【東京】保育食器のトーホが破産 1978年設立、東京都私立保育園連盟から独立
全国の保育園や幼稚園、こども園向けに給食用食器や保育用品などを販売してきた(株)トーホが、東京地裁から破産手続きの開始決定を受けたことが分かった。
同社は1978年、東京都私立保育園連盟の事業部から独立して設立。乳幼児向けの「トーホオリジナル保育食器」を中心に、スプーンやフォーク、箸、保育用の机・椅子、厨房・衛生用品などを取り扱い、保育施設向けの専門会社として事業を展開していた。
トーホが破産手続き開始決定
(株)トーホは2026年9月9日、東京地裁から破産手続きの開始決定を受けた。
破産管財人には渡邊武彦弁護士が選任されている。破産債権の届出期間は2026年10月7日までで、財産状況報告集会などの期日は同年12月11日午後1時30分となっている。
事件番号は令和8年(フ)第6499号。
現時点で負債額や事業停止時期、具体的な破綻原因について確実な公開情報は確認できていない。
東京都私立保育園連盟の事業部から1978年に独立
トーホの公式サイトによると、同社は1978年7月15日に設立された。
母体となったのは東京都私立保育園連盟の事業部。同連盟の「東」と「保」を取り、社名を「トーホ」とした。
設立時から全国の公私立保育園や幼稚園、社会福祉施設などを対象として、業務用品の販売や各種サービスを展開。「保育をより豊かに、より安全に」を掲げ、保育環境や給食に関係する商品を扱ってきた。
設立当初にはオリジナルの食器、スプーン・フォーク、箸などを販売。その後、乳幼児用の椅子や机、出席簿、施設日誌、健康票、食器洗浄機、熱風保管庫、手指消毒器などへ取扱商品を広げた。
「トーホオリジナル保育食器」を展開
同社を代表する商品が「トーホオリジナル保育食器」だった。
乳幼児が使用することを前提とした陶磁器製の給食用食器で、白磁、イングレーズ、ピンク線など複数のシリーズを展開。丼、スープ皿、サラダ皿、フルーツ皿など、保育施設での給食に対応した商品を取り揃えていた。
食器だけでなく、オリジナルスプーン、箸、お椀、給食用ワゴンなども販売。施設関連では机・椅子、厨房用品、衛生用品なども扱い、保育園・幼稚園・こども園向けの総合的な用品販売を手掛けていた。
破産前に保育食器の販売業務を製造元へ移管
一方、破産に先立って事業体制にも変化がみられていた。
トーホは公式サイトで、同社が対応してきた「トーホオリジナル食器販売業務」について、業務体制の見直しに伴い、岐阜県瑞浪市の(有)ワイ・イトウへ販売対応を移管すると案内していた。
ワイ・イトウは、トーホが1978年に設立された当初からオリジナル保育食器の開発・生産を担当してきた美濃焼の製造元。移管後は同社が注文や問い合わせに直接対応し、窯元から商品を発送する体制となっていた。
トーホの公式サイトでも「トーホオリジナル食器販売の事業継承」として案内されている。
ただし、この販売体制の変更と今回の破産との因果関係については確認できておらず、破綻原因として結び付けることはできない。
トーホの会社概要
| 法人名 | 株式会社トーホ |
|---|---|
| 法人番号 | 2011101047299 |
| 所在地 | 東京都新宿区高田馬場 |
| 設立 | 1978年7月15日 |
| 資本金 | 300万円 |
| 主要事業 | 保育園・幼稚園・社会福祉施設向け業務用品販売 |
| 主な商品 | トーホオリジナル保育食器、スプーン、フォーク、箸、机・椅子、厨房・衛生用品など |
なお、今回破産手続き開始決定を受けた東京都新宿区の(株)トーホは、神戸市に本社を置く業務用食品卸の(株)トーホーとは別法人。
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