【解説】キタジマ食品/明太子の「やまや」が委託経営?に関連して(1)
投稿者 = 匿名希望
<キタジマ食品破産と管理委託>
㈱八女堆肥センターで働いていたA氏、B氏によると、最初から㈱やまやコミュニケーションズは㈱八女堆肥センターの構想に夢を描き、1億円を出していたのは事実であると確認できた。報道には、やまやコミュニケーションズが2億円融資し、(八女堆肥センターの北島社長が)キタジマ食品に流用して返済出来なくなったので1億円の増資を行ったとあるが、それらの数字はどこにも出てきていないという。
北島社長が八女堆肥センターの資金をキタジマ食品に流用したとされているのもまったく事実確認できないそうだ。確認のできない数字が増資としてあげられたのは、やまやがキタジマ食品の乗っ取りを計画したからである。これは違法行為であり、刑事訴訟問題である。
また、㈱やまやアグリネットがキタジマ食品の管理運営を委託されているが、㈱やまやコミュニケーションズグループ企業の中にその会社名がない。こんな出来合いか何の会社なのか、事業内容も実績もわからない会社のどこに破産管財人から委託管理を任されるほどの信頼性があるのか。管財人は債権者の権利を公平に守るべき義務があるのではないか。これではあまりにも公正さを欠く破産処理である。
債権者に聞くと、いろいろなことが後から後から出てきて、管財人が入ってから、他の債権者用に慌てて体裁を繕ったようだということだ。管財人とやまやは以前から親密な付き合いがあったと言う者もいる。
キタジマ食品の破産は、第三者申立てによるものであるが、その手際のよさは破産直後からやまやが管理運営を委託され営業が継続されていることからもよくわかる。「第三者破産申立てはやまや及び関係者(やまやと関係の深いリース会社で、ここは早々と車、リフト、コピー機等を引上げている。)が申し立てたと見られる。裁判所がやまやとしっかり手を握り合い、よ~いドンで破産させたのであろう。」というものもいる。まさに、他の債権者を無視した乗っ取りである。こういうことがまかり通っていいものか。
八女堆肥センターの債務保証をキタジマ食品で引き受ける過程で、北島社長は「6~7名が集まった部屋でハンコを押すように迫られた」とコメントしているが、そのころ平成20年8月から21年にかけて、北島社長の自宅や八女市のキタジマ食品に毎日のように白い乗用車で紳士風の人間が訪問していたようだ。当時は民事再生をやるという話し合いがなされた。やまやは民事再生を阻止するために急いで第三者破産申立ての手続きをしたようだ。この後に債務保証の話がなされている。八女堆肥センター代表取締役から北島社長をはずしたのもやまやである。コンサルタントのコメントで「良い面のみを話してリスクを先に言わないのが北島氏のいつもの手法」と言っているが、コンサルタントもやまやも当然そのリスクを考慮に入れておくべき立場である。
(つづく)
JC-NETのコメント・・・北島社長は最後の最後まで民事再生を模索していたという確実な情報があります。それも破産開始決定までの期間は、審理・審尋期間であり、最後はやまやコミュニケーションの弁護士と裁判所が任命した破産管財人が結託したと思われます。その結果、やまやアグリネットという何の実績もない会社が、破産管財人から経営委任を破綻後まもなく受けるというおかしな結論が導き出されているものと思われます。北島社長に面会して真意を聞きたいものです。
1955年 | 北島隆彦氏、タケノコを主体とした農産物加工業を目的に創業 |
1977年9月 | 法人化、代表取締役:北島隆彦 |
1992年8月期 | キタジマ食品の売上高17億55百万円計上。 いつしか中国産タケノコも扱う。 |
2000年 | 北島社長、竹によるバイオマス事業化へ着手 |
2005年10月 | 竹堆肥製造を目的とした㈱八女堆肥センター設立 |
2006年 | 竹堆肥・竹液肥を商業化ベースで開発、所有する有機実証農場で実証 |
2007年9月 | やまやコミュニケーションズから㈱八女堆肥センターは2億円融資を受ける。 |
2008年 | NEDOから、竹廃材によるバイオマス発電の事業認定受ける |
2008月10月 | 北島代表、㈱八女堆肥センターの代表を解任される |
2008年12月31日 | やまやコミュニケーションズからキタジマ食品は譲渡担保設定契約書を締結させられる。 |
2008年8月期 | キタジマ食品の売上高4億39百万円まで下落 |
2008年9月 | 川崎重工業、キタジマ食品からバイオマス発電設備受注、09年2月完成予定 |
2009年2月 | 川崎重工業、建設中の発電プラント、発注者の資金手当てに目途がなく撤収 |
2009年3月 | タケノコの中国産の日本産偽装問題発覚 |
2009年3月 | 北島社長の個人預金口座差し押さえされる |
2009年8月 | やまやコミュニケーションズからキタジマ食品は第3者破産申立て |
2010年2月3日 | キタジマ食品破産開始決定。北島社長その後も営業続行 |
2010年2月10日 | 管財人、キタジマ食品社員を全員解雇、同日㈱やまやアグリネットを経営委任先に任命して、実質営業は継続されている。 |
[ 2010年3月29日 ]
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