飲食・食品関連業倒産

アイコン 【宮城】石巻バルDacchaなどを展開したD.I.Oが破産 震災後に石巻で多店舗化


「石巻バルDaccha」や「肉酒場おらいーの」などの飲食店を展開していた(株)D.I.O(宮城県石巻市、法人番号:4370001040772)が、2026年9月4日、仙台地裁石巻支部から破産手続きの開始決定を受けた。

同社は石巻市中心部を中心に飲食店を展開。東日本大震災後に開業した「石巻バルDaccha」を起点に複数業態へ事業を広げ、地域メディアにもたびたび取り上げられていた。

破産管財人には上林佑弁護士が選任されている。債権届出期間は2026年10月26日まで。財産状況報告集会などの期日は12月9日午前10時45分。事件番号は令和8年(フ)第54号。

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震災後の石巻で「石巻バルDaccha」を開業

D.I.Oの飲食事業の原点となったのが、石巻市立町の「石巻バルDaccha(ダッチャ)」だった。

TBC東北放送が2015年11月に放送した取材によると、代表の鈴木崇也氏は石巻市出身。東日本大震災発生時は東京の飲食店で働いていたが、震災後に友人らの協力を得て地元へ支援物資を運ぶなどの活動を行い、故郷での飲食店開業につながった。

2015年3月に、自らオーナーとなって石巻の地場産品などを提供する「石巻バルDaccha」をオープン。その後、飲食店の多店舗展開を進め、2017年1月に株式会社D.I.Oが法人として設立された。

「肉酒場おらいーの」など石巻中心部で複数店舗

D.I.OはDaccha以外にも複数の飲食店を展開した。

石巻日日新聞社が2020年に掲載した記事では、当時のD.I.Oについて石巻市中心市街地に4店舗の飲食店を構える会社と紹介。「肉酒場おらいーの」では、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う外出自粛に対応し、弁当販売やテイクアウトにも取り組んでいた。

また、代表者側の過去の発信や地域報道では、「いらすけ」「UNDER Liner」「トラットリアDaccha」「大衆食堂ぴよ吉」など、時期によって複数の業態・店舗を展開していたことが確認できる。

これらはすべて2026年9月時点で営業している店舗を示すものではなく、D.I.Oまたは代表者が過去に展開していた店舗・事業を含む

コロナ禍ではテイクアウトや新業態にも挑戦

コロナ禍は同社の店舗運営にも大きな変化をもたらした。

2020年には既存店舗で弁当やテイクアウトを強化したほか、代表者は飲食店の料理を宅配する地域型フードデリバリーサービス「ハコブネ。」にも取り組んでいた。

ただし「ハコブネ。」については、代表者自身が当時の発信でD.I.Oとは別の事業として開始したことを明記している。このため、D.I.Oの自社サービスとして一体視するのは適切ではない。

2023年には石巻市中心部でカプセル玩具を扱う「ホビースタンドガチャ吉」の取り組みも地域紙で紹介されるなど、飲食店以外を含むさまざまな事業展開が行われていた。

2026年1月「肉酒場おらいーの」が閉店

一方、破産に先立って店舗網の縮小も進んでいた。

「肉酒場おらいーの」は2026年1月17日をもって閉店。その後、同店跡地では別の飲食店による新店舗計画が進んでいることも地域情報サイトで報じられている。

「石巻バルDaccha」についても、飲食店情報サイトでは営業状況を確認できない「掲載保留」の状態となっている。

ただし、これらの店舗閉鎖と今回の法人破産との直接的な因果関係を示す資料は確認できていない。D.I.Oの具体的な破綻原因や負債総額についても、現時点で確認できる公表情報では明らかになっていない。

D.I.Oの会社概要

法人名 株式会社D.I.O
法人番号 4370001040772
本店所在地 宮城県石巻市門脇字青葉東
法人設立 2017年1月
代表者 ***
主要事業 飲食店運営など
過去の主な店舗 石巻バルDaccha、肉酒場おらいーのなど
公開企業情報の従業員数 7人 ※公開情報上の数値であり、過去の店舗展開時とは異なる
負債額 確認できず

D.I.Oは、震災後の石巻で生まれた「Daccha」から複数の飲食業態へ展開した地場企業だった。今回の破産に至った財務面の詳細については、今後の判明が待たれる。

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