アイコン ハゲタカファンド「エリオット」現代自動車Gに噛み付く スッポン並み

 

 

莫大な資金を投入して企業の株式を大量に買う。そして企業に要求する。
「配当を増やせ」「構造調整をしろ」「事業部門を分けて売れ」。
株主として当然の要求という点を強調する。
しかし、目的は一つ、企業価値の上昇。株価であれ・配当であれ自らが確保した株式でより多くの金を稼ぐことが最終目標。
彼らの主張は言葉で終わらない。企業が動かなければ行動で見せる。持株比率を武器に取締役会を動かして取締役を交代させる。
最高経営責任者(CEO)、さらに筆頭株主もターゲットになる。敵対的M&A(企業の合併・買収)を通じて企業経営権を奪ったりもする。
エリオットマネジメントはポール・シンガー会長が率いるヘッジファンド、「行動主義投資(activist investment)」を標榜するハゲタカファンド。

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エリオットが現代自動車グループに目を向けた。
エリオットは3日、「10億ドル(約1500億円)以上の現代モービス、現代車、起亜車株を取得した」と発表し、「現代車は、構造調整が必要だ。会社と株主の利益のためにより多くの努力をしなければいけない」と公式声明を発表した。

エリオットは韓国で時価総額1位のサムスンに続いて、3位の現代車を新しいターゲットにした。
エリオットは現代車グループの支配構造を問題視した。
現代車と起亜自動車、現代モービスなど現代車グループの核心系列会社の出資構造を改編し、組織構造調整も必要だと主張している。

3月28日に現代車グループは現代モービスを軸とする支配構造改革案を発表した。
株式持ち合い構造をなくし、支配構造を一元化する。
エリオットはこれを歓迎するとしながらも、細部的な中長期計画が非公開である点を問題に挙げた。
内容を共有し、株主に利益になるよう改編計画を実行すべきと要求している。

エリオットは、この日明らかにした声明書を通じて、この要求が「最初の段階(first step)」という点を明確にした。
現代車経営陣の対応によっては、さらに強度を高めて別の「行動」をとる可能性もあるという警告でもある。

ブルームバーグは「現代車はサムスンに続いて韓国を代表する大企業であり、現在公正取引委員会委員長になった金尚祖教授をはじめ少数株主活動家の批判を受けてきた」と伝えた。
エリオットが現代車を相手に攻撃できる点は少なくないという指摘として捉えられている。
以上、

エリオットがいくら御託並べても韓国特有の現代自動車の労働組合にはかなわないだろう。その組合こそ文大統領の支援団体だ。
エリオットが経営構造に注目し動いても、結局は、株価を動かす原動力の企業利益は労働組合がストの数で握っている。サムスン電子に対して朴前大統領が韓国の利益を最大化させたように文大統領もあらゆる手段で、韓国側の利益を擁護することだろう。

サムスン電子ではいくら裏金をもらったか知らないが、合併当時、大騒ぎしていたもののピタッと騒ぐのを止め、暫くして副会長の経営政策を擁護する発言をなしていた。サムスン電子は業績絶好調、昨年は配当も倍増させ、株価も上がり、エリオットがまだ株を持っているならホクホクだろう。
しかし、現代自動車は、サムスン電子のような業績を急向上させる道具を持っていない。オーナー一族に高値で買い取らせるにも桁が大き過ぎる。
サムスン電子の合併劇で、韓国という地を知ったはずだが、現代自動車をどう料理するのだろうか。
エリオットが株主なった情報で現代自動車グループの株価は急騰している。

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[ 2018年4月 5日 ]

 

 

 

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