飲食・食品関連業倒産

アイコン 【秋田】「プラザ都」運営の都亭が事業停止 創業130年、年商7億円台から2.79億円 負債約2億円


秋田県能代市で結婚式や宴会場「プラザ都」を運営する(株)都亭が10月5日までに事業を停止し、破産手続きの準備に入ったことが分かった。法的手続きは弁護士に一任しており、負債総額は約2億円となっている。

同社は1896年創業の老舗。小料理店「鯉茶屋 都亭」を起点に事業を拡大し、1974年には宴会場・ホテルとして「プラザ都」を開業した。

1983年の日本海中部地震で建物が被災した後は、それまでホテルとして使用していたフロアを大規模宴会場へ改修。結婚披露宴や各種宴会、会合などを受け入れる地域の大型宴会施設として営業を続けてきた。

 

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年商7億円台から2億7900万円まで縮小

平成初期には年間7億円台の売上高を計上していたが、能代地域の人口減少などを背景に宴会需要が縮小。事業規模を徐々に縮小し、2019年7月期の売上高は2億7,900万円まで落ち込んでいた。

その後は新型コロナウイルス感染拡大により、結婚式や宴会、会合などの需要が大きく減少。融資を活用しながら営業を継続してきたものの、資金繰りが限界となり、10月5日に事業を停止した。

DXで再建模索、2026年3月には国の認定も

都亭はコロナ禍後も事業再建を模索していた。2025年1月にはDX戦略を公表し、紙中心だった予約管理のデジタル化や顧客情報の一元管理、小規模イベントの開催、喫茶部門を活用した若年層の取り込みなどを打ち出していた。

2026年3月1日には経済産業省の「DX認定制度」の認定も取得。従来の大規模宴会依存から、新たな顧客層や小規模需要を取り込む方向へ経営改革を進めていた。

営業活動も直前まで続いており、公式サイトでは9月9日に「秋のご宴会プラン」を告知。9月12日には秋田県が主催する「あきた元気ムラ大交流会2026 in のしろ」がプラザ都で開催され、県内から約190人が参加していた。

長期的な人口減少による宴会市場の縮小に加え、コロナ禍による需要急減が重なり、DXを含む再建策を進めたものの資金繰りの改善には至らなかった。

会社概要

法人名 株式会社都亭
所在地 秋田県能代市
法人番号 1410001007282
創業 1896年
設立 1952年4月
主な事業 宴会場「プラザ都」の運営、宴会・会合、飲食など
事業停止 2026年10月5日
今後 破産手続き準備
負債 約2億円

 

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