【東京】「FreeMile」旧運営のクリエイティブジャパンが破産 12日前に電動モビリティ2車種をサギサカHDへ譲渡
電動モビリティブランド「FreeMile」を展開していたクリエイティブジャパン株式会社(東京都渋谷区)は、2026年10月21日、東京地裁から破産手続き開始決定を受けた。
同社は電動キックスクーターや電動バイクなどを開発・販売してきた企業で、旧商号はFreeMile株式会社。2026年7月に現在の商号へ変更していた。
破産開始決定の12日前となる10月9日には、「FreeMile plus」と「FreeMile evuco」の2車種に関する事業が、愛知県豊田市の株式会社サギサカホールディングスへ譲渡されていたことが判明した。
FreeMileブランドは譲渡先の新たな運営体制で継続する方針が公表されており、今回の破産法人と現在のブランド運営主体は区別する必要がある。
2014年設立 電動モビリティ「Free Mile」を展開
クリエイティブジャパンは2014年7月設立。電動モビリティの企画・開発・販売を手がけ、電動キックスクーター「Free Mile kick scooter」や「Free Mile plus」などを展開していた。
Free Mile plusは、バッテリーを取り外せる構造などを特徴とする電動モビリティ。2020年にはクラウドファンディングを活用して販売促進に取り組み、同年8月には東京都渋谷区で公道試乗会の開催を発表していた。
2021年7月には、工具を使用せず部品の着脱・交換ができる構造に関する特許取得を発表するなど、車体の構造やメンテナンス性に関わる技術開発も進めていた。
同社は電動モビリティを、日常の短距離移動や観光地などで利用できる移動手段として提案し、個人向けに加えて企業や自治体向けにも事業展開を図っていた。
2021年にFreeMileへ社名変更 2026年7月に旧商号へ戻す
同社は2021年12月3日、商号をクリエイティブジャパン株式会社からFreeMile株式会社へ変更した。
当時の発表では、電動モビリティ事業の拡大に合わせ、会社名とブランド名を統一することを商号変更の理由として説明していた。
その後、2025年12月には東京都渋谷区内で本店所在地を変更。2026年7月31日には、FreeMile株式会社からクリエイティブジャパン株式会社へ再び商号を変更した。
このため、今回破産手続き開始決定を受けたクリエイティブジャパン株式会社と、過去にFree Mileブランドを運営していたFreeMile株式会社は、法人番号3011001101147の同一法人である。
なお、同社には日本エムビーエス株式会社という旧商号の履歴もある。
破産12日前の10月9日に事業譲渡 サギサカHDが2車種を承継
今回の破産に先立ち、FreeMileの電動モビリティ事業の一部が別会社へ譲渡されていた。
FreeMile公式サイトによると、2026年10月9日付で株式会社サギサカホールディングスへ事業を譲渡。対象となったのは、電動モビリティ「FreeMile plus」と「FreeMile evuco」の2車種である。
サギサカホールディングスは愛知県豊田市に本店を置く企業で、法人番号は5180301036704。自転車や自転車用品の卸売などを手がけるサギサカグループの持株会社にあたる。
公式告知では、事業譲渡後も「FreeMile」のブランド名を継続し、サギサカホールディングスのもとで新たな運営体制へ移行する方針が示されている。
一方、今回の譲渡対象として明記されているのはplusとevucoの2車種であり、それ以外の過去の製品や関連事業について、すべてが譲渡されたことを確認できる資料はない。
また、事業譲渡の対価や譲渡に至った詳しい経緯、今回の破産との因果関係も明らかになっていない。
FreeMileブランドは継続方針 販売・サポートは11月ごろ本格開始予定
FreeMile公式サイトでは、事業譲渡に伴い運営体制の移行とWebサイトのリニューアル準備を進めていることが案内されている。
2026年10月30日時点で確認できる告知では、サイト改装準備のためコンテンツの公開を一時休止しており、新体制での販売・サポートなどの本格的な業務開始を2026年11月ごろに予定している。
既存のFreeMile製品利用者については、今後のサポート体制を個別に案内する方針が示され、サギサカ側の問い合わせ窓口も設けられている。
ただし、購入済み製品の保証契約がどの範囲まで承継されるのか、修理・部品供給などの対応がいつ全面的に始まるのかについては、詳細を確認できていない。
今回の破産手続き開始決定は旧運営法人であるクリエイティブジャパン株式会社に関するものであり、事業を譲り受けたサギサカホールディングスが破産したことや、FreeMileブランド全体が終了することを意味するものではない。
事業譲渡と新運営体制に関する案内は、FreeMile公式サイトに掲載されている。
10月21日に東京地裁が破産開始決定 負債額は未判明
クリエイティブジャパン株式会社は2026年10月21日、東京地裁から破産手続き開始決定を受けた。事件番号は令和8年(フ)第7546号。
破産管財人には栗山陽一郎弁護士が選任されており、破産債権の届出期限は2026年11月18日となっている。
財産状況報告集会、一般調査、廃止意見聴取、計算報告などの期日は2027年1月28日午後2時。
現時点では負債総額、直近の売上高、事業停止時期、具体的な破綻原因は確認できていない。
また、10月9日の事業譲渡が、破産手続きに至る過程でどのような位置付けにあったのかについても確認できていない。
2014年の設立以降、電動モビリティの製品開発や販売を展開し、2026年10月に事業の一部を譲渡した同社は、その12日後に破産手続き開始決定を受けることとなった。
クリエイティブジャパン株式会社の会社概要
| 法人名 | クリエイティブジャパン株式会社 |
|---|---|
| 所在地 | 東京都渋谷区 |
| 法人番号 | 3011001101147 |
| 設立 | 2014年7月 |
| 旧商号 | FreeMile株式会社、日本エムビーエス株式会社 |
| 主な事業 | 電動モビリティの企画・開発・販売 |
| 過去の展開製品 | Free Mile kick scooter、Free Mile plus、FreeMile evucoなど |
| 事業譲渡日 | 2026年10月9日 |
| 譲受会社 | 株式会社サギサカホールディングス(法人番号5180301036704) |
| 譲渡対象車種 | FreeMile plus、FreeMile evuco |
| 破産手続き開始決定 | 2026年10月21日 |
| 裁判所 | 東京地方裁判所 |
| 事件番号 | 令和8年(フ)第7546号 |
| 負債額 | 確認できず |
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