【倒産企業続報・石川】AGLEAD FARMの負債1.63億円 キャベツ契約数量確保できず外部仕入れ膨らむ
石川県穴水町の農作物生産・販売会社「株式会社AGLEAD FARM」の破産で、負債総額が約1億6300万円にのぼることが分かった。債権者は約17人。
同社は2024年9月末までに事業を停止しており、2026年9月17日、金沢地裁輪島支部から破産手続開始決定を受けていた。
主力としていたのはキャベツ。企業との長期契約によって販売数量と単価を一定程度確保する事業モデルを構築していたが、必要な生産数量を確保できない場合には、他の農家から農作物を仕入れて納品を補う対応を余儀なくされていた。
建設業の農業事業を分社化
AGLEAD FARMは2016年設立。石川県内の建設業者が取り組んでいた農業事業を分社化する形でスタートした。
設立当初の商号は「株式会社KONGO AGLEAD FARM」で、その後「株式会社AGLEAD FARM」へ商号を変更している。
農作物の生産・販売を手掛け、なかでもキャベツを主力品目として事業を展開。企業と納品数量や納品単価をあらかじめ定めた長期契約を結ぶことで、農産物価格の変動を抑えながら安定した売上を確保する事業モデルを目指していた。
契約数量に届かず、他農家から仕入れ
一方、農作物は天候などによって生産量が左右される。同社でも生産量が契約上の納品数量に届かない状況が発生し、不足分を他の農家から仕入れて納品する対応を取っていた。
自社生産だけでは確保できない数量を外部調達したことで仕入負担が膨らみ、採算が悪化。赤字決算となる年度もあり、財務面では債務超過に陥っていた。
長期契約によって販売数量や単価をあらかじめ確保できる一方、生産量が契約数量に達しない場合には外部仕入れが必要になる。同社にとっては、この調達負担が収益面で重荷となった。
売上高は約1000万円まで縮小
近年は農作物の生産規模自体も縮小。2022年12月期の売上高は約1000万円にとどまった。
設備投資資金や農作物の仕入れなどに伴う運転資金を借入金で賄っており、金融機関から返済条件の変更を受けながら事業継続を図っていた。
しかし、収益改善には至らず資金繰りも限界となり、2024年9月30日までに事業を停止。その後、法的整理へ向けた手続きが進められていた。
事業停止から約2年、負債1.63億円
事業停止から約2年を経た2026年9月17日、金沢地裁輪島支部がAGLEAD FARMの破産手続開始を決定した。
負債総額は債権者約17人に対して約1億6300万円と見込まれている。
企業との長期契約を活用して安定した農業経営を目指したものの、生産量が契約数量に届かない場合の外部仕入れ負担や、生産規模の縮小などが重なり、事業継続が困難となった。
| 会社名 | 株式会社AGLEAD FARM |
|---|---|
| 所在地 | 石川県鳳珠郡穴水町 |
| 法人番号 | 2220001020824 |
| 設立 | 2016年 |
| 事業 | 農作物の生産・販売 |
| 主力品目 | キャベツ |
| 売上高 | 約1000万円(2022年12月期) |
| 事業停止 | 2024年9月30日まで |
| 破産開始 | 2026年9月17日 |
| 負債 | 約1億6300万円/債権者約17人 |
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