【愛知】包装機「Pキューブ」のHYCが破産 製造200台超、負債約1.12億円
愛知県で包装機械を製造していた(株)HYC(法人番号:9180001122560)が、2026年9月24日、名古屋地裁から破産手続き開始決定を受けた。
負債は約1億1200万円。
同社は愛知県あま市にオフィス・工場を構え、食品などの包装作業を省人化する小型包装機を開発・製造。主力の極超小型横ピロー包装機「Pキューブ」シリーズなど、包装自動化設備の製造販売実績は200台を超えていた。
超小型包装機「Pキューブ」を展開
HYCは2003年3月創業。食品業界を中心に、包装工程の省人化や生産効率化に向けた機械・設備を開発していた。
主力製品は、省スペースで設置できる極超小型横ピロー包装機「Pキューブ」。Pキューブ400、600、900Rなどを展開し、パンや菓子をはじめ幅広い商品の個包装に対応していた。
標準機だけでなく、利用企業の生産現場に合わせたカスタマイズにも対応。包装ラインの設計・製作や台紙供給機などのほか、ティーパックタグ自動取付機、横型チャック袋包装機などオーダーメイド設備も手掛けていた。
| 法人名 | 株式会社HYC |
|---|---|
| 本店 | 愛知県名古屋市中村区 |
| オフィス・工場 | 愛知県あま市 |
| 法人番号 | 9180001122560 |
| 創業 | 2003年3月 |
| 主要事業 | 包装機械・包装自動化設備の設計、製造 |
| 2026年2月期売上高 | 約1億3700万円 |
| 負債 | 約1億1200万円 |
包装自動化設備の製造販売200台超
HYCの公式サイトでは、包装自動化設備の製造販売実績は200台を突破したとしている。
Pキューブは小規模な製造現場でも導入しやすいコンパクトさを特徴とし、同社は2022年1月に「Pキューブ」の商標を登録。特許も保有するなど、小型包装設備の開発に力を入れていた。
さらに2026年には、作業台の上に設置できる超小型機「デスクトップPキューブ250」を開発し、5月下旬からの販売開始を予定していた。
借入負担や資材高で資金繰り悪化
一方、事業規模を拡大するなかでも収益面には課題を抱え、内部留保の積み上げは十分に進んでいなかった。
コロナ禍に利用した実質無利子・無担保融資を含む借入金の返済負担も重く、資金繰りを圧迫。2026年2月期の年売上高は約1億3700万円を計上していたものの、厳しい財務状況が続いていた。
さらに資材価格の上昇に対して販売価格への十分な転嫁が進まず、採算性が低下した。
新製品発売予定の5月に事業停止
2026年春には、中東情勢の悪化を背景にナフサ由来の包装資材などで供給不安が広がった。
HYCでも資材調達を巡る環境悪化の影響を受け、一部受注が見送られるなど先行きの見通しが立ちにくくなったという。
同社は5月11日までに事業を停止した。公式サイトでは「デスクトップPキューブ250」を同月下旬に発売する予定としており、新製品の市場投入を目前に事業継続を断念した形となった。
その後、9月24日に名古屋地裁から破産手続き開始決定を受けた。負債は約1億1200万円。
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