アイコン 文在寅のレッドラインは、米は許容できない

スポンサード リンク
 

0818_02.jpg韓国の文在寅は17日、大統領就任100日を迎えて行った記者会見で、核・ミサイル開発を続ける北朝鮮がレッドライン(越えてはならない一線)に近づきつつあるとし、
「北が、ICBM(大陸間弾道ミサイル)を完成させ、これに核弾頭を搭載して兵器とすること」がレッドラインに当たるとの認識を示した。

文在寅は、「今この段階で北のさらなる挑発を食い止めるべきだ」と述べ、国際社会がこのことを認識し、国連安全保障理事会が北朝鮮に対する厳しい経済制裁を全会一致で採択したと強調した。
また、「再び挑発すれば北はさらに厳しい制裁に直面し、結局は耐え切れなくなるだろう。これ以上危険な賭けをしないよう、北に警告したい」と述べた。

文在寅は17日、就任100日を迎え青瓦台(大統領府)で記者会見し、「朝鮮半島で二度と戦争はないと自信を持って言う」と述べた。

文大統領は「北の挑発に対し、強い制裁と圧力を加えるとしても結局は平和的に解決しなければならないというのが国際的な合意」とし、「米国とトランプ大統領の立場も違わない」と強調した。

また、「国連安保理で北の輸出の3分の2を制限する強力な経済制裁案を全会一致で採択し、ロシアと中国も参加した」として、「それは違う言い方をすれば、戦争を防ぐためのもの」との認識を示した。

朝鮮半島で軍事的な緊張が高まっていることについては、
「朝鮮半島での軍事行動は韓国だけが決定できる」と力説した。
「韓国の同意なしに誰も朝鮮半島で軍事行動について決定できない」と述べた。

その上で、「米国とトランプ大統領が、北に対するどのような選択肢を選ぶとしても、その選択肢について、韓国と十分に協議し、同意すると約束した」と明らかにした。
また、「国民の皆さんは安心してほしい」と呼びかけ、「戦争の危機をあおり、国民を不安にさせることは事実でもなく、経済をさらに悪化させること」と述べた。
以上、韓国紙報道参照

約束・・・条約さえ遵守しないどころか無視・反故にする国家元首が、「約束」を持ち出すとは、いかがなものか。アル中より悪い自己チュウという病にかかっているのか。

素直に、米国が北朝鮮を攻撃した場合、「5千万の韓国民を米国は見殺しにするのか」と開き直ることすらしない。慰安婦問題のように国際社会に訴えれば中露も本気を出し、直接乗り出してくる可能性も高いというのに・・・。

北朝鮮の現実は、ICBMは既に完成させ、核は小型化を既にはかり、約60発保有していると、米国防省が発表している。
文在寅が言うレッドラインに達したかどうかなど誰が監視できようか、監視できないことを前提に述べている厚顔ぶり。

北朝鮮金正恩は、いつでも攻撃できる韓国を標的にはしていない。あくまで、アメリカを標的にしている。
一方で、アメリカは国民の安全にかかわる問題になっており、究極は韓国民も日本国民も関係ない話になり、米朝の問題になっているところに、中露が乗り出さいない要因ともなっている。
この金正恩の敵米戦略こそが問題を長引かせている。

<中国・習には何も期待できない>
金正恩は、就任来5年以上経過しているにもかかわらず、外遊を1回もせず、隣国の中国習とも1回とも首脳会談を行っていない。
習は、北朝鮮が敵対視する韓国とは、朴と蜜月時代を築き上げ、韓国訪問もしている。金正恩が習に対して、腹を煮え繰り返していることは想像できよう。

文在寅の思考回路と金正恩の思考回路およびトランプのそれが一致していれば、文の思惑通り、第2次朝鮮戦争は生じないだろう。
しかし、米国では、既に全面攻撃の戦争ではなく、部分攻撃の施設破壊論が台頭してきている。オルトラ右翼のバノン主席補佐官が「朝鮮戦争はない」と断言したように、戦争はないにしても、核ミサイル施設への攻撃の可能性を残している(その発展形が戦争)。

オルトラ右翼を子飼いするトランプは、北朝鮮に対して、軍鶏の喧嘩のようにフエイクの口撃はするものの、実際は戦争を仕掛ける器量も度量もない人物(それが正しいのかもしれない)

<核ミサイル開発をこのままエスカレートさせるしかない金正恩>
ところが、29~現33歳の金正恩は、叔父を機関銃で銃殺、幹部たちを次々高射砲で爆殺、合唱団員たちまでも殺害し、義兄を暗殺するという凶暴な性格、その凶暴さを封じ込めることは困難。

核爆弾を所有しICBMまで完成させ、今後、チンタラ日本海に向けてSLBMなど発射しても、7月28日深夜に打ち上げたICBM火星14号の成果には遠に及ばない。

  先般の火星12号(長距離弾頭ミサイル)4発を使った米領グアム海域への発射計画のように、直接米国を脅迫する行動に出る可能性が今後ともありえよう。
 このままだとエスカレートするしかないのが金正恩の取り巻く環境であり、長老たちの上に君臨できる要素となっている。
(過去掲載した18年2月開催の平昌五輪時に核実験も現実味を帯びてくる。期間中は米軍が動けない。ウクライナのクーデターのように)

北朝鮮内の今年は旱魃(昨年は水害)で疲弊し、兵隊は木造船で漁に出され、屍を乗せた木造船が日本へ何隻も漂着しているほど、国民生活全体は疲弊している。それでも、国土全地に小単位で監視員を任命し、全国民を統制しており、内部崩壊しない(日本の戦前と同様)。

<制裁の有効性は限定的>
戦争や内戦には常に武器商人がいるように、国連制裁下でもいくらでも取引する輩はいる。制裁下ならリスクを伴うことから高値で売れる。武器商人同様の守銭奴たちが山ほど中国にもロシアにもいる。

  38度線の国境は238キロ(直線で東京-豊橋間に匹敵)だが、中朝の国境線は1300キロ(直線で福岡-函館間に匹敵)にも及ぶ、トランプみたいに壁でも造らない限り、人・物・金は行きかう。ましてや国境線の中国側には同胞の朝鮮族が何百万人も居住し、姻戚関係もある人たちも多い。

<北朝鮮の懐柔策は・・・>
制裁下でも人道的な支援や取引は認可されている。
米オバマ大統領は今年はじめにも、昨年の水害による不作に対し、赤十字を通じ、人道的支援の食料支援を行っている。北朝鮮も米国から食糧支援を受けたことを公表していた。

金正恩の北朝鮮を懐柔するには、口撃ではなく、制裁を強化した中で、頃合を見て、米トランプが直接、人道支援と称して、食糧支援した方が、よほど効果があろう。
(但し、トランプが北朝鮮をいつでも人気回復に利用できる政治戦略を取っていれば、緊張関係はいつまでも続く)

<文在寅では金正恩は相手にしない>
文在寅が、今、何を言っても、金正恩は相手にしていない。
文は、太陽政策の韓国民主党ながら盧武鉉政権時代にあった北朝鮮人脈もなくし、当然、金正恩との脈もなく、中国も相手にしてくれず、メガワティ(親中のインドネシア元大統領)に依頼するほど、北朝鮮人脈に事欠いている。

文がキリスト様や仏様のように聖人ぶればぶるほど、同胞の金正恩は文に対して反感・敵対心を持つことになる。(朝鮮族は兄弟すら骨肉の争いをする民族、サムスン・ロッテ・在日のパチンコ屋等事欠かない。500年間続いた李王朝時代では政敵に対して3代抹殺がまかり通っていた)

<余裕がないトランプ>
トランプが危険なのは、北朝鮮征伐は既に米国では国論となっており、内政・外交で糞詰まりになり、大統領権限により、いつでも北朝鮮に対し戦争を行使できることにある。
大統領就任時から、この間、ロシアゲート事件にさいなまれ、自ら糞詰まりの種を撒き続け、政権内は内紛が絶えず、糞詰まり状態に常にあり、今また人種問題に火をつけ、トランプ万歳万歳万万歳と絶叫するのはKKKとオルトナ右翼しかいないことにある。

トランプは就任来、一度たりとも、メディアからも賞賛されたことはなく、賞賛に飢えている。国民からメディアから賞賛を一度でも受ければ、余裕もでき、北朝鮮に対しての口撃も納まろうが、このままでは、天下の宝刀を抜いてしまう可能性は否定できない。

窮鼠猫を噛むのが、北朝鮮どころか、トランプかもしれないのが現実。

歴代の米大統領は、内政の窮地打開のため、戦争を仕掛けてきた歴史があり、トマホークを持つ世界のおまわりさんになっていた。特に共和党政権は好戦的である。

[ 2017年8月18日 ]
スポンサード リンク
 

 

関連記事

  • この記事を見た人は以下も見ています
  •  
  • 同じカテゴリーの記事です。
  •   
スポンサード リンク
 


PICK UP


PICK UP - 倒産

↑トップへ