アイコン 神戸市主導の安易な生体肝移植 移植にかかわる常勤医師は5人しかいなかった

器作ったらどうにでもなるという官僚体質の問題が、神戸市が創設した「神戸国際フロンティアメディカルセンター」で浮き彫りになっている。
移植手術の専門家の医師は、生体肝移植の手術とその後治療に20人の専門スタッフの常勤医師が必要だとしている。
ところが、当センターには常勤が5人しかいないという実態で、生体肝移植手術を行っていたと報道されている。
その結果が、7人の手術で4人の死亡者を出した最大の原因であるようでならない。

当センターは、何も問題はないとしているが、いくら手術が成功しても合併症で死亡させてしまったら手術は成功したといえるだろうか。大きな間違いだ。当センターはスタッフの医師やインターン生がいっぱいいる京都大学付属病院ではない。 大学病院に所属する移植の専門家によると、臓器移植では合併症対策など術後の管理が重要となることから、計20人近い医師が関わることも多いという。

この専門家は「他の病院が断るような難しい症例であれば、一層の人員や態勢が必要」と指摘する。
 副院長によると、センターで移植に関わっているのは田中紘一院長ら専門医3人と外科医2人。実質的な常勤医は5人だった。
以上、

神戸市が策定した神戸医療産業都市プロジェクト、国家戦略特区にも指定され、先端医療を核にしたメディカルクラスターの一翼を担うべく、世界標準の治療技術・サービスの普及と新しい医療の創出を目指すとして、目玉の当センターでは生体肝移植手術をメインに据えている。

7人手術して4人死なせたら、移植手術そのものに問題では、そもそもそんな死亡高率だったら、生体肝移植そのものが医療学会から認められないだろう。

臓器移植センターでは9割超が生体肝移植に成功している。ほかの医療機関もほぼ同じだ。何故、当センターが突出して死亡者多いのか、手術を受けたインドネシア人も日本の医療技術を信じ生体肝移植を受けたものの死亡している。
同センターは外国人を受け入れており、国際問題に発展する恐れや日本の医療そのものの信用さえも失してしまうおそれがある。

手術が成功してもその後の合併症などの治療に精通した人たちが、バックアップしなければ死亡させてしまう。その要員の医師さえ、同センターにはいないとしたら、それは大問題だろう。
当センターは弁明するだろう。ほかの病院と連携しているから大丈夫だと、そんな御託を並べ言い逃れるべき問題ではない。人の命にかかっている。
国も医療産業都市として神戸市を国家戦略特区に認定したからには、それ相応の状況を把握すべきではないだろうか。銭だけ渡せばよいというものではない。

術後の山ほどある合併症問題は、次の臓器移植センターのHPを参照のこと
http://www.ncchd.go.jp/hospital/section/special/transplant_surgery/seitai-kanishoku.html#05

 

[ 2015年4月15日 ]
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