5月の韓国製造業購買担当者景気指数(PMI)は47.7で、4月の47.5から小幅に上昇したものの、拡大と縮小の分かれ目となる50を4ヶ月連続で下回った。
内需低迷や米国の関税による影響で、生産が減少したほか、受注も落ち込んだ。
S&Pグローバル・マーケット・インテリジェンスのエコノミスト、ウサマ・バティ氏は「韓国の製造業は不安定な状況で5月を迎えた」と指摘。
「国内経済の停滞や、米国の関税引き上げによる国内市場と主要輸出市場への影響が製造業活動縮小の要因だという声が企業から頻繁に聞かれた」と述べた。
新規受注は2020年6月以来の大幅な落ち込みを記録。生産は過去2年半で最大の落ち込みとなった。
新規受注が低迷する中、受注残も過去約5年間で最大の落ち込みを記録し、2ヶ月連続で減少した。
ただ、世界的な貿易摩擦の緩和期待もあり、見通しは前月の悲観から僅かながら楽観に転じた。
以上、ロイター参照
韓国の5月の輸出は絶好調の半導体が全体の24.1%を占めるなど、ほかの産業の輸出が低迷していることを表している。
自動車も3月まではトランプ関税爆弾投下前の駆け込み輸出で生産も増加していたが、爆弾投下で、3月までの反動もあり、自動車輸出は前年比で▲4.4%減となっている。
自動車輸出はそれに加え、現代+起亜の米国新工場(年生産キャパ50万台/現行30万台)が3月24日から生産開始、4月からは月間で生産軌道に乗っており、輸出減の一因ともなっている。
前年同月比21.2%増の絶好調の半導体の経済波及効果は、住宅産業や自動車産業に比べ小さく、韓国の製造PMIは悪化し続けている。
参考:
3月の半導体の輸出はAI半導体向けのHBMやDDR5が絶好調で、輸出は131億ドル、輸出総額は前年同月比3.1%増の582億80百万ドルのうち構成率は22.4%だった。
3月の自動車輸出は▲4.4%減の62億ドルで額は5月と変わらず、前年5月の輸出が大きかったことを示している。
米国の関税爆弾、中国の経済低迷および内製化の拡大により、韓国勢は2大輸出先(間接輸出含む)の貿易問題の影響を受けている。
韓国の輸出は、増勢の半導体と輸出拡大基調の造船舶により、堅調に推移するものとみられる。ただ、ほかの石油製品や化学品、機械類などは中国勢の台頭が著しく、特に石油類は安価なロシア産原油を購入精製する中国勢・インド勢が世界経済に台頭してきており、中国制裁している米国を除き、韓国からの輸出は今後、厳しくなるものとみられる。
韓国は大統領選挙、大口と気分で大きく左右される国民性でもあり、李在明氏の中身が何であれ、最新で45%~49%の高い支持率を得て当選確率圏にあり、李氏朝鮮効果で経済は消費を含め大幅に改善される可能性が高い。
↓スマホ(サムスンのみ)は、プレミアム価格帯を韓国で製造して輸出、ほかはベトナムやインドで生産し、両国から輸出されている。
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韓国 5月の貿易 輸出内訳
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億ドル
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前年比
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構成
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輸出額
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572億70百万ドル
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-1.3%
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主要8品目
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半導体
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138億ドル
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21.2%
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24.1%
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スマホ等
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13億ドル
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3.9%
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2.3%
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パソコン
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11億ドル
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2.3%
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1.9%
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医薬品
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14億ドル
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4.5%
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2.4%
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船舶
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22億ドル
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4.3%
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3.8%
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自動車
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62億ドル
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-4.4%
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10.8%
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石油製品
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36億ドル
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-20.9%
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6.3%
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石油化学品
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32億ドル
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20.8%
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5.6%
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輸入額
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503億30百万ドル
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-5.3%
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貿易収支
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69億40百万ドル
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