アイコン クルーズ船 隔離期間終了 下船始まる 未発症者200人あまり岡崎市の施設に移送開始

 

 

COVID19=武漢コロナウイルスの集団感染が確認されたクルーズ船ダイヤモンド・プリンセス号、船内に残っている乗客や乗員は19日から順次、船を降りる。
厚労省によると19日は乗客約500人が下船する見通しだという。
18日までに乗客・乗員の合計で542人の感染が明らかになっている。
寄港の際の乗船客数は2,666人、乗組員数は1,045人の合計は3,711人)。

米国がチャーター機で328人を帰国させたものの、船内には17日正午の時点で3100人の乗員と乗客が残っていて、厚労省は全員にウイルス検査を実施し、結果が陰性で症状が見られない人は14日間の健康観察期間が終了する19日から順次、下船させることにしている。
厚労省によると下船は午前中に始まり、19日1日で約500人の乗客が船を降りる見通しだという。

<下船条件>
乗客の下船は21日ごろまでには終える見通し。
ただし、感染が確認された人と同じ部屋にいた場合は、検査結果が陰性でも感染した人が部屋を離れてから14日間は船内に残り、健康状態に問題がなければ下船することになる。

厚労省は下船した人たちについて、自宅などで通常の生活を送ってもらい、数日間は健康状態を電話で確認することにしている。

また、80代以上の高齢者で持病がある人やその家族などで、早めに下船した50人余りの乗客も19日、滞在している宿泊施設から帰宅する予定。
一方、乗組員については、乗船客の下船を優先して進めたあとで、クルーズ船の米国の運航会社と協議し、希望者を下船させるなどの対応を検討するという。
以上、

<疑われる検査能力>
厚労相は16日、1日に1000人、その後、1800人の検査態勢があるとしたものの3日間を要する。それも事前に検体を採取してのことだ。
よほど念入りに検体を採取しなければ、下船者から今後感染者が現れるリスクもあり、もしも感染者が出た場合、そうした人は感染なしと思い込み、発症する間に感染を拡大させるおそれがある。また、500人以上の感染者を出した日本のクルーズ船内隔離対応に対する不信感は世界に広がっており、下船者から感染者が出た場合、その影響は計り知れないものになる。

16日までは熱がある人しか検体の採取検査をしておらず、17日以降、熱のない人約2050人(乗組員1045人、マイナス乗組員の感染者は別途検討)を19日は下船の約束の日でもあり、大量に検体を採取したことになる。

<乗組員も全員検査したのか>
乗組員の1045人(マイナス感染者)の検査を実施したかどうか。
感染した乗組員が感染を拡大させた原因の大きな一つとされている。
今後、乗組員間で感染が広がらないように、全員検査が必須条件。
<ほかのコロナウイルスはドアノブなどで最長9日間生息>
MERSやSARSのコロナウイルスでは、壁やドアノブ、食器、冊子などに付着したコロナウイルスは最長9日間生き続けるという。
(2015年6月前後の韓国MERSでは、初夏で暖かく、湿気も多く、特に湿気の多い空調ダクト内で1ヶ月ほど生きていた報告もなされている。今回は空調調整されているものの冬場で乾燥している。)

<ひどすぎる隠蔽体質>
日本政府は、国別乗船客数、国別乗組員数、感染者の乗組員と乗船客の区別など、あまりにも情報開示せず、隠蔽体質を世界にさらけ出している。
そうした日本政府の隠蔽体質そのものが、責任所在も明確にならず、542人も感染者を出した最大の原因にもなっている。
クルーズ船外の感染者についても、県別公表で、居住市さえ開示させていない。

<未発症感染者・藤田医科大学岡崎医療センターに到着>
なお、19日未明、クルーズ船の感染者で、未発症者24人が愛知県岡崎市に4月からオープン予定の藤田医科大学岡崎医療センターに到着した。
当センターでは、さらに160人程度受け入れる予定。ただ、24人は未発症者だったが、移動する中で4人が肺炎を発症した疑いがあり、別の病院へ移送された。

 

ダイヤモンド・プリンセス号 乗船客国籍 2月15日現在
国籍
乗客数
備考
日本
1,281
←厚労省公表
米国
425
チャーター便で17日朝328人が帰国
香港
470
チャーター便計画
英国+カナダ
255
カナダ・チャーター便計画
ロシア
24
←ロシアの報道 
台湾
20
 
イスラエル
15
 
ニュージーランド
14
 
韓国
14
←韓国の報道 
その他
148
 
以上、乗客数計
2,666
 
乗組員計
1,045
国籍不明
合計
3,711
 
 
18日までのクルーズ船感染者数は542人、うち13人は米チャーター機で帰国(チャーター機帰国者数は328人)。

 

[ 2020年2月19日 ]

 

 

 


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