【北海道】焼肉・居酒屋6店が7~8月に営業終了 安安110席店閉鎖、苫小牧「嘉門」は28年で幕
北海道内では2026年7月から8月にかけて、焼肉店や居酒屋の営業終了が続いた。今回確認した6店舗には、全国チェーンの大型焼肉店から地域密着型の居酒屋まで含まれる。旭川市では「七輪焼肉 安安 旭川末広店」が8月31日に閉店。苫小牧市では28年間営業した「呑み食い処 嘉門」が同30日に幕を下ろした。
一方、閉店したチェーンの中には、道内の別地域で新店舗を開業したケースもある。単純な北海道撤退ではなく、既存店の営業終了と新規出店、店舗移転が並行する動きも確認された。
北海道の焼肉・居酒屋6店舗の閉店状況
2026年7~8月の閉店情報として、焼肉店3店舗、居酒屋・焼鳥店3店舗を確認した。閉店時期と各店舗の特徴は次のとおり。
| 店舗名 | 所在地 | 閉店日 | 主な特徴 |
|---|---|---|---|
| 七輪焼肉 安安 旭川末広店 | 旭川市 | 8月31日 | 110席、29卓の焼肉店。市内の川端店は存続 |
| 焼肉くろひめ 帯広店 | 帯広市 | 7月12日 | 2022年12月開業、肉卸直営の焼肉店 |
| やきにく荒ちゃん | 札幌市東区 | 8月21日 | 地下鉄元町駅近くの焼肉店 |
| 呑み食い処 嘉門 | 苫小牧市 | 8月30日 | 住宅街で28年間営業した居酒屋 |
| いざっく カモメ | 札幌市北区 | 7月末 | 2025年6月開業、約1年で営業終了 |
| やきとり大吉 札大前店 | 札幌市豊平区 | 7月31日 | 札幌大学近くの焼鳥店 |
旭川「安安」110席店が閉店、10月には札幌で新店舗
旭川市の「七輪焼肉 安安 旭川末広店」は8月31日をもって営業を終了した。同店は29卓・110席を備え、七輪焼肉の食べ放題などを提供していた。全国で焼肉チェーン「安安」を運営するのは株式会社富士達(神奈川県横浜市)。
末広店の閉店後も、旭川市内では「旭川川端店」が営業を続けており、旭川市からの完全撤退ではない。
さらに富士達は9月24日、札幌市北区に「七輪焼肉 安安 札幌篠路店」を10月1日に開業すると発表した。新店舗では10月31日までの期間限定で開業記念セールを実施している。
旭川で110席規模の店舗を閉鎖する一方、札幌市内では新たに店舗を開設したことになり、北海道内の安安は閉店だけでなく新規出店も進めている。
帯広「焼肉くろひめ」は約3年7カ月で終了、札幌では店舗移転
帯広市の「焼肉くろひめ 帯広店」は7月12日に営業を終了した。2022年12月に開業し、肉卸直営の焼肉店として別海和牛、サガリ、ホルモン、ジンギスカンなどを提供していた。
一方、同じ「焼肉くろひめ」ブランドでは、札幌市南区の藻岩店を札幌市北区へ移転し、7月28日に「炭火焼肉くろひめ 屯田店」を開業した。公式サイトの沿革にも、藻岩店から屯田店への移転リニューアルとして記載されている。
屯田店は、5月31日に営業を終了した「焼肉家かねよし 屯田店」の店舗跡を活用して開業した。かねよし屯田店は約16年間営業していた焼肉店で、閉店後の店舗物件に同業態の新店舗が入る形となった。
帯広店の閉店と札幌市内での移転開業は同じ7月に起きた動きだが、両者を直接結び付ける経営上の理由は公表されていない。
苫小牧の居酒屋「嘉門」、28年間の営業に幕
苫小牧市ときわ町の「呑み食い処 嘉門」は8月30日、28年間の営業を終えた。住宅街に立地し、刺身や焼き鳥などを提供していた地域密着型の居酒屋だった。
同店は閉店告知の中で、新型コロナ禍以降の客足減少に加え、物価、人件費、光熱費などの上昇が経営に影響したと説明している。店舗にも28年間の利用に対する感謝を伝える閉店案内が掲示された。
今回確認した店舗のうち、閉店に至る経営環境を店舗側が具体的に説明している案件である。ただし、その説明を他の焼肉店や居酒屋の閉店原因にそのまま当てはめることはできない。
札幌では焼肉店と居酒屋・焼鳥店が営業終了
札幌市東区では、地下鉄元町駅近くの「やきにく荒ちゃん」が8月21日に閉店した。同店は牛タンや和牛などを提供していた焼肉店で、飲食店情報サイトでも閉店扱いとなっている。旧公式サイトには営業案内が残っているが、閉店を伝える地域情報と現在の店舗掲載状況を確認した。
札幌市北区の「いざっく カモメ」は7月末で営業を終了した。2025年6月20日に北24条エリアで開業した居酒屋で、営業期間は約1年だった。
札幌市豊平区では「やきとり大吉 札大前店」が7月31日に営業を終了した。札幌大学近くで営業していた店舗で、地域の閉店情報や同月の利用記録から営業終了が確認されている。
閉店と新規出店が並行、店舗配置にも変化
今回確認した6店舗には、28年間営業した居酒屋、開業から数年以内の焼肉店、全国チェーンの大型店などが含まれる。店舗ごとの営業期間や規模、運営形態は異なっており、すべての閉店を同じ要因で説明することはできない。
一方、安安は旭川の店舗閉鎖後に札幌で新規出店し、焼肉くろひめも帯広店の閉店と同月に札幌市内で店舗移転を行った。北海道内の飲食店では、営業を終える店舗がある一方で、別の立地で営業を始める動きも見られる。
閉店した店舗の後継店や跡地利用については、確認できた一部の案件を除き明らかになっていない。





