として進まぬ検査体制を批判され、現実と乖離した検査体制だけを公表し、クルーズ船の検査遅滞を隠蔽しているようだ。
検査完了も批判をかわために、クルーズ船の乗船者から、検体だけを急いで採取した可能性が高い。

<今日から陰性者上陸>
それに今日・19日から陰性の人の上陸が始まる。
しかし、陰性の診断結果を受けた後に感染した可能性は否定できず、もしも感染していた場合、自由の身になって各地へ飛び回り感染拡大を招くおそれもある(厚労省は連絡用のカードを持たせるだけ)。
(クルーズ船には、客や食事担当の関係者全員が、未発症の感染者ではないとは言い切れない・・・熱が出ていない人は、16日まで喉奥の粘膜を採取する検査さえ受けていないのが現実)

<検査に時間がかかりすぎる>
日本が用いている「PCR検査」は結果が出るまで早くて24時間、遅ければ数日かかる。
日本での感染第1号者は1月15日であり、最初からウイルスを検査用に培養していれば、検査体制は早期に確立できたと見られるが・・・。
北里大学では3人体制で感染検査は1日60人が限度としていた。また要員を増やしたところで、経験者でなければ検査数は増加するものではないと担当教授が述べていた。ほとんどの感染症の検査室の検査要員は2~3人だという。

<韓国は日本の1/4の検査時間>
韓国の場合「Kogene Biotech社」が独自に開発した「リアルタイムPCR検査法」を採用し、6時間で結果を得ている。実に日本の1/4の時間。
この時間がかかる検査体制により、隔離したクルーズ船内で感染を拡大させた。乗船客をお世話する乗組員たちが感染している中で、クルーズ船を隔離施設にすること自体が異常すぎる。
 韓国政府は18日までに、日本の厚労省に「リアルタイムPCR検査法」の技術を提供したという。

<PCR法>
=ポリメラーゼ連鎖反応(polymerase chain reaction)とは、DNAを増殖させるための原理またはそれを用いた手法。
PCR法の特徴
1、ヒトのゲノム(30億塩基対)のような非常に長大なDNA分子の中から、特定のDNA断片(数百から数千塩基対)だけを選択的に増幅させることができる。
2、極めて微量なDNA溶液で目的を達成できる。
3、増幅に要する時間は2時間程度と短い。
4、プロセスが単純で、全自動の卓上用装置で増幅できる。
よって検査にも用いられる。

<金魚の糞を断ち切れ>
担当大臣は責任を取って早期辞任が必要、与党議員には医師免許を持った人たちがいくらでもいる。
クルーズ船隔離を諮問した学者たちや大臣に具申した官僚らは更迭が必要か。
桜散る。

5日にも乗組員が感染していることが判明、乗組員を介して無特定多数の乗組員や乗船客が感染した可能性があるにもかかわらず、乗船客に対しては船内で防疫体制をとらせたものの、乗組員は衛生管理の徹底だけ、部屋ごとへの配膳の食器にウイルスが付着している可能性も否定できない。(検査の優先順位は肺炎症状、発熱症状者を優先、2月16日でも夫婦のクルーズ船客で、夫は熱が出、検査で感染確認、一緒にいた妻は熱が出ていないため検査を要望しても、検査してもらえないと嘆いていた)

日本政府はそもそも3711人の乗船者のクルーズ船の防疫管理をできないことから、国別にチャーター機で引き取らせることを要請すべきだった。

6日までには米国から、米軍がクルーズ船の米国人を引き取る話が出ていたが立ち消え、そうした引取りの可能性の芽も日本政府は自ら摘んでいたようだ。

独立機関のアメリカ疾病予防管理センター(CDC)の施設と厚労省傘下の国立感染症研究所-戸山研究庁舎(新宿区)の設備内容の老朽の違いはあまりにもひどすぎる。

 

[ 2020年2月19日 ]

 

 

 


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