アイコン 韓国勢のスマホ+白物家電の将来不安

 

 

韓国の白物家電やTVは世界一だろうが、サムスンにしろLGにしろスマホやTV含む白物家電部門は、中国勢の追い上げに以前のような独り舞台ではなくなっている。
かつて日本勢が韓国勢に市場を駆逐されたように、今や日本勢が昔そうであったように韓国勢はプレミアム市場に生き残りをかけている。
 スマホについても同じ現象が生じている。特に中国勢は、エチオピアなどスマホの基地局等インフラを国家戦略により相手国に借款で整備し、中国勢スマホの独壇場となっている。

価格帯はプレミアム・高価格・中価格・低価格とあるが、中国勢は米iPhone や韓GALAXYというプレミアム価格帯と機能面で劣らない製品を3割安い高価格帯で販売、サムスン製のほかの価格帯も2割から3割安い価格帯でそれぞれ販売する中国勢は世界シェアを伸ばし続けている。
やはり、中低価格の普及品が大量に売れる新興市場を奪われれば、利益の源泉をなくし、新興市場で儲け・力を付けた中国勢が、次に狙う先進国のプレミアム市場を脅威に至らしめる。

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<スマホ>
米市場調査会社ストラテジーアナリティックス(SA)によると、世界スマホ市場1位のサムスン電子は2018年の市場シェアが前年比▲0.4ポイント減の20.7%と予想されている。これは2013年(32.3%)の3分の2にもならない。今年のスマホ販売量約3億14百万台)も減ることが予想され、上位5社のうち唯一減少するとみられている。
LG電子も、2013年に4.8%のシェアで世界4位まで上がり、昨年10位圏外に落ち、今年のシェアが3.5%まで落ちると見込まれている。

一方、中国勢のファーウェイ(華為科技)・OPPO・シャオミ(小米科技)・Vivoの世界3位から6位の中国スマホ4社は、2013年のシェア10%序盤(4社合計)から今年は31.7%まで増えると予想されている。

<TV>
2006年から世界1位を守ってきたテレビ市場も似た状況。
調査会社IHSによると、収益性が高いプレミアムテレビ(2500ドル以上)市場で韓国企業(サムスン電子+LG電子)のシェアは2015年の76%から2017年は51.5%まで落ちた。
一方、ソニーなど日本企業は同じ期間、19.8%から44.4%にシェアを拡大した。
このほか韓国がトップ圏の家電・ディスプレー・バッテリー分野でも中国企業などに市場シェアを奪われている。

現在の韓国勢の状況は、2000年代初期に日本が韓国にICT産業の主導権を奪われたのとオーバーラップしている。プレミアム市場では、米国・日本企業に追われ、普及品の中低価格帯の販売が主な新興市場では、中国企業にシェアを奪われるサンドイッチ状態となっている。

追、<半導体>
半導体も汎用性のあるDRAMやNAND市場では韓国勢のサムスンとSKが圧倒的な市場シェアを有しているが、中国勢は「中国2025」という国家政策により、6兆円ともされる大規模投資を行っており、すでに大手の3工場が完成、今秋にも本格生産に移行する。台湾勢も数兆円の工場投資を行う予定であり、サムスンとSKは昨年、新工場を本格生産に入ったばかりであるが、兆円単位で工場投資し続けることになる。
IOT、データセンター、EVなどの需要拡大のほか、時代は、AEV(自動運転車)や通信も5G時代へ突入し行き、連れて半導体市場も急拡大しようが、米国勢も加え競争激化は避けられないものと見られる。

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[ 2018年5月 5日 ]

 

 

 

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