気になる日本の致死率 世界各国比較
中国・武漢市や韓国・大低市、イタリアなど医療崩壊の感染現場と異なり日本は、まだ対応できる体制にある。しかし、各国との比較において、日本の致死率は決して低くないことがわかる。
中国の場合、武漢市では医療崩壊で感染検査も受けられず、自宅で死亡し、即日火葬場送りになっているたちがカウントされておらず、今では全体の数値も国家統制数値と見られ、信用には程遠いが、大局は収拾に動いていることだけは間違いなさそうだ。ただ、濃厚接触者や未発症者かは不明だが、自宅隔離されている人たちが今でも何万人もいるという話もある。
高齢者の高い比率の国や地方にあっては致死率が高いようだ。
韓国の大邱市の死亡者数は多いが、感染者数も多く、致死率はそれほど高くない。それは新興宗教「新天地イエス会」の感染信者が比較的若い人たちが多く、重症化する人が比較的少ないことに起因していると推察される。だが、感染者数の多さに医療現場の崩壊寸前は今も変わらない。
イタリアは過去の公共投資タレ流しのやりたい放題の政権の結果、財政破たんし、EUの実質管理下にあり、あらゆる分野で公共費用がカットされ、公的医療も崩壊している結果、非常に高い致死率となっている。スペインも似たようなもの。
一定感染者数以上での致死率は、その国の医療技術のバロメーターにもなろうが、日本の医療技術は、決して自慢できるような高いものではないことが窺い知れる。学術研究開発予算のカットは、今回の感染症を通じていろいろな問題を露出させているが、終息しても変わることもないだろう。
シンガポールは212人の感染者が出ているが、まだ死者は出ていない。早期発見、早期診断、早期隔離と治療の賜物と見られる。
日本政府は、これまで、感染者の濃厚接触者でなければ、感染大国からの渡航者や発熱が4日以上続いた場合に限り感染検査を行っている。
4日以上の発熱で感染していた場合、発症満開時点からの治療となり、当然、高齢者などはさらに致死率が高くなる。厚労省の感染検査政策は結果として、ヒトゴ・シ政策の舵を取っている。
中国大使から厚労相は2月14日、1万2500個の簡易検査キットを貰った。中国は国立感染症研究所に届けている。どこへやったのだろうか。まさかお蔵入り?
クラボウが中国から簡易検査キットを輸入して3月6日から販売開始すると報じられているが、1.25万個の行方を国立感染症研究所は公表してもらいたいものだ。
↓各国比較、感染者数200人以上の国を掲載。
COVID-19感染症 世界各国の致死率 |
|||
3月15日判明分 Jホプキンス大資料など |
|||
|
感染者 |
死者 |
致死率 |
世界 |
156,400 |
5,833 |
3.73% |
中国外 |
75,341 |
2,629 |
3.49% |
中国外 |
81,059 |
3,204 |
3.95% |
湖北省 |
67,794 |
3,085 |
4.55% |
湖北省外 |
13,265 |
119 |
0.90% |
イタリア |
21,157 |
1,441 |
6.81% |
イラン |
12,729 |
611 |
4.80% |
韓国 |
8,162 |
75 |
0.92% |
大邱市 |
6,031 |
53 |
0.88% |
大邱以外 |
2,131 |
22 |
1.03% |
スペイン |
6,391 |
196 |
3.07% |
ドイツ |
4,585 |
9 |
0.20% |
フランス |
4,481 |
91 |
2.03% |
アメリカ |
2,952 |
|
0.00% |
米CDC(金曜日) |
1,629 |
41 |
2.52% |
スイス |
1,359 |
13 |
0.96% |
イギリス |
1,143 |
21 |
1.84% |
ノルウェー |
1,090 |
3 |
0.28% |
スウェーデン |
961 |
2 |
0.21% |
オランダ |
959 |
12 |
1.25% |
デンマーク |
836 |
1 |
0.12% |
日本 |
818 |
24 |
2.93% |
Dクルーズ船 |
697 |
7 |
1.00% |
ベルギー |
689 |
4 |
0.58% |
オーストリア |
655 |
1 |
0.15% |
カタール |
337 |
|
0.00% |
カナダ |
252 |
|
0.00% |
オーストラリア |
250 |
|
0.00% |
マレーシア |
238 |
|
0.00% |
ギリシャ |
228 |
3 |
1.32% |
フィンランド |
225 |
|
0.00% |
シンガポール |
212 |
|
0.00% |
バーレーン |
210 |
|
0.00% |