アイコン 基準地価「天神ビッグバン」で明治通りが最高値に 「天神木村家ビル」515万円/平米

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2017年の基準地価(7月1日時点)で、九州の商業地の最高価格地点が4年ぶりに交代した。
2014年からトップだった福岡市の天神西通り沿いのビル「プラッツ天神」に取って代わったのは幹線の明治通り沿いの「天神木村家ビル」。消費の伸び悩みや福岡市内のオフィス需要の高まりを背景に、物販店の集積よりも、オフィスビル開発が動きだしたエリアの成長性に期待が集まっている。

「天神木村家ビル」の前では、白い仮囲いの中でビル解体工事が進んでいる。昭和30年前後に建築されたビル群、福岡市が進める都心再開発事業「天神ビッグバン」の対象地。2024年までにビル30棟の建て替えを掲げる計画の中心が、天神木村家ビルなどがある「天神明治通り地区」。
同ビルの基準地価は1平方メートル当たり515万円。前年比16.5%増で増加率は、前年を2.3ポイント上回った。

一方、昨年トップのプラッツ天神は、前年比8.7%増の500万円。増加率は9.6ポイント縮小した。天神西通り周辺は衣料品や雑貨の店舗が並ぶが、人気を下支えしてきた消費にやや陰りがみられ低迷している。
消費の変調は、都心部以外の地価動向にも反映。ネット通販の浸透で大型物流倉庫の需要が高まり、物流拠点である佐賀県鳥栖市や福岡県粕屋郡の工業地の上昇率が伸びた。

 天神明治通り地区で解体中のビル跡地(西日本ビルなど)には、福岡地所がオフィス中心の大型複合ビルを建設する。既存のビル5棟分の敷地を使い、延床面積は約6万平方メートルになる計画。

オフィス物件の供給が増えるので期待は大きい。福岡市中心部の平均オフィス空室率は2〜4%台の低水準が続いており、大通り沿いや100坪(約330平方メートル)以上のまとまった広さの物件はずっと満室状態だという。

隣接する天神4角の福岡ビルも建て替え計画があり、所有する西鉄は賃貸の募集を止めていたが、8月から約800平方メートル分を2019年3月末までの期間限定で貸し出すことにした。「短期でもいいから借りたいという需要がある」と担当者は言う。
福岡市内のオフィス需要は当面伸びると見られている。
 

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[ 2017年9月20日 ]

 

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