アイコン 昭北ラミネート工業の本社工場で火災/富山市飯野

9日(土)午後2時50分ころ、医薬品の包装資材などを作っている富山市飯野の「昭北ラミネート工業」で、鉄骨一部2階建ての工場内にある機械から出火し、従業員1人が両手にやけどをしたほか、消火活動は約5時間に及んだ。

火災現場は、国道8号線に近い富山市消防車13台が駆けつけて消火にあたり、約5時間後の午後8時すぎになって火は消し止められたが、この火事で37歳の男性従業員1人が両手にやけどを負って病院で手当てを受けた。
警察や会社のホームページによると、「昭北ラミネート工業」は明治36年創業の医薬品の包装資材などのメーカーで、出火当時は従業員50人余りが作業していたという。

出火元となったのは、電気製品のプリント基板を作るための印刷機だということで、警察と消防では10日午前8時半から現場検証をして、火事の詳しい原因を調べることにしている。

現場は、北陸新幹線の高架から南に100メートル余りの場所で、周辺にはレンタルビデオ店やスーパーなどもあるが、大きな混乱はなかった。

同社は、火災について次のとおりリリースしている。
弊社本社工場における火災の発生に関するお詫びとお知らせ
弊社の本社工場(富山県富山市)におきまして、5 月9 日午後2 時50 分頃に火災が発生いたしました。お客様、近隣の皆様並びに関係機関の皆様に多大なご迷惑をおかけし、心より深くお詫び申し上げます。
弊社ではこのような事態が発生したことを厳粛に受け止め、今後、詳細な原因の究明、安全管理体制の見直し及び再発防止に全社を挙げて取り組んで参る所存でございます。

【火災の概要】
1.出火場所 富山県富山市飯野1番地1
2.日時 5月9 日午後2 時50 分頃
3.火災の原因 現在、富山市消防局の調査中ですが、ドライラミネーター機においての静電気に起因する可能性が高いと思われます。
4.被害状況 人的被害 軽症1 名
物的被害本社工場内の旧工場の部分焼け
5.今後の対応 速やかな既存設備の稼働再開に向けて、監督官庁による調査に全面的に協力すると共に、詳細な原因の究明、安全管理体制の見直し、再発防止の徹底を行います。尚、医薬品向け製造設備(PTP ライン)につきましては5ライン中の1ラインに被害が発生いたしましたが、当面はシフト体制の見直し等で、残り既存設備でカバーする予定でございます。
6.本件問合せ先 弊社 管理部(076-451-7466)
以上、5時間も燃えて、1ラインの被害とは、災難だったが、助かったようだ。

昭北ラミネート工業株式会社
 創業
1903年6月25日
設立
1951年4月6日
代表者
中川雄介
資本金
6,300万円
本社兼工場
富山市飯野1番地1
第2工場
富山市中冨居新町11番23号
営業品目
PTPアルミフィルム製造販売
 
医薬品用各種包装資材販売
 
ドライラミネート・着色・印刷・コーティング加工
社員数
 113名 (2015年4月時点) 
売上金額
約 37億3千万円 (2014年度実績)
設備
 印刷&ドライラミネート機   7台
 
 (PTP専用機 4台 ・ 汎用機 3台) (表面検査装置 装着)
   
 スリッター機   9台 
      
     (PTP専用機 6台 ・ 汎用機 3台)
   
 巻き替え・検品機   1台
取引金融機関
富山銀行・富山第一銀行・日本政策金融公庫・商工中金・三菱東京UFJ銀行・福井銀行・北陸銀行
沿革
明治36年に越中売薬業界に金属製容器を製造供給する目的で中川製缶所が創業。 昭和26年4月に中川プレス工業(株)として組織変更。昭和51年2月にアルミ箔加工業に進出すると共に社名を現在の昭北ラミネート工業(株)に変更し、昭和アルミニウム株式会社(現在 昭和電工パッケージング株式会社)の指定工場として、医薬品用加工箔(PTPアルミシート)を中心に生産開始する。その後、ドライラミネート加工を用いた電子部品用加工箔等の高付加価値な製品の生産も手掛けるようになり現在に至る。

 

[ 2015年5月11日 ]
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