アイコン 続、倒産危機ドイツ銀行 米制裁金大幅値引きに株価急騰 ▲62%値引 財務内容

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米司法省は、ドイツ銀行に科す(リーマンショック前の)モーゲージ担保証券(MBS)の不正販売問題をめぐる罰金について、当初科すとしていた最大140億ドルから54億ドルに大幅に削減することで合意に近づいているとAFPが30日報じた。

ドイツ銀行の9月30日のフランクフルト証券取引所での株価は、一時10ユーロを割り込み、最安値を付けた。そうした中、AFPの報道を受け急回復し、前日終値比6.39%高の11.57ユーロで取引を終えた。続く、米NY市場では前日比1.59ドル高、率にして13.85%急上昇し13.07ドル(€換算11.63€)で終えた。

ドイツ銀行はこの報道についてコメントを控えている。ドイツ財務省もコメントを控えた。
以上、

1.4兆円の罰金から0.54兆円の罰金では、約1兆円近い大きな違いがある。

<アメリカの歪な制裁金>
自国企業からは熱心なロビー活動(公的賄賂)があり、罰金額・制裁金額が海外勢より大幅に少ないとされる米司法当局である。
ロイターが過去の事例から詳細に分析している。特に長期にわたり100人以上が死亡したとされるGMの走行中スイッチ切れ問題に対する制裁金はなんと9億ドルだけだった。WHOで取り上げるべき少なさだった、特に日本勢には容赦ない制裁金を科している。
トヨタは過去、米籍コリアンらが主導したアクセル異常捏造問題で、米国会で証人喚問を受けさせられた上、米司法当局と12億ドルで和解させられた(風評被害が長引くことを嫌気しトヨタが合意したもの)。
当異常については、米検査機関が検査した結果、異常はなく、単にブレーキとアクセルを踏み間違えただけの問題であった。それ以前にマットが固定せず、アクセルにかかり、異常をきした問題はあるが、リコールしており、個別対応で米司法当局がしゃしゃり出るような事案ではなかった。その間、韓国勢の車両がバカ売れし、現在のアメリカでの地位を築いた。

メルケルさんがショイブレ財務相に対し、ルー米財務長官に連絡させ、「(このままではドイツ銀行は倒産する。世界が金融パニックを引き起こす。それでもいいのかと・・・)ドイツ銀行につき、オバマ大統領によろしく」と電話一本入れさせたのだろう。米国にとってもドイツに対し貸しを作ることになる。政治的にはウィンウィン。

ドイツ銀行の倒産危機は、今回はクリアされようが、収益性も前期大赤字など体質が大幅悪化しており、収益性が大幅に改善されない限り、また、同じような危機が訪れることになる。次に問題が生じれば、3度目の正直になる可能性が高い。
米司法当局は、VWに対して巨額「刑事制裁金」を科すとされており、ドイツ銀行の制裁金を減らしても、VWに上乗せでもするのだろう。VWに対しては、これまでにユーザー訴訟などの司法取引による「民事制裁金」を150億ドル科している。

米国の海外企業に対する制裁金に見る傲慢さは、トランプを支える40%以上の米国民を代弁しているといえる。米国は、国民が皆銃を持ち武装し、何とか成立している国家であり、何も持たない人が、人を襲う熊のように、それも合法的にいとも簡単に警察官により射殺される事件が長年にわたり繰り返されている。

 

倒産危機のドイツ銀行
連結/百万€
13/12
14/12
15/12
売上高
42,682
42,678
43,610
税引前利益
1,087
2,497
-6,263
当期利益
666
1,663
-6,794
総資産
1,611,400
1,708,703
1,629,130
自己資本
54,719
72,970
67,354
資本金
2,610
3,531
3,531
自己資本率
3.40%
4.27%
4.13%
時価総額(NY市場$)
9月29日
11.48
15,592億円
9月30日
13.07
18,261億円
対ドル円
101.3
対ユーロ円
113.8

 

[ 2016年10月 1日 ]
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