【大分】橋梁補修のアイテクが破産申請 年商4億円も6926万円の赤字、事業譲渡まとまらず
大分県大分市の建設会社、アイテク株式会社が2026年10月19日、大分地裁に破産を申請した。負債総額は約1億900万円。
同社は橋梁などコンクリート構造物の補修・補強工事を主力としていた。2025年6月期には売上高4億746万円を計上したものの、6926万円の赤字となり、債務超過に転落。事業譲渡による存続も模索したが、交渉がまとまらず、事業継続を断念した。
橋梁補修や耐震補強を手がけた大分市の建設会社
アイテクは2002年1月設立。コンクリート構造物の補修・補強、一般土木工事を主力として、道路や橋梁などの公共インフラに関係する工事を手がけてきた。
同社の公式資料によると、炭素繊維シート補強工法、FRPグリッド補強工法、SRS耐震補強工法、ひび割れ注入工法、断面修復工法などに対応。コンクリート構造物の劣化対策や耐震性能の向上など、補修・補強分野の技術を展開していた。
公式サイトに掲載された過去の施工実績には、2023年10月から2024年3月に施工した由布市の橋梁補修工事がある。橋面防水、舗装打ち換え、断面修復、ひび割れ注入などを行っていた。
このほか、大分市の横尾20号線道路改築工事では擁壁・舗装工事などを手がけ、2024年4月から2025年2月には白木奥地区の治山工事にも携わった。橋梁補修にとどまらず、道路整備や治山工事など幅広い土木分野で実績を有していた。
ピーク時売上4億7848万円 2025年6月期は赤字6926万円
業績面では、2016年6月期に売上高4億7848万円を計上していた。その後、公共工事の受注環境が変化するなか、従来の下請工事に加え、官公庁発注工事の元請け受注にも進出していた。
しかし、受注を優先した安値での落札などから採算を確保できず、2025年6月期の売上高は4億746万円となった。同期は6926万円の赤字を計上し、1729万円の債務超過に陥っていた。
売上高は4億円規模を維持していたものの、利益面の悪化が経営を圧迫していた。
事業譲渡による存続を模索するも交渉成立せず
同社は事業譲渡による存続を検討していたが、交渉は成立しなかった。資金繰りが厳しさを増し、2026年10月19日に大分地裁へ破産を申請した。
負債総額は約1億900万円。破産手続開始決定の有無や決定日、事業譲渡の交渉先、施工中の工事への影響などは確認できていない。
公式サイトには2026年の工事現場リポートも残されているが、掲載情報は過去の活動記録であり、破産申請後の営業継続や工事の進捗を示すものではない。
アイテク株式会社の概要
| 法人名 | アイテク株式会社 |
|---|---|
| 所在地 | 大分県大分市 |
| 法人番号 | 2320001003182 |
| 設立 | 2002年1月11日 |
| 資本金 | 4500万円(2019年6月末時点) |
| 事業内容 | コンクリート構造物補修・補強、一般土木工事 |
| 2025年6月期売上高 | 4億746万円 |
| 2025年6月期損益 | 6926万円の赤字 |
| 手続き | 2026年10月19日、大分地裁に破産申請 |
| 負債総額 | 約1億900万円 |
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