韓国は7月13日、これまでの1年ほどで計6回目となる基準金利を引き上げ、1.75%から2.25%とした。
インフレ(物価上昇)圧力が深刻な水準と判断し、異例の金融政策に踏み切った。
6月の消費者物価指数は、原材料と穀物価格上昇などの影響で前年同月比6.0%上昇した。
上げ幅はアジア通貨危機の影響があった1998年11月(6.8%)以来、23年7ヶ月ぶりの大きさを記録した。
ここ1年ほどで計6回、計1.75%の引き上げとなる。
今後1年の予想物価上昇率を示す期待インフレ率も前月からの0.6ポイント上昇した3.9%と2012年4月(3.9%)以来の高水準で、前月からの上昇幅も08年の統計開始後最大となった。
韓国銀行は韓米の金利逆転の可能性も考慮したとみられる。
米連邦準備理事会(FRB)は先月、28年ぶりとなる0.75%の大幅な政策金利引き上げに踏み切り、米国(1.50~1.75%)と韓国(1.75%)の金利差は0.00~0.25%に縮まった。ウォンは基軸通貨でないため、韓国が米国より低金利になれば外国人投資家が韓国から資金を引き揚げ、ウォン安が急速に進みかねない。
韓国銀行の今回の利上げにより、米国との差は0.50~0.75%に開く。だがFRBが今月26~27日(現地時間)の会合で市場の予想通り再び大幅利上げに動いた場合、韓米の金利逆転は避けられない。
以上、
韓国も日本も資源のない国、そのほとんどを輸入に依存しており、為替安はそれだけで物価上昇をもたらす。
今回はそうした資源・エネルギー・穀物まで国際価格が上昇、為替安とのWで輸入物価が高騰している。
世界的に為替安を生じているのは、米国が金利を引き上げ続けているため、その金利差やリスクの軽減を狙い、ドルが米国に流出=ドル買い・ウォン売りとなっているもの。基準金利が上昇すれば、自ずと預金金利も上昇し、リスク資産を持つより、米国の安全な預金や国債などの債権に資金をシフトすることによるもの。
しかし、一方で、貸付金利も上昇し、景気を冷やすことにもなる。
景気が新コロナから回復し始めた時の為替ショック、
物価高、露制裁によるエネルギー・穀物価格の上昇もあるが、天才バカボンことバイデン米大統領が昨年、1.9兆ドルという空前の新コロナ経済対策費をバラ撒き、昨年10月にはすでに物価高=インフレが表面化、ロシア問題前の2月のインフレ率はすでに7.9%に達していたことからも問題の根は、反対を押しまり執行したバイデンの政策にあることは疑いようがない。
天才バカボンは、インフレになると今度はインフレ退治だと金利を上昇させ、世界各国の通貨を寡ほらやすに陥らせ、商品の国際価格も下がらないまま、世界各国を為替安にし、世界の経済をむちゃくちゃにし、弄んでいる。
世界経済をグチャグチャに狂わせているのは天才バカボンことバイデンである。
米国の今回の民主党政権はリベラル派を多用し、経済政策のベテンランを配置しておらず、ド素人過ぎる。経済悪化中の隣国の文政権の所得主導経済成長政策同様だ。
大局が見えず、すでに脳みそまで老人、ウクライナとロシアしか見えていない。このままでは民主党は今秋の中間選挙で大敗北を喫してしまうだろう。
昨年、1.9兆ドルのバイデン経済対策にGOサイン出したのは来日中のイエレン財務長官(元FRB委員長/雇用状況で金融政策を判断する人)でもある。
スクロール→
韓国の金利引き上げと為替+インフレ率
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基準金利
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対ドルウォン
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インフレ率
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米
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韓国
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月末
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米国
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韓国
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21/7月
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0.25
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0.50
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1,151
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5.4%
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2.6%
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8月
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0.75
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1,159
|
5.3%
|
2.6%
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9月
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1,184
|
5.4%
|
2.4%
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21/10月
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1,170
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6.2%
|
3.2%
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11月
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1.00
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1,182
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6.8%
|
3.8%
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12月
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1,188
|
7.0%
|
3.7%
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22/1月
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1.25
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1,205
|
7.5%
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3.6%
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2月
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1,201
|
7.9%
|
3.7%
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3月
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0.50
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1,215
|
8.5%
|
4.1%
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4月
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1.50
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1,264
|
8.3%
|
4.8%
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5月
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1.00
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1.75
|
1,242
|
8.6%
|
5.4%
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6月
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1.75
|
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1,288
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6.0%
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7月13日
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2.25
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1,307
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・1問前と比較し、米金利高に対して為替を触らない日本よりも、金利を上昇させている韓国の為替やす率は低いものの、それでも13.5%のウォン安になっている。
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・米国は7月も0.75%引き上げ2.50%にする見込み。
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