【東京】建築ギャラリー「GA gallery」が年末閉館へ 1984年から40年余り、専門書店も閉店
東京都渋谷区千駄ヶ谷の建築ギャラリー「GA gallery(GAギャラリー)」と、併設する建築専門書店「GA gallery Bookshop」が、2026年12月末をもって閉館・閉店する。書店側が9月11日付で発表した。オフィス移転に伴うもので、1984年から40年余りにわたって営業してきた建築文化の発信拠点が、その歴史に幕を下ろす。
GA galleryは、建築専門誌「GA」が主催する建築ギャラリー。建築家の作品や設計過程を紹介する展覧会を開催し、併設書店では建築・デザインに関する国内外の専門書、建築雑誌、作品集などを販売してきた。
建築関連の展示と専門書販売を同じ場所で展開してきたが、実店舗の閉鎖後も書店のオンラインショップと定期購読サービスは継続する。
最後の展覧会に19組の建築家が参加
閉館前最後の展覧会は、2026年9月26日から12月20日まで開催される「GA JAPAN PLOT 設計のプロセス展」。今年で15回目を迎える企画で、19組の建築家による最新プロジェクトを紹介する。
展示では、完成した建築作品だけでなく、設計の過程で制作された模型やドローイング、動画などを通じて、建築家それぞれの設計手法を紹介。建築が形になるまでの検討過程や、構想の変化を知ることができる。
出展者には、石上純也、隈研吾、妹島和世・西沢立衛、藤本壮介らが名を連ねる。取り上げるプロジェクトには、新福岡県立美術館、(仮称)新花巻図書館、渋谷区小中一貫教育校など、各地の公共施設に関する計画も含まれている。
会期中の開館時間は平日が午前11時から午後5時、土日祝日が正午から午後6時30分。入場料は600円で、団体割引なども設けられている。なお、最後の展覧会は12月20日までだが、書店を含む実店舗の閉店時期は12月末とされており、正確な最終営業日は別途案内される予定。
1984年から建築作品と専門書を紹介
GA galleryとGA gallery Bookshopは、公式発表によると1984年から営業を続けてきた。千駄ヶ谷のギャラリーでは、日本国内外の建築家に関する展覧会を重ね、専門誌の誌面だけでは伝えきれない模型や図面などを実際に見られる場を提供してきた。
2011年には、日本を代表する建築家32人の初期作品を紹介する「現代建築家のデビュー作展」を開催。2025年2月には安藤忠雄氏によるギャラリートークが企画されるなど、建築家の作品と考え方に直接触れる機会も設けられてきた。
併設書店では、GA関連の建築雑誌や作品集に加え、建築・アート分野の洋書、和書などを扱い、建築関係者や学生、建築愛好家などに専門書を提供してきた。
最後の展覧会に関連して、11月1日発刊予定の建築専門誌「GA JAPAN 203」でも、設計過程を取り上げた同名の特集が予定されている。展覧会と出版物を連動させる取り組みは、同ギャラリーの特徴の一つとなっていた。
建築専門書のオンライン販売は継続
GA gallery Bookshopの運営会社は株式会社東京ブックセンター(東京都渋谷区、法人番号2011001016494)。同社の公式サイトでは、GA galleryに併設された建築デザイン専門書店として、GA関連の出版物や国内外の建築・アート書籍を扱っていると説明している。
今回の閉店は、千駄ヶ谷の実店舗が対象となる。オンラインショップは閉店後も営業を続け、書籍の通信販売や定期購読サービスも従来どおり受け付ける。
実店舗の営業終了は決まったものの、建築関連書籍の販売事業そのものが終了するわけではない。一方、GA galleryの閉館後に展覧会活動を別の会場で継続するかどうかについては、現時点で発表されていない。
GA gallery・Bookshopの概要
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 施設名 | GA gallery/GA gallery Bookshop |
| 所在地 | 東京都渋谷区 |
| 営業開始 | 1984年 |
| 閉館・閉店予定 | 2026年12月末 |
| 閉鎖理由 | オフィス移転に伴うもの |
| 最後の展覧会 | GA JAPAN PLOT 設計のプロセス展 |
| 展覧会会期 | 2026年9月26日~12月20日 |
| 書店運営法人 | 株式会社東京ブックセンター |
| 同法人番号 | 2011001016494 |
| オンラインショップ | 営業継続 |
書店側は今後の詳細な営業日程について改めて案内するとしている。12月末の正確な最終営業日、移転先の詳細、閉館後の建物の利用については、10月20日時点で公表を確認できていない。





