【神戸】モード大三が破産開始 靴のまち長田で「TRIPLE AIR」をかつて製造・販売
神戸市長田区の靴関連企業「(株)モード大三」が、2026年9月11日、神戸地裁から破産手続き開始決定を受けた。
同社は神戸の靴産業集積地で婦人靴などの開発を手がけ、過去には独自ブランド「TRIPLE AIR(トリプルエア)」の靴を製造・販売していたことが確認されている。
また、婦人靴向けのエアクッション入り靴底について特許を取得するなど、履き心地や機能性を重視した靴底の研究開発にも取り組んでいた。
神戸・長田で独自ブランド「TRIPLE AIR」を展開
モード大三と「TRIPLE AIR」の関係は、神戸市産業振興財団が実施していた「KOBEドリームキャッチプロジェクト」の公表資料で確認できる。
2010年に認定されたビジネスプランでは、モード大三について「オリジナルブランド靴『TRIPLE AIR』の製造・販売」と明記されている。
このため「TRIPLE AIR」が少なくとも当時、モード大三自身が製造・販売していたオリジナルブランドであることは確認できる。
一方、2026年9月時点で同ブランドを公式に販売しているサイトや、モード大三からブランドを承継した別法人・個人事業者は確認できなかった。
中古品・未使用在庫などが二次流通市場で現在も販売されているが、これらは現在のブランド運営主体を示すものではない。このため、本記事では「TRIPLE AIR」をモード大三が過去に展開していたブランドとして扱う。
エアクッション入り靴底で特許
モード大三は靴の製造・販売だけでなく、靴底などの機能開発にも取り組んでいた。
2008年12月には「エアクッション入り靴底」を特許出願し、特許第4361594号を取得している。
この技術は、婦人用のウエッジソールのかかと部分や前足部にエアクッションを配置し、歩行時に足裏へ加わる衝撃を緩和することを目的としたものだった。
その後も2011年にはヒール靴の中底、2012年には雪面や氷面で滑りにくくする靴底に関する技術を出願しており、機能性シューズの開発を進めていたことが確認できる。
なお、これらは過去の出願・特許情報であり、各権利が破産時点でも有効だったことを意味するものではない。
全国有数の靴産業集積地・神戸市長田区
モード大三が本店を置いていた神戸市長田区は、ケミカルシューズをはじめとする靴関連産業の集積地として知られる。
神戸市によると、長田区は靴関連製品の出荷額が神戸市全体の約7割を占める全国有数の靴製造業集積地で、現在も婦人靴を中心に多くの関連企業が集まっている。
同地域ではメーカーを中心に、裁断、縫製、底・ヒール加工などを地域の関連事業者が分担する生産体制が形成されてきた。モード大三も、こうした「靴のまち長田」で独自ブランドや靴底技術の開発に取り組んだ企業の一つだった。
負債額や破綻原因は確認できず
モード大三は2026年9月11日、神戸地裁から破産手続き開始決定を受けた。
一方、現時点で信頼できる公開情報からは、直近の売上高、従業員数、負債総額、事業停止時期などの企業規模を示す数字は確認できなかった。
また、今回の破綻に至った具体的な経営悪化の原因についても確認できる資料がなく、原材料価格、人件費、販売不振など特定の要因を破綻原因として結び付けることはできない。
モード大三の企業概要
| 法人名 | 株式会社モード大三 |
|---|---|
| 所在地 | 兵庫県神戸市長田区 |
| 法人番号 | 6140001030274 |
| 事業内容 | 婦人靴などの製造・販売、靴底等の研究開発 |
| 過去のブランド | TRIPLE AIR(トリプルエア) |
| 主な技術 | エアクッション入り靴底など |
| 負債 | 確認できず |
| 破産手続開始決定 | 2026年9月11日 |
「TRIPLE AIR」については、モード大三が過去にオリジナルブランドとして製造・販売していたことは確認できるが、2026年9月現在のブランド運営主体や公式な販売継続は確認できない。
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