アイコン 4月の新築住宅着工戸数▲26.6%の大幅減 市場縮小進む住宅産業 1990年から推移


国交省が発表した4月の新設住宅着工戸数は、持家、貸家、分譲住宅が減少したため、全体で前年同月比▲26.6%の大幅減となった。1~4月の累計でも▲10.3%減、23年の同機関比でも▲13.7%減となっている。
また、季節調整済年率換算値では前月比42.0%減となった。

住宅着工戸数の減少は、政府の物価高政策に国民が付いていけない状態に陥っていることを表している。コメを買わない国会議員の先生たちばかりでは、物価高・コメ暴騰価の国民の痛みはわからないだろう。政府・農水省は堂島のハゲタカ米先物取引所に対してサーキットブレーカーをどうしてかけさせなかったのだろうか。心理的にも住宅含む全般の産業が委縮しかけている。

 

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1、総戸数
○新設住宅着工戸数は56,188戸。
・前年同月比▲26.6%減で3ヶ月ぶりの減少となった。
○季節調整済年率換算値では62万6千戸。
・前月比▲42.0%減, 3ヶ月ぶりの減少となった。

2、利用関係別戸数
(1)持家=注文住宅
○持家は13,635戸で前年同月比では▲23.7%減、先月の増加から再び減少

(2)貸家=貸し家+アパート+賃貸マンション
○貸家は24,939戸、前年同月比で▲27.9%減、3ヶ月ぶりの減少

(3)分譲住宅
○分譲住宅は16,148戸、前年同月比で▲29.7%減,3ヶ月ぶりの減少
・分譲マンションは7,709戸、同▲36.9%減、4ヶ月ぶりの減少
・戸建分譲住宅は8,169戸、同▲22.8%減、先月の増加から再び減少

3、地域別戸数
4月は下記4区分地と住宅利用種別のすべてで減少している。こうした事例はよほどのことがない限り生じないが、現在はそのよほどの事態でないにもかかわらず、よほどのことが生じている。

○首都圏
総戸数は前年同月比▲22.6%減の20,695戸
持家は同▲18.6%減の3,077戸
貸家は同▲10.7%減の10,749戸
分譲住宅は同▲38.0%減の6,729戸
うちマンションは同▲59.1%減の2,557戸
うち一戸建住宅は同▲12.4%減の3,943戸

○ 中部圏
総戸数は前年同月比▲36.2%減の5,356戸
持家は同▲27.0%減の1,979戸
貸家は同▲53.0%減の1,555戸
分譲住宅は同▲21.6%減の1,765戸
うち分譲マンションは同▲6.8%減の867戸
うち戸建分譲住宅は同▲31.3%減の898戸

○近畿圏
総戸数は前年同月比▲25.7%減の10,145戸
持家は同▲22.9%減の1,802戸
貸家は同▲29.1%減の4,993戸
分譲住宅は同▲22.2%減の3,311戸
うち分譲マンションは同▲14.0%減の2,231戸
うち戸建分譲住宅は同▲35.6%減の1,069戸

○その他地域
総戸数は前年同月比▲28.1%減の19,992戸
持家は同▲25.1%減の6,777戸
貸家は同▲37.4%減の7,642戸
分譲住宅は同▲22.3%減の4,343戸
うち分譲マンションは同▲16.3%減の2,054戸
うち戸建分譲住宅は同▲27.3%減の2,259戸


スクロール→

<政府の超円安政策=物価高騰・消費不況政策により市場縮小が進む住宅産業>

住宅着工戸数/国交省版

 

総戸数

注文住宅

貸家

分譲M

戸建分譲

(1990年度)

1,665,367

474,375

767,246

247,968

131,204

2000年度

1,213,157

437,789

418,200

218,311

125,694

2005年度

1,249,366

352,577

517,999

230,674

137,815

2010年度

819,020

308,517

281,840

97,757

113,427

2015年度

920,537

284,441

383,678

118,432

126,235

2020年度

812,164

263,097

303,018

108,188

129,351

2021年度

865,909

281,279

330,752

102,762

144,124

2022年度

860,828

248,132

347,427

113,900

144,321

2023年度

800,226

219,633

340,431

100,241

133,618

2024年度

816,018

223,079

356,893

105,227

122,319

 2000年比

-32.7%

-49.0%

-14.7%

-51.8%

-2.7%

 2000年構成

100.0%

36.1%

34.5%

18.0%

10.4%

 2024年構成

100.0%

27.3%

43.7%

12.9%

15.0%

 2000年度比

-397,139

-214,710

-61,307

-113,084

-3,375

 

全国の住宅着工戸数 月別推移/国交省版

 

23

24

前年比

25

前年比

1

63,604

58,849

-7.5%

56,134

-4.6%

2

64,426

59,169

-8.2%

30,583

-48.3%

3

73,683

64,308

-12.7%

89,432

39.1%

4

67,250

76,582

13.9%

56,188

-26.6%

5

69,561

65,923

-5.2%

 

 

6

71,015

66,287

-6.7%

 

 

7

68,151

68,021

-0.2%

 

 

8

70,389

66,823

-5.1%

 

 

9

68,941

68,554

-0.6%

 

 

10

71,769

69,678

-2.9%

 

 

11

66,238

65,052

-1.8%

 

 

12

64,586

62,957

-2.5%

 

 

合 計

819,613

792,203

-3.3%

232,337

-10.3

 

 

[ 2025年5月31日 ]

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