アイコン 保存版 中国軍粛清の嵐 誰が主導しているのか 本尊は習氏か誰か 経過


中国の習国家主席は、2012年10月胡錦涛主席の後継者として就任、不正腐敗撲滅キャンペーンをはり、序列7人中6位の王岐山中央政治局常務委員に徹底的に摘発させた。

ただ、裏の目的は、真の目的は政治局と軍部にあり、特に胡錦涛氏が国家主席在任中、軍部に対して権力行使をしなかったことから、元国家主席の江沢民一派が軍部を牛耳っており、習氏は政敵ともなる江沢民一派を不正撲滅キャンペーンで一掃した。
それが習氏の2017年10月までの1期目の仕事だった。

習氏は、軍から江沢民一派を一掃した穴に習派の福建省閥・浙江省閥=太子党閥を就任させた。ただ、2017年も粛清があり、胡錦涛閥とされる軍装備関係の高官3人が粛清されていた。習氏は江沢民一派の追放から胡錦涛閥まで厳罰に処した。

 

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そして、習氏は2022年10月、毛沢東以来となる禁断の3期目に突入した。
トップの6奉行(政治局常任委員)は習派で固め、独裁色も鮮明にした。
ところが、2023年9月になると軍部で習派の粛清が始まり、これまでに軍の最高決議機関の中央軍事委委員7人のうち、5人が重大なる規律違反で粛清され、現在、残っているのは習国家主席と規律委で規律違反により大ナタを振りかざし続けている張昇民副主席(陸軍、上将)だけとなっている。

これでは、軍の司令塔の機関は機能しておらず、習氏が独裁者とならない限り、中国軍は実戦できない状態に至っている。

一説によると、
権力争いは、李強首相派と蔡奇福建省派と(共青団等)反習派がうごめきあった結果とされている。軍はじめ数多くの粛清は習氏が踊らせているのか、習氏のコントロールが効かなくなったのか。習氏3期目就任の22年10月から粛清が際立ち、その人物たちのほとんどは習派でもある。


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2022年の第20回党大会での中央軍事委員会メンバー

全軍の装備関係で大量失脚

重大なる規律違反 失脚者

1

習近平

主席

国家主席

 

2

張又侠

副主席

上将、習氏盟友

失脚 26/1.

3

何衛東

副主席

空軍上将

失脚 25/3.

4

李尚福

委員

国防相

失脚 23/10.

5

劉振立

委員

上将、連合参謀長

失脚 26/1.

6

苗華

委員

海上将、習氏側近

失脚 24/11.

7

張昇民

委員→副主席

上将→現副主席

規律委書記

★23年10月、国防大臣が失脚、張又侠氏の後任で中央軍委裝備発展部部長に就任していた。張又侠氏の推薦で国防大臣就任していた。

☆25年10月、習氏の福建人脈の直系の苗華を核に何衛東、劉振立ら軍関係者9人が失脚。

★26年1月、張又侠副主席と張氏推薦して委員に、張氏の子分とされた劉振立が同時に失脚。

☆そして誰もいなくなった・・・。台湾侵攻どころではない。

 ・25年3月苗華氏と何衛東氏は「中央軍事委主席が最終責任を負う体制に挑戦した」と非難されたが、過去の装備関係部署当時の汚職を摘発されたものとみられている。

・26年1月、張又侠氏、劉振立氏の両氏は、習氏の軍に対する権威を確保するための制度を「踏みにじった」とされる。劉氏が今後とも権力を維持するため賄賂で子分の劉振立を委員にしたとされる。

・こうした最高位者の摘発は習国家主席の許可が必要となるが、李尚福国防相が解任されてから2年を経過し、また、苗氏らの失脚からも時間を経過しているものの、中央軍事委員会の補充人事が行われていないところに習氏主導の不正摘発なのか違和感が生じる。

・別途、大きな力が不正摘発に作用しているとしたら、理解も早くできるが、それでは大きな力とは・・・残念ながら説明できない。

・張昇民中央軍事委委員(現副主席/規律委書記)を動かしている者は誰なのか・・・。

 


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中国軍の不正腐敗 拘束、解任・失脚者

 

軍の装備・調達関係で不正

 

20177..

孫政才重慶党書記

無期懲役/習氏後継者

 

 

 

 

 

20179.

呉勝利前海軍司令官

拘束、

呉・房・張氏は胡錦涛閥

 

海軍

房峰輝統合参謀部前参謀長

 

海軍

張陽中軍委政治工作部主任

 

海軍

杜恒副主任/張陽氏の部下

 

空軍

馬暁天空軍司令官

更迭

 

 

 房・張・馬氏は胡錦涛派とされる

 

202210月、習国家主席 禁断の3期目突入

 

202212.

肖亜慶元工業相

解任・党追放

 

 

副次官以上の「中管幹部」32人失脚

 

 

 

 

 

20237.

秦剛外相

不倫失脚

 

 

 履歴:外交官

 

 

20239.

李尚福中国国防相

中央軍事委員

 

 

 履歴:宇宙ロケット部門

 

 

 

    過去の装備調達部門での不正

 

 

20239月 

徐忠波ロケット軍政治委員

 

 

2023/12.  ロ軍

周亜寧ロケット軍元司令官、上将、

火箭軍=ロケット軍

 

ロ軍

李玉超ロ軍前司令官、上将

 

 

ロ軍

李伝広ロ軍副司令官、

 

 

ロ軍

呂宏ロ軍装備部長

 

 

 

張振中連合参謀部副参謀長

元ロケット軍副司令官

 

 

饒文敏軍装備発展部副部長

 

 

 

張育林軍装備発展部元副部長

 

 

空軍

丁来杭空軍前司令官

 

 

海軍

鞠新春南部戦区海軍司令官

元装備発展部副部長)

 

 

以上9人粛清 

 

 

24/11.

苗華 海軍上将(陸軍→2014年海軍)

中央軍事委委員

 

25/3.

何衛東 陸軍上将

中央軍事委副主席

 

 

 

 

 

25/10.

王厚斌ロケット軍前司令官/党除名

 

 

 

 

 

 

26/1.

張又侠中央軍事委副主席/陸軍上将

失脚

 

劉振立連合参謀長'(張又侠の師弟)

中央軍事委委員

 

 

 

 

 

調査対象

 

 

 

2024/1. 政協

呉燕生中国航天科技集団会長

 

 

政協

王長青中国航天科工集団副社長

 

 

政協

劉石泉中国兵器工業集団会長

 

 

政治局員

新疆ウイグル自治区党委の馬興瑞書記

()航天科技の社長

 

政治局員

重慶市党委の袁家軍書記

()航天科技の副社長

 

政治局員

張国清副首相

兵器工業の元社長

 

全人代

張慶偉(議会)副委員長

航天科技の元社長

 

全人代

金壮龍工業情報化相

航天科技の元副社長

 

 

 

 

 

上将-張昇民中央軍事委副主席とは・・・

 

中央軍事委の5人を規律違反で粛清した「張昇民央軍事委規律委書記」

 

19588

 

 

19782

入隊/翌年共産党入党

西北大学や国防大学など並行勉学

 

19819月以降

陸軍各所の政治関係部署

 

2014/12.

陸軍第二砲兵政治部主任、

 

14/915/1.

人民解放軍戦略指揮培訓班で学ぶ

 

2015/11.

中央軍事委訓練管理部の政治委員に就任

 

2016/7.

中央軍事委後勤保障部の政治委員(正大軍区職)

 

2017/1.

★中央軍事委紀律検査委員会書記・党委員会書記に任命

 

 

2017/10.

★党中央軍事委委員に就任、中央紀律検査委員会副書記、中央軍事委員会紀律検査委員会書記・党委員会書記を兼任

 
 

2018/3.

中華人民共和国中央軍事委員会委員兼任

 

2025/10.

★党中央軍事委員会副主席就任、中央紀律検査委員会副書記、中央軍事委員会紀律検査委員会書記兼中央軍事委員会監察委員会主任・党委員会書記

 
 
 

人物像

陝西省武功県生、陸軍の政治部畑

 

人物像は定かではない。福建省閥や太子党でもなく、苗華委員と過去装備部門で先輩後輩にあたりライバル関係にあったとされるが、そうした部門の張氏の在籍は不明なところが多い。習派でもなく、習主席に対して意見するような人物でもないとされる。2017年1月中央軍事委員になる前に中央軍事委軍規律委員会書記に、同年10月に中央軍事委委員に就任。張昇民は規律委後、軍の不正追及に動いたとされる。そうした動きに習氏が気に入り、徹底追及を認可したとされる。しかし、17年間の習氏の福建省閥、親父時代からの太子党閥(同郷/張又侠氏)に関係した習派の最高級軍人たちを不正で追及しまくることを習主席が許可するとは考えにくい。

・習派の党政治畑の李希中央政治局常務委員(序列7位)は規律委書記に就任しているが、就任は習氏3期目の2022年10月からであり、年齢からは張昇民が先輩格。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
         

 

結果、習氏は軍関係者で軍事を討議する相手もいなくなった。さらに米国とのパイプ役(張又侠副主席)も失脚させてしまった。

唯一残った張昇民氏は、陸軍政治部畑や規律委畑であり、全軍や陸軍の軍事行動の討議を、習氏が張昇民氏とできるかもはなはだ疑問。

政治部門の中国の最高政治機関である中央政治局常務委員の6奉行はすべて政治畑の習派人材であり、軍事部門も習派の軍関係者が中央軍事委に就任していた。

結果、7人中5人、実質6人中5人を粛清し、各軍を動かす最高決議機関が崩壊状態となっている。 


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序列

中央政治局常任委員会 7大奉行所 任期22/1027/10

1

習近平

共産党総書記=国家主席

党中央軍事委員会主席

2

李強

国務院総理=首相

 

3

趙楽際

全人代常務委員会主席

 

4

王滬寧

政協全国委員会主席

 

5

蔡奇

党中央書記処常務初期

党中央弁公庁主任

習氏と行動/秘書的役割

実力は№2

6

丁薛祥

国務院副総理=副首相

 

7

李希

党中央規律委員会書記

 

・3と4は2017年10月の再任組

 

・李強氏は習氏の浙江省時代の閥、
・蔡奇は習派の福建省時代の閥頂点の人物。ただ、同閥の軍人は苗華はじめ失脚者が続出。
・丁薛祥氏は習氏が上海市長時代の市長秘書室長、側近中の側近
・習派の紅2代閥=太子党=親の七光り組・・・代表格が失脚した張又侠党中央軍事委副主席だったが、親同士が陝西省の同郷で陝西閥とも言い、同閥には趙楽際中央政治局常任委員会委員(17/10~22/10 )、現全人代常務委員長がいるとされる。しかし、派閥には属していないともされ、17年10月からの常任委時代は任期満了の王岐山に変わり規律委員会書記を務めた。

習氏は関係が良かったアリババの馬氏を実質アリハバの会長職を更迭した。サッカー大好きの習氏は恒大とも良好な関係とされていたが、2020年夏の習氏の三条紅線政策により50兆円の負債を抱えた恒大は実質破綻した。
新コロナパンデミックによる経済不安時、不動産会社への融資規制である三条紅線策を金融機関に執行させ、恒大のほか碧桂苑など超大手不動産開発会社のほか多くの不動産会社が実質破綻させられ上から下まで大混乱、その影響により、現在も内需不振が続き、新規住宅も中古住宅もオフィスビルも価格の下落も止まらなくなっている。3期目突入そのものが独裁であり、3期目就任以降、さらに独裁色を強めている。

関税爆弾のトランプ氏も、習氏のレアアース輸出規制に尻尾を巻いて逃げ、中国を触らぬ神にしまっている。
・ ・・このように習氏も、トランプ氏が1政権から2政権では大きく変貌したように、大きく変えたのかもしれない。すべては2027年10月の中国の共産党の大会において判明する。もしも4期目に入るならば、習氏主導で身内の不正摘発が行われていることを証明し、習氏の独裁権力は毛沢東を超え、終身国家主席になる可能性すらある。
・・・長期政権は政権者が独裁に溺れ、いつの世もどこの世もろくなことはない。


 

 

[ 2026年1月30日 ]

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