台風の銀座通り南沙諸島ウッディー島 地対空ミサイルシステム配備 中国要塞化
イスラエルの情報企業イメージサット・インターナショナル(ISI)は11日、複数の国が領有権を争う南シナ海西沙(パラセル)諸島のウッディー島をとらえた衛星画像を公開し、中国が同島から撤去したと思われていたミサイル発射台が再び出現したと伝えた。
ISIサイト
https://www.imagesatintl.com/news-center/
ISIは6月初旬、それまで多数の地対空ミサイル発射台が設置されていた場所に何もなくなっている画像を公開し、中国が発射台を撤去したらしいと分析していた。
この時点で軍事専門家は、発射台はメンテナンスのため一時的に撤去されただけではないかと指摘していた。
米ランド研究所のティモシー・ヒース氏は、「同島の塩分と湿気による腐食作用が原因で、ミサイルシステム紅旗9は、メンテナンスのため定期的に撤去して本国に送り返す必要がある」と話していた。
ISIが公開したウッディー島の衛星画像では、5月20日の時点で写っていた海岸のミサイル発射台と思われる設備が、6月3日の画像で姿を消し、8日の画像では再び出現している。
南シナ海では米軍が活動を強化する一方、複数の国が領有権を争う島に中国が初めて爆撃機を着陸させるなど軍事拠点化を進める中で、緊張が高まっている。
<米軍の自由の航行作戦に英仏海軍参加へ>
次回の米軍の自由の航行作戦には、英仏海軍も参加する予定となっている。
国際司法裁判所の違法判決も受け入れず、埋立地を拡張し続け、3千メートルの滑走路や構築物を矢継ぎ早に建設、今や空軍基地と化かし、レーダーも半径200キロのHQ-9防空システムを設置しており、地対空SAMミサイルと発射装置を何其も配備し、妨害電波・妨害レーダー機なども配備し完全に要塞化を図っている。
こうした南沙諸島の島嶼や珊瑚礁が、すでに中国により7ヶ所も埋め立てられ、要塞化し、南シナ海の実効支配を着々と進めている。
こうした習近平の中華思想に基づく覇権の一帯一路戦略を貫ぬき通す中国軍に対して、NATO軍が対峙してきていることになる。
当ウッディー島にしても、台湾やベトナムも所有権を主張している係争地でもある。
<中国軍が南シナ海で戦う相手は台風>昨年
南シナ海は台風のメッカ、南シナ海やフィリピン東方沖やミクロネシアなどで発生する台風の銀座通り。温暖化で熱水帯が南シナ海に及んでおり、ますますフィリピン東方沖や南シナ海での台風発生が多くなるものと見られる。
(台風の進路は20年前より毎年10キロ北上しているというデータがある。台風発生地も北上しているものと見られる)
フィリピン東海上や南シナ海で発生した台風は、昨年全27個中、14個と半数を占める。
上記文中に「撤去されたと見られていたミサイル・・・」は、6月1日南シナ海で台風4号が発生しており、ミサイルなどすべて格納庫に仕舞い込んだものと見られる。同島などは何千人も収容できるような集合住宅を建築中であり、とんど人が住んでいない今、神風に全部吹き飛ばしてもらいたいものだ。
中国の雑工事では、要塞化した地下のサイロなどは、台風により使用不能になろう。爆撃機や戦闘機は格納庫をしっかり造っていなければ、雑工事では吹き飛ばされ、ミサイルや軍用機も使用不能になろう。神風が天罰を与える。
台風の発生状況 昨年との比較 発生場所
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台風
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2017年
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2018年
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1号
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4月23日マリアナ諸島南部付近
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1月1日パラオ近海付近
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2号
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6月10日南シナ海付近
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2月7日チューク近海付近
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3号
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6月30日フィリピン東付近
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3月17日カロリン諸島付近
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4号
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7月13日南シナ海付近
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6月1日南シナ海付近
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5号
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7月18日ウェーク島(南鳥島の東南東)近生
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6月2日パラオ近海付近
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6号
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7月20日ミッドウェー島南西海上付近
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まだ未発生
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7号
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7月21日フィリピンのルソン島東海上
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8号
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7月21日南シナ海
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9号
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7月21日フィリピン東海上
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10号
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7月27日南シナ海
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11号
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7月31日南鳥島近海
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12号
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8月11日ウェーク島近海(南鳥島の東南東)
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13号
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8月18日フィリピン東海上
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14号
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8月24日フィリピンの東海上
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15号
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8月26日マリアナ諸島近海
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16号
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8月28日フィリピン東海上
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17号
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9月4日フィリピン東海上
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18号
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9月7日マリアナ諸島
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19号
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9月10日フィリピン東海上
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20号
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10月6日ポンペイ島(カロリン諸島)近海
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21号
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10月14日ヤップ島近海(ミクロネシア)
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22号
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10月19日マリアナ諸島東
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23号
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10月31日フィリピン東海上
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24号
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11月8日フィリピン東海上
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25号
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11月16日フィリピン・セベレス海
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26号
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12月10日カロリン諸島
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27号
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12月16日チューク近海(フィリピン南東)
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<2017発生台風の軌跡>NASA版
<南沙諸島・ウッディー島の中国軍の地対空ミサイル配備>
ランチャーの覆いを取り払っている
米軍の原子力スパイ衛星は数センチが判別できるとされ、克明に把握しているものと見られる。