アイコン 鹿児島大学病院 多剤耐性アシネトバクター菌で8人死亡か 院内感染

 

 

昨年4月以降、鹿児島市桜ヶ丘にある鹿児島大学病院で、5人の入院患者から抗生物質がほとんど効かない「多剤耐性アシネトバクター」という細菌が検出された。
県や鹿児島市などによると、鹿大病院では、似た細菌が検出された10人の患者のうち、8人が死亡していて、院内感染の疑いがあるという。
死亡した時期や年齢、性別はいずれも明らかにされていないが、感染は、集中治療室にいた患者を中心に広がった可能性があるという。
これについて、鹿児島大学病院は、3日、記者会見を開いて説明するとしている。

アシネトバクター (Acinetobacter)とは、
グラム陰性桿菌の真正細菌の1属。
土壌など湿潤環境を好み、自然環境中に広く分布する。
健康な人の皮膚にも存在することがあり、動物の排泄物からも分離されることがある。
好気性、グラム陰性。
短い棒状の形をしている。
鞭毛を持たず、不動性。
オキシダーゼ陰性、ブドウ糖を醗酵しない。
乾燥には比較的強い。

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通常は無害だが、A. baumanniiなど日和見感染症の原因菌もいる。
他のDNA断片を取り込み自身のDNAに組み込む機構を持つ事から、変異を起こしやすい菌とされる。
感染部位は呼吸器系に多く見られ、気管切開創に定着し易いが、全ての臓器で化膿性感染症を引き起こす可能性がある。
肺炎や尿路感染症、静脈カテーテル留置による蜂巣炎などを起こすが、局所的な治療や抗生物質の投与で治癒するが多く、創傷箇所等に存在していても何の症状も起こさない事もある。
しかし、日和見感染を起こす事があり、特に免疫力の低下した患者では、髄膜炎や菌血症および敗血症を起こし重篤な状態に陥る事も多い。
免疫力が乏しい健康状態が悪化している人が感染し、また死亡するケースが多いとされる。

多剤耐性アシネトバクター菌の場合、抗生物質が効かないことから厄介。
 

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[ 2018年8月 3日 ]

 

 

 

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