アイコン 潰れかかった東芝 白物家電トルコのアーチェリックと売却交渉

スポンサード リンク
 

東芝は1年前の2月は、悠々自適の東芝であった。しかし、昨年5月11日粉飾の山がバレ、株価も経営も奈落の底に落ち込んでいる。経営失格東芝。
経営再建中の東芝が、白物家電の事業売却でトルコの家電大手アーチェリックと交渉していることが判明したと報道されている。
アーチェリックは、トルコ第2位の大財閥コチ・グループの家電部門の企業で、「ベコ」など複数のブランドで事業展開、EMSメーカーとしても知られている。知名度のある東芝ブランドを使って事業拡大を目指すとみられる。
アーチェリックはトルコ国内や欧州、中東やアフリカなどに強みがあり、東南アジアにも進出している。エアコン事業では韓国のLGと提携している。
東芝は、売却額などの条件を見極めて最終決定するとみられ、白物家電を手掛ける子会社「東芝ライフスタイル」の株式の過半数を売却する方向だという。
以上、

産革機構はかつてに、東芝と日立とシャープの白物家電を統合する構想を持ったが、日立がまったく考えていないと表明、産革機構が目玉としたシャープも台湾の鴻海に持ち逃げされる様相となっている。これは、シャープ解体を前提にした支援表明であったことに尽きるが、支援してやるという上段の態度は、官僚主義の真骨頂、今どき誰もついていかないことを如実にあらわしている。
東芝も官僚主義に陥ったサラリーマン経営者たちにより、自分の代では事なかれ主義に徹し、本体の事業部門や子会社群で粉飾の山を築いていた。

<アーチェリック>
アーチェリック(Arcelik)は、コチ財閥により1955年に家電生産会社として設立された。59年には冷蔵庫、60 年には洗濯機を、イスラエル、英国の家電企業から主要部品供給を受けて委託生産したのが始まりで、70年代には部品生産も始まった。
80 年代初頭にはヴェステル(Vestel、ゾール財閥)が参入、90 年代以降、英国、韓国、日本企業などと技術、OEM提携を進め、輸出中心の生産体制を確立している。 
アーチェリックは90 年代を通じて食器洗い器(食洗機)、クーラーなど製造分野を広げ、2001 年には複数の欧州家電ブランドや企業を買収、欧州市場への参入を加速している。
2015年には、アーチェリックは世界で15番目になるタイへ「ベコ」ブランドで工場進出を果たしている。

<コチ財閥>
傘下企業は、銀行部門のコチバンク(Koç Bank)、自動車部門のフォード・オトサン(Ford Otosan)とトファシュ(TOFAŞ:フィアットとの合弁)、エネルギー部門のアイガス(Aygaz)や元国営企業の石油精製会社・デュプラシュ、家電エレクトロニクス部門のアルチェリッキ(Arçelik、アーチェリク)やベコ(BEKO)、食品部門であるタットなど。
以上、
東芝は何の策もなく、相手には足下を見られ、大バーゲンセールをする可能性がある。
 

[ 2016年2月18日 ]
スポンサード リンク
 

 

コメントをどうぞ

関連記事

  • この記事を見た人は以下も見ています
  •  
  • 同じカテゴリーの記事です。
  •   
スポンサード リンク
 


PICK UP


PICK UP - 倒産

↑トップへ